2017年6月27日火曜日

30分ジオラマ第3回 赤とんぼのいる情景



第2回はココカラhttp://trpguma.blogspot.jp/2017/04/blog-post_6.html?m=1
 
 
 
みなさんこんにちは。
 
30分ジオラマのお時間です。
 
今日は古きよき日本海軍の飛行場を再現しましょう。
 
用意するものはこちらです。
 
・「九三式中間練習機」二機
・適当な人工芝
 
 
 
1.まずはあらかじめ、「九三式中間練習機」を二機、組んでおきましょう。これは30分で組むのは困難なので、前日に作っておきます。
 
 
 
 
2.適当な人工芝を敷きます。大きさは、写真を撮ったとき余分な地面が見えないぐらいです。
 
 
 
3.ほどよい感覚で、九三式中間練習機を並べます。実際の記録写真を参考にしましょう。
 

 
 
 
4.これで完成です。昔の日本の飛行場は滑走路が舗装されていない場合が多く、これだけでも「飛行場」と言い張れます。
 
ね、簡単でしょ?

 
 







2017年6月26日月曜日

『一万二千年後のレフュージア』キャラクター解説

●マモル(一式 護)

 主人公。「人炭」になる前は平凡な高校生で、その高校跡において発掘された。
 特に秀でた才能がない、というのが、彼の行動を最後まで規定する事になる。
 一見冷静で、感情の起伏に乏しくように見えるが、彼の行動原理は徹頭徹尾「その場の感情」であった。

 人炭から概念鎧に復活したのちの「戦わない」という判断も、更にそののちの「戦う」という方針転換も、いずれもその場の感情によって判断された結果であった。
 この点では、目的のためには自らの感情を「裁けた」兄とは対象をなす。

「最終的には鎧を脱ぐ」という考えでは一貫していたものの、そのため行動がちぐはぐになりがちだった。「鎧を脱ぐのを保留にして戦う」と決意するのは、かなりの数の人間が「テン・クル」に捕食された後だったし、一時は敵である神ナズに行こうとさえしていた。

 結局実の兄との決戦に臨んだのも、実の兄の所業を止めるという義務感もあったものの、彼への苦手意識が憎悪にまで発展した結果であった。

 心身の平凡な人間が、「概念鎧」という戦術兵器の究極の形になってしまったこと(そしてその究極が「期限」があったこと)に、彼の困難があった。

 ただ、残酷や非道を嫌う面において、彼はまったく健全な人格をしていた。
 人の意見を尊重し、見た目で判断せず、最低限事態を吟味する知力を持ち合わせていた。人助けの労は厭わなかったし、怒りで手が出ることがあっても後悔した。

 人並みにさみしがりやであり、かいがいしく世話をするツバメに惹かれたのはある意味当然のことであった。
 ツバメ自身も彼に思慕を懐いていたが、トラッシュレインの伝統は二人の結びつきを許さなかったし、それにその感情はそれぞれの「孤独」を埋め合わせる代償行為の域を出なかった。

 再び人炭となって復活した世界においてようやく、彼は心と今後を整理する十分な機会を得たことになる。そういった意味では、ほぼ完全に人類が姿を消した世界は彼にとっての「レフュージア」となるだろう。

●ツバメ

 マモルを発見し、破壊から救った少女。古代の機械を扱う「技師」の見習いで、年齢は15歳。

 幼少の頃は、長耳族でもめずらしい褐色の肌のため、しばしばイジメの対象になった。復活したマモルがそのようなことをしなかったことも、彼女が彼に好意を抱く原因の一つであった。

「ソソ」を体内に取り込みやすい体質で、その個性は最終決戦においても大いに役立った。なお、本人は知るよしもなかったが、プラネタリウムで見た「人減戦争」の映像に写っていた「魔術を使う長耳族の少女」は、彼女の先祖である。

 料理の才能があるものの、彼女が生まれた時代にはあまりにも貧弱な材料しか手に入らなかったため、その能力を発揮することができなかった。仮に彼女が現代(21世紀)に時空転移したら、かなりおいしいもの作れるだろう。

 実年齢よりしっかりしたカトレアや、実年齢より幼いミーアと違って、年齢相応の感受性を持つ。恋にあこがれる少女で、恋愛話に目がない。またさみしがりやで、戦死した兄の面影を主人公に見いだす。
 マモルに古代の手紙を「朗読」してもらったエピソードは、のちのちまで述懐する彼女の大切な思い出であった。

 戦後は、カトレアとの長い別れやマステドウの出立によって、「自分がしっかりしなければ」と自覚が出て、滅亡に向かうトラッシュレインの中心的人物の一人となる。差別語であった「エルフ」という言葉を自ら用いることによって、差別的な意味を解消し、長耳族全体に誇りを与えた。

