2015年7月7日火曜日

 レッドアイズはペンデュラムの夢を見るか?

 どうも。TRPG=テーブルゲーム=遊戯王のお時間です。
 
 今回紹介するのは、こちらのカードを使ったデッキでございます。
〈真紅眼の黒竜――レッドアイズ・ブラックドラゴン〉
 
 遊戯王をやる人なら誰もが知っている古参カードにして、生け贄二枚という同じ召喚条件のブルーアイズよりはるかに弱いカード。アニメでもエースカードになれず、リアルのデュエルでも使っている人をほとんど見かけない不遇のドラゴン。本日はこれで、みなさんのお時間を拝借したいと思います。
 
 最近発売元のコナミは、昔(特に初代遊戯王)のカードを生かせる新規カードを続々登場させていて、今年になってまとめて「レッドアイズ」関連のカードが出た。重要なのはこの二つ。
 
 モンスターカード:〈伝説の黒石〉
 魔法カード:〈真紅眼融合――レッドアイズ・フュージョン〉
〈伝説の黒石〉は、このモンスター一枚の「生け贄」でレッドアイズモンスター一体を特殊召喚するというもので、かつては二枚の生け贄が必要だった「真紅眼の黒竜――レッドアイズ・ブラックドラゴン」をこれ一枚でデッキから召喚できるというもの。
〈真紅眼融合――レッドアイズ・フュージョン〉は、自分の手札、デッキ、フィールドから、融合モンスターの召喚条件に定められている融合素材モンスターを墓地へ送り、「レッドアイズモンスター」を融合素材とする融合モンスター一体をエクストラデッキから融合召喚する、といった効果。
 この二枚目の魔法カード、古参プレイヤーからしたらキ●ガイじみた性能で、これ一枚あればかつて召喚に四苦八苦した〈ブラック・デーモンズ・ドラゴン〉や〈メテオ・ブラック・ドラゴン〉をポンと出せる上、「墓地肥やし(極めて変な日本語だが、遊戯王では大変重要な概念)までできてしまう。
 
◆このデッキの大まかな戦い方
1.まず、〈伝説の黒石〉を墓地に落とす。レッドアイズの生け贄にして送ってもいいし、現在の遊戯王では、送る方法はたくさんある。
2.〈真紅眼融合〉で、攻撃力3500(有名なブルーアイズの攻撃力が3000)の〈メテオ・ブラック・ドラゴン〉をポンと出す。
3.墓地にいるとき、〈伝説の黒石〉は二つ目のカード効果が使える。「自分の墓地のレベル7以下のレッドアイズモンスター(〈真紅眼の黒竜――レッドアイズ・ブラックドラゴン〉はもちろん該当)一体をデッキに戻し、自身は手札に加わる」を発動し、〈真紅眼融合〉で墓地に送ったカードをデッキに戻す。
4.二枚目の〈真紅眼融合〉でまた3500(もしくは他に強い効果を持ったカード)を出す。同時に、手札に戻った〈伝説の黒石〉をモンスターゾーンにセットする。
5.〈伝説の黒石〉は攻撃力、守備力ともに0なので、相手に簡単に破壊され、墓地に送られる(破壊されなければ、次の自分のターンでレッドアイズの生け贄にして墓地に送ってやればよい)。
 墓地にいる〈伝説の黒石〉の効果を発動して、二枚目の〈真紅眼融合〉でいけにえに捧げたレッドアイズをデッキに戻す。こうすれば、デッキに融合素材がない! という事態が回避できる。
6.三枚目の〈真紅眼融合〉でまた攻撃力3500(あるいは戦況にあった効果を持つカード)を融合召喚。遊戯王のプレイヤーのライフは8000なので、3500のモンスターを連続三回も出したら、その時点で勝てるはず。
 ワンポイントとしては、自分のレッドアイズモンスターには極力〈黒鋼竜(ブラックメタルドラゴン)〉を装備させること。このカード、モンスターのくせに(レッドアイズ限定だけど)モンスターに装備させることができ、しかもフィールドから墓地に送られたとき、デッキから「レッドアイズ」カードを一枚手札に加えられる。
 つまり、このカードで〈真紅眼融合――レッドアイズ・フュージョン〉をデッキから手札に「釣ってくる」ことができるのだ。
 
◆実際に戦ってみた
 さてこのデッキ、実際に使ってみるとかなり気分がいい。
 十数年前の小学生のとき、出したくても出せなくて悶々とした〈ブラック・デーモンズ・ドラゴン〉や〈メテオ・ブラック・ドラゴン〉がおもしろいぐらい簡単に出せる上、少し頭を使ったデッキ構成をすれば、それが毎ターン行なえる。
 圧倒的パワーで敵をねじ伏せる、単純で純粋な戦い方ができ、昨今のデュエルによくあるわからないことがあるたびに有志が作った遊戯王ウィキペディアに頼る、といったゲームの中断がない。融合召喚を多用するから、墓地にドラゴンがあっという間にたまり、遊戯王最強攻撃力5000を誇る〈F・G・D――ファイブ・ゴッド・ドラゴン〉(魔法カード〈龍の鑑〉を使って、墓地のドラゴン族を五枚ゲームから除外して召喚)でさえあっという間に召喚できる。前述のようにライフが8000しかないゲームなのに、フィールドに合計11000の攻撃力のモンスターたちが並ぶこともめずらしくない。
 
