2016年6月28日火曜日

過去の未完を果たす 第1回目「テイルズオブファンタジアーーなりきりダンジョン(初代)」その1


 昔々(今でもあるのだが)テイルズシリーズと言うRPGがあった。

 私はこのシリーズが大好きで、一人暮らしを始めてテレビが生活からなくなるその日まで、ほぼ全シリーズをやっていた。エターニアは名作だし、いろいろ荒の多いジ・アビスも、十年後にはもう一度やってみたい作品だと思っている。

 ただ一つ、クリアしていないものがあった。

「テイルズオブファンタジア――なりきりダンジョン(初代)」

である。

 これはシリーズの初代「テイルズオブファンタジア」の後日談を描いたもので、ゲームボーイカラーで発売されたものだった。

 その時はまだ、ナムコはバンダイと合併しておらず、シリーズを専門に作るテイルズスタジオも存在しておらず、まさか十数年後にシリーズ20周年作品が「売られた意味を知るRPG」とか「約束された炎上」だとかいって叩かれるとは思いもよらなかった時代だ。

 それでこの旧き良き小品、私にはクリアできなかった。

 敵が強すぎたのである。

 プレイ当時、私は小学生。ファンタジアのほうは「○ボタン×2の通常攻撃→虎牙破斬→襲爪千裂破」のごり押しで「ダオスを倒す」したものの、なりダンの方の戦闘はファンタジアのリアルタイムバトルではなく一種のターン制を採用していて、プレイヤーの操作技術でどうにかなるシロモノではなかった。

 また当時の私には、ターン制バトルが退屈に思えたのも、クリアできなかった理由の一つだ。

「せいれいのもり」の敵が強くて、ついに放り出してしまったのだった。

 そして、十数年の月日が流れた・・・

 今の私は二〇代。気力、体力ともに充実している。ついでに就活中でヒマだ。

 過去の未完を今こそ、果たすべきときだ!

 ※ ※ ※

 とゆうわけで、クローゼットの奥から当時そのままで封印されていた「なりダン」を取り出し、プレイする次第だ。

 待っていろ、共にテイルズを語り合った友人「J」よ。もう君の前で、なりダンをクリアしたと知ったかぶりしないから!

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