2016年6月23日木曜日

たまにはTRPGの話しをしよう

 たまにはTRPGの話をしよう。

 先日、関東地方の某市で行なわれたTRPGのオープンコンベイションに参加してきた。いちおう首都圏への通勤圏内にあるはずなのだがとんでもない田舎で、電車は一時間に一~二本、しかも4両編成で、駅周辺にはセブンイレブン以外、近代化された建物が見当たらない。

 実は、来る人拒まずのオープンコンベイションへの参加は始めてであった。今までずっと身内(しかも全員初心者)でやっていたのだ。

「関西出身の田舎者だからって、なめられんようせんといけんのう!」

とは思わなかったが、とにかく道に迷いつつ、会場の公民館に入った。

 そこで私は初めて、ちゃんとしたGM(ゲームマスター)という生き物を見た。

 そなえつけの会議テーブルを慣れた手つきでセッティングし、大量のサプリメントを持ち、サイコロの結果をプレイヤーたちに見せないようにするつい立まで配備している。

 私はといえばゲームが久しぶりすぎて、キャラクターの作り方も忘れている始末だった。

 ちなみにゲームは「ソードワールド2.0」、内容は「ミストキャッスル」であった。

 ミストキャッスルはうんと簡単に言うと、制限日数以内に蛮族(クリーチャー)の支配する街から脱出するというストーリーで、襲いくる蛮族を排除し、反蛮族組織と連絡を保ち、時に蛮族に日雇いで雇われて金をためたりする。

 その日のセッションは「キャンペーン」つまりその前に開かれたコンベンションからの続き物で、私は初心者同然なのに途中参加というはめに陥った。

 前回のセッションで亡くなった(らしい)ミレーヌさんの遺品を届けるのが、私のキャラの最初の任務となった。なんのこっちゃ。

 ところで、電源ゲーム・電源不要ゲーム問わず、自分の分身たるキャラクターの名前を付けるとき、みなさんはどうしているだろうか?

 我が友人の一人Jは、これが決められないがために「ゲームを開始する事ができない」という状態にしばしば陥るらしい。それほどまでに、何かに名前を与える作業は、むずかしく、困難なのだ。

 好きな映画やアニメのキャラから拝借する? なんかそれは違う。あえて自分の本名をつける? 「ああ、●●●よ、しんでしまうとはなさけない!」確かに情けない気分になる。

 それとも、小学生のとき書いた自作マンガのキャラ名を復活させる? これは、いろんな意味で精神の弱いところをがりがりとひっかかれそうだ!

 結局昔よく読んだ小説の、あまり知られていない脇役から名前を取ることにした。主役級だと沸き起こる「なんかそれ違う」感を、知名度の低さで薄めるのだ。

 で、我が分身たるジョゾくん(種族ミアキス、職業フェンサー)は、パーティ唯一の前衛としてこき使われながらも、結局蛮族の都から脱出する事ができなかった。

 リアルで時間が来たので、次回に持ち越しになったのだ。

 TRPGは基本的に時間がかかる。「キャンペーン」は、長時間遊ぶための工夫であるとともに、セッションに時間がかかるゆえの必然でもある。
 次回のセッションは約一ヵ月後である。日程があうかどうか・・・

 ※ ※ ※

 TRPGは、習熟すれば習熟するほど、おもしろさが増すゲームだ。今回久しぶりに遊んで、改めてそう実感した。

 覚えることはたくさんあるが、それに対する確実な見返りもくる。「一生遊べるゲーム」の、形の一つだ。

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