 中途半端な攻撃力のモンスターを展開して、3~4ターン目に切り札を出そうとしてくるデッキ相手には、非常に勝率がよい。
 
 ただ、ここまで書いといてなんだが、強いデッキかと言われると、そうでもない。
 昨今流行のペンデュラムデッキには勝てないし、似たようなパワーデッキの「サイバー流」にも苦戦する。罠カードをたくさん投入したメタデッキ相手には召喚すらままならないし、そしてあたりまえのことだが、ちゃんと金をかけた――つまりいいカードを買いそろえた――デッキ・エクストラデッキを持っているやつには、ほぼ確実に負ける。
 
 あくまで、古参のプレイヤーを喜ばせるための、「ファンデッキ」の域を出ないだろう。
 
 それでも、遊戯王の出戻りを考えている人になら、ぜひおススメする。昔遊戯王をやっていた人なら〈真紅眼の黒竜〉ぐらい2、3枚持っているだろうから、押入れの奥の彼が再び陽の目を見る、絶好のチャンスである。
 
 
 
 小さいころの思い出が、今でも活躍できるというのは、なかなか感慨深いものだ。

2015年6月29日月曜日

スフィアinソードワールド

 さて、前回から少し時間が空いたがさっそくnelico氏のシナリオを紹介しよう。
 時は徹夜明けの朝9時。各人が持ち込んだ食料もだいたい食べつくし、気だるい雰囲気の中、10時間前とまったく同じ笑みを絶やさないnelico氏のセッションが始まる。氏はまず、みかん、金魚顔(私)に20面ダイス! を振るよう指示した。
「それが、N値になります」
 何そのSAN値みたいなの、と心の中のつっこみもそこそこに、セッションは始まる。

 舞台は世界のいずこかにある「ニジネ地方」である。お祭り最中のこの地方は、「色と音楽」を地場産業にしており、青と赤を貴重にした屋台にはCDが並ぶ。また学校のサークルにも活動にも力を入れており、「絵描き歌サークル」や「ぶりっ子サークル」など、本当にここ「ソード・ワールドですか?」的な世界観が展開されている。PCたちは、旅の途中でこの地方にある「オトアメ村」に立ち寄った。
 PCを紹介しておこう。一人は毎度お馴染み、情緒不安定リルドラケンのマイラルで、今回は文盲という、冒険者としては致命的な欠陥が明らかになった。もう一人は人間のフェンサーであるリュー・ウォーターラインで、筆者がソード・ワールド2.0で初めて作ったキャラである。

 さて、二人とも学がなく、音楽を楽しむ趣味性もなかったものの、無事雑踏から依頼人(お金をくれるいい人)の少女マツを見つけ出す。今回の依頼は人探しである。
マツ「旧オトアメ村で行方不明になった、友だちのコットンとアッキーを見つけ出して欲しいの」
 旧村への立ち入りをしぶる村長をこぶしで説得し、早速旧オトアメ村にある旧オトアメ学園へ調査に向かう。学校の敷地に不法侵入し、閉じられたドアは基本的にぶっ壊し、でも二人ともセージ技能を持っていないので調査は一向にはかどらない。あからさまに怪しいサークル棟があったので、すみずみまで調査することに。
 怖い話、エスパー、妥協、メガネ、愚痴、催眠術、ぶりっ子などの各サークル部屋をいちいち調査し、黒板に描かれた謎のキーワード「アイテムは正しく使おう」「奈夢網だぶつ」「がんばりすぎるな」などを発見する。途中、ホワイトボードに描かれたロボットに襲われたり、エスパーサークルで拾ったひも付きのコインで自分で自分に催眠術をかけたりしたものの、特に問題なく一階、そして二階へと調査は進む。ぶりっ子サークルにてアッキーとコットンを見つけ出し、「幽霊の人形に追いかけられてここにこもってるの」と。冒険は人探しからモンスター退治に。
リュー「まずいな。ゴーストとかだったら物理攻撃が聞かないから、オレら逃げるかパン一で土下座するはめになるかもしれねえぞ」
 ちなみにリューは女の子である。

 そして愚痴サークルにおいて、くだんの幽霊の人形と思しき人体模型と骨格模型と遭遇する! 彼らは案外友好的で、驚愕の事実を明らかにする。
骨「ゴミ捨て場に捨てられた家電たちがいて、今回の騒動はだいたいそいつらのせい」
 マイラルがたまに起こす「わけのわからんことをしたがる発作」を起こし、みんなをつかんで窓から地上へと飛び降りる。まったく無意味に、1日60秒しか使えない「種族特性:風の翼」を使って無事地上に降り立ち、一路ゴミ捨て場へ。そこにいたのは――
 冷蔵庫、コタツ、椅子、座椅子、扇風機、運動会の玉入れのネット・・・
 PCもそれをあやつるプレイヤーも、同じように戸惑いつつ戦闘を開始する。先制判定→成功! しかし冷蔵庫が扉を開き、かぐわしい匂いを放出する。
 ここでN値の真相が明らかになる!