 また、マモルの戦いのことを後世に伝え、彼が無事に復活のときまで過ごせるよう手を尽くした。
 
 いよいよトラッシュレイン都市としてが立ち行かなくなると、ミーアの子孫に自分も「人炭」にするよう頼み、カトレアと共に永い眠りにつくことになる。

 そのとき、「もう一人のお兄ちゃんに会いにいく」と、しきりに嬉しそうにしていたと伝わっている。
 
 一万二千年後の更なる一万二千年後、主人公と再会したとき、この恋と愛の区別がついていない状態をどう折り合いをつけるかが、彼女にとっての課題となると思われる。
 
 

●カトレア
 
 ニューカムの一つである「竜人(ずめう)」の少女。竜人であることと、戦闘民族であることに誇りを持つ17歳。

「魔教導文明時代」に製造された竜人の最後期バージョンの子孫であって、その身体能力は最も高い。

 身体を構成する成分こそほとんど人間と変わらないが、ソソをフル活用した急速な鱗化、人間が本来備わっているリミッター機能を意図的にはずす能力、及び本人の蛮勇とも言うべき思い切りの良さによって、一万二千年後の時代において、単独で概念鎧と互角に戦えるほぼ唯一の存在と言える。

 特に、彼女の生産タイプから実装され、彼女にもしっかりと受け継がれている「第2戦闘モード(通称カミカゼモード)」は、使用者に多大な負荷をもたらすものの、全ての身体能力を底上げし、さらに物理現象を先取りする(例えば数秒後に放たれるべき二発目のパンチのエネルギーを現在に「転移」させて、現在進行形で放たれているパンチの威力に上乗せする)能力を発揮する。

 カトレア自身の性格は、良くも悪くも年頃の少女で、一途で向こう見ずなところがある一方、繊細な一面も持つ。マモルに対して重要な告白をする端緒を作り出したのも、彼女であった。

 一万二千年後の主人公を追って人炭化するエピソードは、彼女の性格を最も現していると言えるだろう。

 妹分であるツバメが、自身の兄の面影をマモルに見いだすのに感化されて、自分もマモルに対して好意を懐き始める。ツバメの兄は、かつて自分が助けられ、救うことのできなかった人物である。

 その好意にかかわらず、自分の祖国が「概念鎧」として彼を利用しなければならない状況に板ばさみになり、なかば「つぐない」の気持ちから、半ば強引にマモルの一人旅に加わる。その道中、彼に戦いを挑んだのは、彼女なりの気持ちの整理のつけ方であり、自身の処遇を主人公に委ねた結果であった。

 竜人の女性は、原則として自分より強い男性と婚姻関係を結び、その際に自分の利き腕側の角を切って相手に渡す。これは「あなたに命を委ねます」という意味がこめられている。
 彼にそれを行なったのは、もちろん好意によるものだが、罪滅ぼしや「義理を果たす」という義務感ゆえの結果であったことも否定できない。

 一万二千年後の更に一万二千年後では、この感情をいかに克服し、マモルとの関係を育んでいくかが、彼女の課題となるだろう。

 ちなみにだが、彼女の生まれ故郷である「アカギ」は、石油機文明時代における「赤城山」一帯に相当する。
 
 

●マステドウ

 一万二千年後の世界における「学者」。先祖は長耳族の中でも、頭脳労働をつかさどるべく高い知能の男女同士で交配を繰り返してきた家系で、長耳族の特徴である長寿とあいまって「トウ共和国」においてもっとも頭のいい人物の一人。

 高い知能ゆえ対等な話し相手がほとんどおらず(唯一機械関係でデミオと議論できたぐらい)、精神面があまり育たなかった。初対面の主人公に「発掘」を強引に手伝わせたり、物語後半になるとその知識量ゆえ悲観主義にとらわれたりするなど、メンタルには若干難があった。

 自己犠牲的に振舞う主人公や、その主人公と共に歩もうとするツバメやカトレアを目にして、自分も「どうやったらより人に役に立てるか」と考えるようになる。 

 神ナズとの最後の戦い以後は、その思いをますます強くした。「神ナズ」との秘密条約に加担した負い目も手伝って、ついには物語り最終で語られる「ダイバーランドを用いた(絶望的な)移住」の指揮をとるという形になっていく。

 成長はしたが、最後まで幼さは残るという結果になった。

●クレナイ
 
 トウ共和国の貴族にして、「トラッシュレイン隊」の隊長。17歳。いわゆる貴族のお坊っちゃん。

 貴族であることに非常な誇りを懐いていて、当初は主人公に対しても見下したような態度をとる。ただ、この時代になじもうと必死に振舞う彼を見て、物語後半は多少軟化する。

 貴族としての「ノーブル・オブリージュ」的な責任感が強く、無謀としか言えない振る舞いをたびたび行なう。祖国のためとはいえ子ども兵を生身で突撃させたり、サーベルで概念鎧に白兵戦を挑んだりと、正気を疑う行動も散見された。