     N値=誘惑耐久値

 説明しよう! N値とは、魔力を貯めた家電たちが放つ、魅了的な精神攻撃への耐久値のことである! この抵抗に失敗したPCは、冷蔵庫のアイスクリームやふかふかのコタツ布団に心を奪われて、家電や家具への攻撃ができなくなるのである! ソード・ワールドのプレイ報告に、おまえは何言ってんだと思われるかもしれないが、筆者にもわけがry
 とにかく戦闘では、二人しかいないのが災いする。マイラルが冷蔵庫のハーゲンダッツに、リューがふかふかのシートに心を奪われて動けなく(ゲーム的には1ラウンド行動不可)なるし、たまに動けて攻撃できても、相手の数は多い。
 それでもなんとか親玉の冷蔵庫を倒し、戦闘終了→報酬ゲット→お疲れ様でした! となる。

 打ち明け話をすると、今回のシナリオ、nelico氏は声優グループ「スフィア」の番組の番組内ドラマから、設定を拝借したそうだ。
 普通、TRPGのシナリオを書くとき、だいたいは映画や小説、アニメ、ゲームから設定を借りるのだが、ネタ元が声優番組なのは前代未聞である(しかも初めて書くシナリオで・・・)。
 ちなみにシナリオの真相はこんな感じである。

『世の中全て敵』を標語にするオトアメ学園「新レスリングサークル」は、その標語に忠実に、ある日家電製品にレスリング勝負を挑むことになった。家電製品は当然、戦闘用には作られていないので一敗地にまみれ、ゴミ捨て場に不法投棄された。しかし、家電製品にも自負があったのだろう、この学園が放棄され、レスリング部がなくなった後も魔力を貯め、戦いに備えた。
 シナリオ中のコットンとアッキーが閉じ込められたのは、現役の学生にもう一度相手になってほしいという、家電製品たちの思いのためである。

 惜しかったのは、筆者たちが変則的なプレイ(村長を殴る、ドアそのものを壊して侵入する、二階から飛び降りるetc・・・)をしてしまったためイベントが飛び飛びになり、謎を解く面白みがそがれてしまったこと、またnelico氏自身も、人探しのクエストなのに「足跡追跡判定」の存在を失念していてシナリオに組み込めなかったこと、この二点だろう。

 ともかくも筆者たちは他では味わえない妙味と、声優ユニット「スフィア」の知識をちょっとだけ得て、セッションを終えたのであった。

 次回のシナリオは8、9月に予定しております。お楽しみに。

2015年6月19日金曜日

シナリオ1

2015/06/09開催分のシナリオを公開します。
下記リンクを踏んでもらえれば、OneDriveへ飛びますので、そのままダウンロードしてください。
passwordなどは特にかけていませんので、ご自由にどうぞ。
但し、非商用のみでのご利用のみ、可能とします。

http://1drv.ms/1BnesYT

2015年6月17日水曜日

みんなも、身の丈にあったシナリオを書こうね

・2015/06/9のセッション

 さて、先週の話である。
 時刻は夜の11時過ぎ。我々にはやるべきセッションが二つあった。
 一つはnelico氏が初めて書き下ろしたシナリオで、もう一つは私こと金魚顔が約3日で書いたシナリオだ。
 あいにくメンバーの一人が体調不良で不参加なため、この場にはみかん氏含めて三人しかいない。一人はGM(ゲームマスター)役だから、プレイヤーは二人だけだ。
「(もう一人が体調回復して途中参加すること前提で)プレイヤー二人でなんとかなるゲームバランスのシナリオって、どっちです? そっちから先にやりましょう」
 みかん氏がたずねる。
 どちらも首をふった。
 結局、私のシナリオから先にやることになった。長丁場が予想されるシナリオで、体力があるうちにやってしまおうという作戦だ。
 私は両名にキャラをもう一人作ってくれるよう頼んだ。一人二役、計四人パーティーなら、プレイに支障のないシナリオだったからだ。
 これが悲劇の始まりであった。

 私のシナリオは、ソードワールド2.0ではお馴染みのルキスラ帝国が敵役の物語である。PCたちはルキスラに攻められている新興国に傭兵として参加しており、ひょんなことから「概念鎧(がいねんがい)」と呼ばれるロボットにのる。ロボットはPCの普段のデータの×10倍の性能(防御力だけはMPの2倍)を誇っており、普段は倒せないような高レベル蛮族や多数の敵を無双してゆく、戦闘に戦略シミュレーションみたいなコマとヘクスマップをとりいれた、GMの処理的な意味で危ないシナリオである。
 しかし問題は、シナリオだけではなかった。PCのキャラの濃さである。

 nelico氏の二人のキャラは、もうまったく問題がなかった。人間の拳闘士&グラスランナーのシューターで、二人とも氏の誠実で謙虚な人柄を反映した、GMの慈雨みたいなキャラである。
 みかんのキャラは凶悪であった。
 一人は前回のシナリオから続投のリルドラケンのマイラルで、新たに夫と子どもを殺されてその肉を知らずに食べさせられた設定が明るみになり、どこのギリシア悲劇からお越しで? なキャラにアップデートされた。
 もう一人はラルバ(ヴァンパイアに似た種族)のキールで、守銭奴で借金持ちの180歳の女(しかも冒険者LV5の低性能)というひねくれる材料しか見つからない、事実ねじまがった性格を持つ中年である。

 それでも物語の最初は、筆者があからさまに立てたフラグを四つほどへし折られる以外、つつがなく進行した。
 おかしくなってきたのは、「めんどくさい」との理由で、シナリオ上重要なルキスラと新興国のあいだの戦争原因の説明をすっ飛ばしたところからだろうか。
「困ったちゃん」キールは制作したPC自身の手で敵中に置き去りにされ、「戦闘での操作が大変」ということでnelico氏の二人のキャラが一つのロボットに乗る。どちらも戦力が減って、勝って欲しい戦闘で勝ちにくくなるので、GM的にやってほしくないことである。
「敵に特攻する!」と息巻く青年をヘクス戦闘で死なせないようにするイベントでは、「足を折る」という創意工夫の裏技で彼をヘクス戦闘自体に参加できなくさせるし、ヒロインとして設定したウィンディちゃん(マイラルと共に前回のシナリオから続投)は完全に空気キャラと化す。
 ヘクス戦闘にも大いに問題があって、これはテストプレイを怠った筆者に責任があるのだが、基本ステータスの×10倍の能力だと回避率が高くなりすぎて命中判定と回避判定がまったくのいらない子になるうえ、ゲームの自由度を高める目的で作ったロボ専用の防具を全部つけるとダメージが7~8点しか通らなくなってしまい(PCのHPが400前後もあるのに!)、昔のファミコンゲームみたいにちまちまとダメージを与えるだけの戦闘になる。