 ただ、これは「現状を良くしたい」という彼なりの考えがなせる行動であった。彼が本当に冷酷な悪人であったら、主人公やカトレアと関係を結ぶことは出来なかっただろう。

 良くも悪くも政治家で、ひょうひょうとしている義理の父のことは嫌っている。内心では「トラッシュレイン市長としてしょうがない」と思っているものも、それでは収まらず、作中の裏において度々衝突した。

 クレナイが明確に言葉に出して義父ホシ・ツガルのことを認めるのは、彼が神ナズとの条約を破棄したあとであった。

 戦後は、神ナズの「SEX牧場」に捕らわれていた少女と結婚した。戦時状態からくる男不足のため、「一夫多妻」が認められているこの世界においては、めずらしく妻を一人しか娶らなかった。その孫やひ孫は、よくも悪くも最後期のトラッシュレインの歴史をにぎわすことになる。
 

●デミオ

 一万二千年後の世界における「機械技師」。代々「乗り物」の研究をしてきた家系だけあって特に乗り物への造詣が深い。自身の名である「デミオ」も、石油機文明時代の乗用車にちなんでつけられた。

 作中ではそれほど登場しなかった(しても単なるウザイ人だった)ものの、縁の下の力持ち的な人間で、主人公への資材や、効率的な移動手段、その他もろもろの機械の用意を影ながら行なっていた。主人公に「概念鎧」について説明したのも、彼であった。

 最終決戦後は、引き続き機械の研究を継続しつつ、再び人炭となったマモルの保存に心を砕いた。「時空転移装置」が長い年月ののちも可動可能な状態だったのも、彼の尽力によるところが大きい。

 生涯独身で、享年150歳と、長耳族にしては短命であった。

●ミーア

 猫人(まおるふ)の少女。一万二千年後の世界においては、治安をつかさどる「相士」の役目を持っている。19歳だが、精神年齢はその半分ぐらい。
 天真爛漫で、思い込みが激しく、人の話を聞かない。動作が機敏でおもしろく、妙な知識があって、言葉の用法が独特。つまり、隣にいたらウザイが遠くから眺める分にはおもしろい人物。作者的には、書いていて楽しかった。

 彼女自身は「猫の九生」を「高度なべーず推定」と言っているが、実際はソソによる「自分の都合のよい近未来の先取り」であって、ベーズ推定などという生易しいものではない。

「魔教導文明時代」の最後期に実装されたこの能力は、使い方は幾分限定されるものの、条件次第では戦略兵器よりもおそろしいものであった。
 九回この能力を使ったあとは哺乳類のネコになるという条件は、未来の先取りの反動を(極めて穏やかな形で)解消するための、一種の「防衛機能」である。

 彼女は「ダイバーランド」でこの能力を初めて使い、その後の最終決戦においてアトミックを炸裂させる瞬間に残りの八回全部を消費し、もれなく「ネコ」になった。

 その後は哺乳類の「ネコ」のように生き、その後、実は生き残っていた(侵攻して来た神ナズ軍のペットとして持ち込まれた)本物のネコと4子をもうける。

 その内一体はネコではなく「猫人」として生まれ、成長した彼女とその子孫は、代々ツバメのよき友人となった。

 マモルが改めて「人炭」から復活した後も、彼女の子孫は健在で(ただ、ヒトが絶滅したせいで人語がまったくしゃべれない)、マモルを導く役目を果たした。
 
 

●アニキ(一式(いっしき) 宗(そう)治(じ))
 
 マモルの兄。「アトミックの計画」の主要な推進者の一人にして、自らフロート・シェルに入って「人炭化」した男。
 
 目的意識の塊で、そのためには自分の肉親を利用する事も厭わない。まちがいなく冷酷なのに、それをぎりぎりまで感じさせない、やっかいな人物。多感な青年の時期に肉親を失う泥沼の戦争を体験したため、もともと強かった正義感が歪んでしまった。

 勉強も、実務も、極めてよく出来たものの、情緒の面では致命的に欠落していた。

 自衛隊に就職した後、国連軍の上位組織として編制された部隊(秘密保持のため、名前さえつけられなかった)に出向、そこで「アトミック」の計画を知り、のめりこんでいくことになる。

 二発のアトミックを投下し、人類の大半を人炭化させ一時的に一掃した後、いずれ復活するその人類の指導者の一人になることを目して志願。安全性の確認が取れていなかったフロートシェルのプロトタイプに搭乗、見事人炭となった。