 それでもなんとか最終決戦にこぎつける。「マナ爆弾」と筆者が名付けた一種の戦略兵器を食い止める、予定では一番の盛り上がり場面である。回避率自体は「×10倍」から「×5倍」に下方修正することでなんとかなったものの、根本的なゲームバランスの修正にはいたらず、防具をしっかり着込んだnelico氏はガン無視でみかん氏のPCばかりを狙う戦闘に。しかもルキスラ皇帝に買収されて敵に成り下がったみかん氏制作のキール(もちろん概念鎧装着)を、筆者が動かすという変則プレイ。
 ラルヴァという種族はもともとの筋力がやたら高く、ダメージ量も半端ない。しっかり防具を着込めば防げるものの、みかん氏のマイラルは防具よりも武器を優先し、大砲を三つも持つ「男のロマン」を追及していたため、装甲が紙であった。
 お助け役のNPCの一人に新兵器を持たせて無事届けさせるものの、次のキールの攻撃でそのNPCが死亡し、しかもせっかくの新兵器を使う前にマナ爆弾が積まれたパンジャンドラム(ミリタリー好きな人はググるといい。きっと笑える)が撃破されるカオスな自体に。
 とにかく中に封入されていたマナ爆弾をゲットしたものの、ここからは筆者とみかんの暗闘が始まる。
 それはマイラルを死なせて悲劇のキャラに仕立て上げたいらしいみかん氏と、マイラルを気に入っているので今後のシナリオでも登場して欲しい筆者との、文字通り生死をかけたシナリオのオチの持っていき方である。
 筆者としては「マナ爆弾の捕獲」→「それを自軍に使われることをおそれたルキスラが休戦を申し込む」というシナリオの流れだったのだが、敗れるやPCたちの手元に返り咲いた拝金主義者のキールが爆弾を競りにかけ始めたため、収拾がつかなくなる。しかもほの暗い経歴から死にたがっているマイラルが、概念鎧にのったまま爆弾ごと海中に沈んで封印するという話に志願して、すったもんだのあげくそんな風になったのだが、「やっぱり後味が悪いよね」ということでアニメ版エクセルサーガ風の「大宇宙の意志」が働き、最終決戦を中ほどからやり直すことに。
 二回目の最終決戦もつつがなく勝利し、二回目ということでマナ爆弾を取り出すときに反応するトラップにもひっかからない。この時はマイラルも死なず、隣の国にある地中深いダンジョンに隠すというオチになったのだが、そもそもその国が核爆弾並みの兵器を自国の地中に埋めさせるのはおかしいという疑問が出て、「やっぱり最初のオチにしようか」と話し合ったところでいよいよ時刻は朝の九時になり、そのままPC、GM共に力尽きたのだった。

 このセッションをまとめると、参加人数が足らず一人二役をやってみたもののグズついて結局ダメで、しかも新たに作られたキールというキャラがいろいろやらかしたあげく、筆者が前々から温めていたヘクス戦闘も不都合が多い上、主要PCの死亡と非死亡、二つのエンディングが出来上がり、クロノトリガー(リメイク版)のごとく「エンディングの数だけパラレルワールドがある」みたいなオチに落ち着いて、結局次回のセッションどうしよう、と頭の痛い結果になった。

 次は単純なセッション、あるいはちゃんとプロが作ったセッションをやるぞ、うん。

 さて、我々には紹介すべきセッションがもう一つある。nelico氏制作のセッションである。それはまた次回に。

2015年6月2日火曜日

次回予告

 どうも。銀閣寺から戻って来たばかりの金魚顔だ。
 来週6月9日の夜から徹夜でセッションをやることになった。場所はみかん氏の家で、例によってソードワールド2.0だが、nelico氏初めてのシナリオがお目見えする。
「ARIA」と「ひだまりスケッチ」をこよなく愛する氏の、ペルソナ2ばりのインテリ戦闘システムとはいかに? 続報を待て!

2015年5月9日土曜日

自己紹介

今日からブログ管理者の一人になりました癒憬(ヒーリング・ケイ)ことnelicoです。
Google+が姓名を入れなければならなかったので、処置としてユーザー名が異なってます。
一応シナリオ製作中です。
TRPGの敵キャラ、魔法、技能のことに関しては全く無知なんで、戦闘がちゃんとしたものにならないかも知れませんが、何とかやってみたと思います

2015年4月27日月曜日

今後のセッションにおけるシナリオについて

お久しぶりですちゃぶ台みかんです。
さて、今回は今後やるであろうと予想されるシナリオに関するお話です。

セッションそのものをやるのは先になりそうです、がシナリオの方は準備が整いつつある状況です。なのでこういうのをやるかもしれないよというご紹介です。
ちなみに今回のライターは我がUMAが誇る専属シナリオライターの金魚顔氏と、我がチーム唯一の実践キャリアをもつnelico氏の二人となっております。
シナリオの内容に関しては、この場ではまだ本人たちの許可を取っていないので公開できませんのでタイトルを勝手につけさせて頂きまして、これを読んでいる方々はタイトルから推測してください。
内容に関してはライター本人、もしくはセッション後に金魚顔氏がレポートを書いてくれるでしょう。

さてまずは金魚顔氏のシナリオですが題して、古より蘇りし鋼の巨像-最後の使命(ラストプログラム)、といったところでしょうか。
次にnelico氏のシナリオですが、終わりの学園-忘れ去られし思い出、といったところでしょうか。

どちらも工夫を凝らした面白いシナリオとなっております。
特にnelic氏のものは考えると言う事を全面に押し出したペルソナ顔負けのインテリ戦闘システムだとか。戦闘において、一つでも選択を間違えるとパーティーは即全滅というピーキーなものになるそうな。
これは我々プレイヤー陣は腰を据えて挑まなければならなそうです。
金魚顔氏の方はなんとロボが出るそうです。ファンタジーならではの解釈一つで何でもありという点を突いた面白い切り口ではないでしょうか。

二人共文章を書くのが趣味とあって期待させてくれます。セッション当日が楽しみです。
結成して二ヶ月程ですが結束が脆いため既に崩壊の危機を迎えているチームUMA、果たしてあと何ヶ月保つのか。
では次回のUMA通信をお楽しみに。




所でこのブログは誰かに見てもらえているのだろうか?


2015年4月7日火曜日

そこの遊戯王に詳しいやつ、「今さらクリフォートかよ」とかいうな!

 どうも。先月、吹雪のおかげでぶちぎれの金剛さんに登ってきた金魚顔だ。
 今回はTRPG番外編ということで、同じテーブルゲームの遊戯王の紹介をちょっと。
 それは金剛山に登ったあくる日のことだった。
 会社を辞めてヒマになり、遊戯王に目覚めた知人が、デュエルを挑んできた。なんでも最近流行りのデッキを使うらしい。
 こちとら数年のブランクがあるとはいえ、遊戯や海馬社長を愛でた遊戯王ド直球世代。ペーペーの新人には負けんぞとデュエル開始。
 結果は、ありゃ、3ターンで負けたぞ・・・? なにあのモンスターと魔法がいっしょになったチートくさいカード・・・
 調べてみると、どうも最近売り出された「ペンデュラムモンスター」というやつらしい。魔法カードとしても、モンスターカードとしても使え、しかも「スケール」と呼ばれる数字が互いに異なる二枚が場にセットしてあれば、「ペンデュラム召喚」なる、モンスターが1ターンにいっぱい出せる、古参のプレイヤーからしたらチートくさい仕様。
 で、そのチートっぽく見えるデッキの中で、もしかしたらニートになるかもしれない知人が使っていたのが――
 《クリフォート》デッキ。
 今回は、このクリフォートデッキの紹介を少々。
といっても、猛威をふるい始めて久しいデッキなので、ここでは「いかに安くクリフォートデッキを作るか」に焦点を当てたい。
 クリフォートデッキは、「クリフォート」と名のつくモンスターをいっぱい展開して相手を殴っていく脳筋デッキである。
 このクリフォートモンスターはいずれもあなどれない攻撃力を持っていて、2~3枚いっぺんに出されると相手はとっても嫌である。しかもモンスターの効果が優秀で、対戦者のカードを手札に戻したり破壊したりする。
 弱点はあるものの、対策のとりやすい弱点で(「ギャクタン」という、罠カードの発動を妨害するカードをデッキに加えればよい)、ちゃんとデッキを組めば相手が一、二回こちらのキーカードを破壊してもなんとかなる。
 では、実際に作ってみた。
・デッキ編成:モンスターカード30枚 魔法カード7枚 罠カード3枚
・デッキテーマ:安いクリフォートで、失業保険で遊戯王大人買いの知人をギャフンと言わせよう。
 お値段の内わけはこうである。
 モンスターカード:30枚1243円+魔法カード:7枚536円+罠カード:3枚343円 
=合計40枚で2122円
 店を回り、安いところの単品買いを繰り返した結果ここまでコストを抑えられた。
 このお値段、遊戯王のデッキ制作費としては破格の安さである。普通、初期投資だけで5000円はいくし、「あ、あのカードが必要、このカードもいる!」と負のエントロピーが増大する。
 一番高いのは罠カードのスキルドレインで1枚216円。キーカードのクリフォート・ツールは2枚で262円で手に入れる。 
 モンスターカードがやたら多いのは(通常はデッキに20枚前後とされる)、ひとえにコストを抑えるためである。「ガジェット」という、遊戯王に詳しい人が聞いたら噴くカードが6枚ほど組み込まれている(安かったんだよ・・・)。
 気になる強さだが、自分で自分のデッキとバトルする「一人遊戯王」では、とりあえず三戦三勝で、マジメに試行錯誤して他のデッキを組むのがバカらしくなる性能である。
 まあ、こうゆうのは他者とやってみないと本当の強さはわからんのだが。
《クリフォート》。興味があるならデッキを組んでみて欲しい。

2015年4月1日水曜日

次回予告

 みなさん新年度あけましておめでとうございます。我が家のよつばとのカレンダーが2015年度になりました。
 次回はTRPG番外編ということで、最近の遊戯王事情をちょっと。なるべく一週間以内に、流行りの新デッキの紹介をしたいと思います。

2015年3月10日火曜日

時代はアナログだ!!(仮)第一回TRPGの原点

第一回TRPGの原点

どうも,管理人のDemskiです。
当ブログは大阪・神戸を中心に活動するTRPGサークルUMAのチームブログになるわでですが,セッション予告や報告だけでブログが成り立つわけも無いので,それぞれ思ったことを書いていこうということになってます。(というかしましたので,メンバー様よろしくw)
で,私の方は「時代はアナログだ!!(仮)」と名を打ちつつ,TRPGの歴史や他のアナログゲーム(ボードゲームとも)について紹介していこうかな~と思ってます。
そして,栄えある一回目はTRPGの歴史の入り口であるその名前の由来やTRPG前史的なことを紹介したいと思います。

TRPGという名称

TRPGとは,正式にはTable talk role-playing game(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)といいます。
また,和名では会話型ロールプレイングゲームともいわれています。
但し,これは和製英語で日本で「TRPG」と呼ばれるゲームは,欧米圏では単に「RPG」と呼ばれています。
なぜこうなったのかは諸説ありますが,日本ではアナログゲームのRPG(以後はTRPGと統一)よりも先にコンピューターゲームでの「RPG」(以後、RPGと言ったらコンピューターゲームを指す)が先に普及してしまったことによるものだと推察しています。
RPGが先に普及した主な原因は,やはり任天堂から発売された「ファミリーコンピュータ」とエニックス(現・スクエアエニックス)から発売されたソフト『ドラゴンクエスト』の影響が大きいのでしょう。
結果,時間軸的にはそれほど離れていないTRPGの普及が,日本では後陣を拝してしまったということでしょう。
※因みに,TRPGと会話型ロールプレイングゲームはホビージャパンの登録商標です。
TRPGの誕生には諸説ありますが,よく言われるのがボードゲーム,特にシュミレーションゲームから発展したというもの。
もともとゲームといえば,チェスやトランプ,ダイスゲーム,スゴロクやフィギュアゲーム位しかありませんでした。
1930年代にスゴロクに土地の売買などの経済的要素を取り入れた『モノポリー』が流行ったのが,ボードゲームやTRPGの原点でしょうか。
ところが,1960年代後半位から冷戦の影響からか,具体的なテーマを数値で表し競うシュミレーションゲームが流行りだします。
特に,「ウォーゲーム」と呼ばれるボードゲームは,当時の学生やコアな大人のファン層を獲得し,ゲーム=ギャンブルか子供のモノとうい認識を一気に突き崩していきました。
その後,「ウォーゲーム」以外にもシュミレーションゲームの技法は取り入れられ様々なボードゲームが発売されボードゲーム市場が形成されていきます。

1970年代後半になると,こうしたボードゲームにストーリー性やキャラクター性が付け加えられるようになります。
そしてついに,『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(略称:D&D)が アメリカのTactical Studies Rules(後にTSR, Inc.に改名)社から発売されます。
晴れてTRPGの誕生というわけです。
因みに,「role-playing」というのは職業訓練や精神医療で行われる手法に対する名称。
内容は,現実に起こる場面を想定して,複数の人間が各々の役割を演じ,現実の起こった時の適切な対処方法を学ぶというものです。
この「複数の人間が各々の役割を演じ」る部分がTRPGやRPGとの共通性といえます。

閑話休題。『D&D』は空前の大ヒットとなり,その後『トラベラー』『T&T』『クトゥルフ』『ドラゴンランス』など実に様々な作品が世に生み出されていきました。
日本でも1988年にファンタジー小説『ロードス島戦記』の世界観に『D&ampD』のルールをあてはめてプレイした『RPGリプレイ ロードス島戦記』が発表され,TRPGが世の中に認知され始めていきます。
そして,グループSNEが『ロードス島戦記』の世界観を広げ,独自ルールが定められた『ソードワールド』が発売され,日本でも(RPGの影に隠れつつ)TRPGが愉しまれていくことになりました。

終わりに

ざっと駆け足でTRPGの原点を纏めてみましたがいかがだったでしょう?
かなり大雑把で,そのうえ「歴史史料」にあたったわけでもないので,正確性という意味では色々と問題ありかもしれません。賤しくも大学で歴史を専攻して以上,そこをなおざりにしてこれが真実だ!と主張するのは嫌なんですよ。
とは言え,時代の雰囲気的にはあってると思いますんでその辺りはご容赦を。
さて,次回があるかどうかは分かりませんが,ここではTRPGに限らず色々なアナログゲームを取り上げられたらと思ってます。
ではでは,Demskでした。

2015年3月7日土曜日

神戸にあるTRPGチーム

お久しぶりです、ちゃぶ台みかんです。
さて今回は少し思い立ったことがあり、横からしゃしゃり出る形ですが書かせて頂きます。
本題としてはタイトルにもあるように神戸にあるTRPGチームの話です。といってもありますよというだけの軽いお話ですが。
そもそもなぜそんな話をするのかというと、まぁ個人的な覚え書きという事とブログは更新しておかないと広告が出るそうなのでそれ対策です。
それとなぜ神戸限定かというと、我らチームUMAの活動拠点が神戸と大阪あたりなのですが、神戸の方がチームの数が少ないので書くのが楽という事です。大阪の方はそのうち改めて誰か、もしくはまた私が書きます。
では本題に移ります。
まず一つ目は神戸ゲームサークルBERSERKさんです。
ここは2009年に結成されたチームで今も積極的に活動していらっしゃるキチっとしたチームです。ただしTRPGに限定している訳ではなく、ボードゲームもやっているのでテーブルゲームサークルと言ったほうが正しいかもしれません。
次は神戸TRPGサークルジオラグさんです。なんとSW2.0をやっていらっしゃるのでとても嬉しく思いました。交流を持てればセッションを、と考えました。が、ブログの更新が2010年2月17で止まっているため活動しているのか、それとも消滅してしまったのか…。とても残念です。
さて、最後ですがサークルどらごんの部屋さんです。ブログにアクセスするとサーバーが見つかりませんの文字が。
なるほど、つまりこうやって正体を隠すことによって見に来た人の心を擽り、煽り、興味を持たせ引き込もうという作戦なのですな。ネットという媒体であることをフルに使った高度なテクニック、流石であると言わざるを得ません。
という事でこのサークルさんがどういう活動をしていたのか?メンバーは?今はどうしているのという情報が全くわかりません。こちらも残念です。
と言うことで、神戸で実際に活動しているチーム、及びサークルは我ら以外ですと一つだけと言って良さそうですね。
しかし大阪ですと結構数があるのでそちらを調べてみるとまた違う結果が返ってくるかもしれません。
さて、本日はここいらで終わりとさせて頂きます。見てくれている方へ、またどこかでお会いいたしましょう。
それでは失礼します。
ちゃぶ台みかんでした。

2015年3月2日月曜日

ご挨拶

初めまして。かなり返事が遅くなりましたが,一応このブログを管理することになりましたDemski Autio(デムスキー オウティオ)です。デムスキーと言ってもロシア人じゃありません。もちろん欧米人でもありません。バリバリの日本人です。
ペンネームの由来は・・・
教えると本名がバレそうなので言いません。(実はこれがかなりのヒントだったりして,,,)

さて,このブログでは現在三人の執筆者(Demski,ちゃぶ台みかん,金魚顔)が居るわけですが,特に担当が決まってたりはしません。
TRPGやUMAに関したことであればOKかなと思うので,ジャンジャン書いてください(←他人任せ)

セッション告知や報告を除けば、何かしらネタがあれば何となく書いていこうかな~と,そんなブログになると思います。

2015年2月26日木曜日

UMA第二回セッション

・2015年2月23日のセッション

 どうも初めまして。いつのまにかサークルUMAの専属シナリオライターにされていた金魚顔だ。
 今から記録するのは、我がサークル二回目のセッションである。当初参加を予定していたメンバー二人が職業訓練学校とメンタル的な理由で合流できず、GM(ゲームマスター。シナリオを書いて、司会進行を務める役)の筆者を含めて三人しか集まらなかった。
 夜の12時前に、メンバーが全員顔をそろえる。自宅を会場として提供したちゃぶ台みかん氏に、バイト帰りのnelico氏、そして筆者だ。
 兵庫圏内の某アミューズメントパークで働く筆者がそこから調達してきた食料で軽い食事を取ったあと、セッション(ゲーム)を始める。プレイするTRPGは「ソードワールド2.0」で、シナリオタイトルは、プレイヤー二人のバイト先にちなんで「最後のダ●エー」である。
 ここで、TPRGと「ソードワールド」について簡単な説明をしたい。知っている人は飛ばすがよろしい。
 TRPGは、「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の略称で、紙と鉛筆、サイコロだけあれば遊べる、人間同士の対話によって進めていくゲームだ。「ソードワールド」は、たくさんあるTRPGのうちの一つで、冒険者になりきって「剣の作りし世界ラクシア」を冒険する、ファンタジーテイストの世界観とルールをもつ作品だ。
 各TRPGの世界観とルールにのっとってGMがシナリオを書き、そのシナリオに書かれた課題をプレイヤーたちが達成する、TRPGとは、だいたいこんな感じである。
 さて、セッション開始である。PC(プレイヤーキャラ)たちにはさっそく探検場所である「ダ●エー***店」に向かってもらう。ソードワールドにはもちろん「●イエー」はないが、300年前に滅んだ文明の古代遺跡ということで筆者が設定をねじこんだ。
 今回のPCはちゃぶ台みかんのあやつるリルドラケン(ソードワールドにいる種族の一つで竜人)でLV5のグラップラー(ソードワールド上の技能で格闘家)と、nelicoのあやつるドワーフのLV1のプリースト(神官)の二人である。LV1というのはルールに基づいて作成したばかりのキャラということであり、あまり無理な戦闘イベントはさせられない。
 冒険開始そうそう、さっそく遺跡の防災機能が発動し、防火シャッターとか警備システムとかいろいろ作動して閉じ込められたPCたちは、遺跡からの脱出を目指して探索を開始する。NPC(PCではない作中人物)三人も同行者として加わり、ここまではGMの思惑通り。さあおまえら、せいぜいあがいて、GMを楽しませてくれよ!
 ところがPC二人ときたら、技能としてセージはおろか、スカウトもレンジャーも取っていないときた。とゆうことは、遺跡の探索に絶対に必要な探索判定も見識判定も危険度感知判定も使えないのであり、遺跡に隠された地図もスイッチも鍵も見つけられないというわけだ。おまえらどうやって脱出するんじゃ!
 このときの筆者の気持ちを伝えるため、セッション中の言葉を一つだけ紹介しよう。
「(踏み込んだ部屋の様子を伝えて)おまえらもう適当に探せ」
 そんなこんなで、PC二人にお馴染みのダイ●ー***店を満喫してもらう。
 5階建ての建物をマメに行ったり来たりし、並んでいるレジから金銭を収奪するイベントもつつがなくこなす。一度モンスター化したレジに襲いかかられるイベントに出くわすと、以後レジを見ると有無を言わさず破壊して戦闘を避けた(中身はしっかりいただいた)。
 NPC三人の役割分担もまあ良好で、学者が遺跡の解説をし、商人が手に入れたアイテムの下取りを、医学生が戦闘後の回復を担当する。エルフの美少女である医学生はドジッ子設定なので、階段を下ったりモンスターから逃げたりするたびに6面ダイスを二つ振り、出た目の合計が5以下なら事故イベントを起こさせた。
 ちなみにこのシナリオ、本来ソードワールドにないSANチェック(クトゥルフ神話TRPGの概念で、この正気度が減ると狂気に陥り、ゼロになると永遠の狂気に陥る)を取り入れていたのだが、二人ともサイコロの出目があまりにもよかったのでほとんど減らなかった。おもんない。
 そしてついにプレイ開始から7時間ほどたった朝、遺跡に巣くうボスとの戦闘となる。
 すでに目の前に出口が開いているにもかかわらず、ブルーアイズ似のドラゴンにつっかかるPCたち。ドラゴンはソードワールドにおいてはとても強力な存在で、事実PCたちよりはるかに格上のレベル8なのに、途中で手に入れた強力なアイテムを使わず、NPCたちをあごで使い、医学生に武器を探してこいと命じ、学者にまるめたプリキュアのポスターで攻撃させる。最後は惣菜売り場よりちょろまかしたサラダ油でドラゴンを燃やした後、商人が二階の時計屋から持ってきた大きなノッポの古時計で攻撃し、ノリと徹夜明けのハイテンションで倒す。
 ボス戦が終わったころには、GMもプレイヤーもすっかりくたびれて、この前後のやりとりを覚えていないほどである。
 しかし筆者にとって、覚えていることが一つある。
 遺跡を出た直後、リルドラケンのマイラルが、医学生のウィンディちゃんに蹴りをかましたのだ。
 ドジッ子のウィンディちゃんは道中、筆者の期待通りサイコロ(TRPGでは、キャラの行為が成功するか失敗するか、サイコロを振って判定する)の出目が悪く、階段から落ちたり転んでサラダ油をぶちまけたり上りエスカレーターと下りエスカレーターの間に挟まったりしていたのだが、あまりにも腹を立てていたらしい。
筆者「どうせならダメージ判定をしましょう」
マイラル(ちゃぶ台みかん)「え?」
・マイラルのダメージ量=武器の威力3+グラップラーレベル5+筋力ボーナス3=11
・ウィンディのHP8。
 そして気絶で済むか死亡するかのサイコロでの判定は・・・ 失敗。
筆者「あああ、死んだ!」
みかん「えええ、オチがついた!?」
筆者「虚弱体質なんだよ!」
みかん「どうしましょう?」
筆者「復活料10000G(ルールブック記載の値段)でございます」
みかん「・・・借金3910Gです」
 こうして、UMA二回目のセッションは、ギャグなのか後味が悪いのかよくわからないまま、幕を閉じたのだった。

 三回目のセッションは四月中の予定です。お楽しみに。

2015年2月21日土曜日

Next Session ver2

チームUMAが結成され二回目のセッションの予定となります。
明日22日です。
さて、以上です。

次の記事はセッション報告となるでしょう。

2015年2月20日金曜日

ようこそチームUMAへ

これを見てくれている方へ、初めまして。
そしてようこそ、チームUMAのブログへ。
ここは結成してからまだ一ヶ月ほどしか経っていないTRPGチーム、UMAの運営ブログとなります。
ゲームとしては現在のところSW2.0、つまりソードワールド2.0をやっております。
活動拠点は基本的には関西圏、もっと言えば兵庫、大阪です。
セッションの予定、報告を主とし、チーム内での面白い事からとるに足らないしょーもない事まで常識と倫理観の範囲内で皆様にお届けしていくつもりであります。
さて、次はこのチーム名についてです。
チーム名は、チームを立ち上げた際のメンバーの本名の頭文字をそれっぽく繋げたものです。しかしそれだけでは面白みが無いので遊びとしてそれぞれの文字に単語を当てはめています。
次に意味合いの解説です。
まずUはUnknown、つまり不明とか未確認という意味ですね。
次にMはMadness、本来なら夢中だとか熱狂というような言葉にした方がいいのでしょうがこの場合狂気、乱心、狂乱等イカれているという意味合いの方で付けてあります。
最後にAですがこれはシンプルにAce、優秀だとか一流のというのが本来の意味の言葉ですが、これは精鋭という意味で使わせていただいています。
さて、これらを敢えて日本語に訳すなら
U:Unknown-訳の分からない
M:Madness-イカれた
A:Ace-精鋭
といったところでしょうか。
さて、かなり後になってしまいましたがメンバーの紹介です。
まずチームUMAの専属シナリオライターの金魚顔氏。
次にUMA専属のウェブデザイナー兼、シナリオ監修のDemski Autio氏。
次に専属知識班の漆黒の翼ことジョニー氏。
次にSW以外のゲームを実戦で経験した唯一のプレイヤーのnelico氏。
そして最後に私、チームUMA所属下っ端プレイヤーのちゃぶ台みかんと申します。
どうぞよろしくお願いします。
では最後に、ここをもう一度訪れてくれるのであればまたお会い致しましょう。
それではまた次の記事で、本日はこれにて失礼します。