 そして復活したのちは、同じ時期に復活したマモルに対して硬軟取り入れた過酷な干渉を展開することになる。

 ただ、マモルやその妹のスバルに対しての愛情は本物で、しかもその愛情は、「肉親を大切にする人間が人類繁栄の礎だ。だから自分もそれを実行する」という強固な哲学にも支えられていた。

 もっとも強力な機会主義者でもあったので、妹を利用する事への躊躇はほとんど沸かなかった。

 それこそが、その行動が一貫しているのに矛盾しているとの印象を与える、要因にして、不幸の源泉であった。

 なお、彼が「アトミック教」や「SEX牧場」を肯定的にとらえたのは、出向先のアメリカにおいてであった。性的に暴行された女性が宗教上の理由から堕胎できず出産したのを見て、人口の維持という観点では「宗教」や「暴力的な手段」が効果的になりうると気づいたためであった。

小説本編はこちらから
http://ncode.syosetu.com/n0574dz/

2017年6月25日日曜日

出張先でもプラモ 第1回 1/72 アリイ 93式中間練習機


さて、私の手元には三つの道具がある。

やすりもカッターも塗料もないし、ピンセットすら持っていない。なぜなら出張先で、拠点である自宅から400キロぐらい離れているから!
 
だが、仙台いう街は良さげな模型屋がけっこうあって、制作意欲もけっこう沸いて来る。
 
ニッパーに接着剤にマッキー(黒) これだけでプラモは作れる! 少なくとも、作れないことはないと証明する!
 
 

そんなことで始まる「出張先でもプラモ 第一回」のテーマはコイツだ。
 


アリイ(現社名マイクロエース)の1/72スケールの飛行機シリーズは、かなり古いキットだ。
 
ちらっと調べたかぎりは、20年以上前から販売されている。もともと「LS」という会社のキットの金型を買い取って自社ブランドで販売している経緯がある。
 
気のきいた模型屋の片隅にはだいたい箱積みされていて、価格の安さから、小遣いの少ない模型少年が最初の方に手に取るキットだ。筆者もそうだった。
 
で、中身だけど――
 
 
ん~~~~、すっげえシンプル。
 
 
ほんで持って、ばりがひでえw
 
ほんと、18年ぶりぐらいに見たけど、これ、パーツ一つ一つの処理がすげえ大変そうだ。
 
上の翼と下の翼のパーツの組み合わせが微妙にむずかしい複葉機だし、これ、本気で組むとなったら子ども向けの製品じゃないよなぁ。部品は少ないのに。

だけど、今回の「出張先でもプラモ」の企画、製品を選ぶ条件には合致している。
 
・ニッパー一つで組めること
・色を塗らないでも見栄えがすること
・貴重な休日の余暇で完成まで持っていけること
 
 
では、製作開始だ。
 
ところで、製作に当たって最初にすることはなんであろうか?
 
箱をあけ、ビニールを破り、そしてパーツとランナーの狭い隙間にニッパーを挿入し力を・・・っておバカさん! 慌てちゃダメ!
 
最初に必要なこと、それは、パーツをすき間まで洗うことだ。
 

 
じゃぶじゃぶ~♪ 
 
これにはちゃんと理由がある。
 
プラモのパーツの表面には「離型剤(りけいざい)」という、金型からスムーズにパーツを取り出すための薬品がコーティングされている場合が多い。
 
この離型剤、あとで塗装をするときに、ビーム兵器に対する「Iフィールド」みたいに邪魔をするので、ここで落としておく必要があるのだ。
 
あ、洗うときは中性洗剤で優しくこすってね。台所洗剤がだいたいそうだ。
 
 にんじんのグラッセみたいな胴体
 
胴体と座席のパーツの合計点数はたったの四つ。つまり、胴体右、胴体左、椅子×2といた構成だ。飛行計器盤? 操縦桿? そんなものはない!
 

ちなみにパイロット。パーツ分割なしの一体成型。
 
・・・作る手間省けていいな!
 
さくさくいきましょう。
 
下翼と水平尾翼、垂直尾翼を組んでみた。
 
そして、むずかしい上翼の取り付け。
 
九三式中間練習機は複葉機なので、胴体の上に傘のように、もう一つ翼がのっている。
 
翼が二つある=翼の面積が多い=揚力がいっぱい発生する。だから古い時代の飛行機は、ほとんどが複葉機だった。
 
九三式中間練習機は、昭和9年から量産が開始された。プロの操縦士になるための練習用の飛行機で、ほぼ全てのゼロ戦パイロットがまずはこの飛行機で腕を磨いた。
 
エンジンはたったの340馬力で、最高速度は214キロ。
 
胴体は鋼鉄のパイプの骨組みに布を張った構造で、燃料タンクはまさかのブリキ製だ。現代機なら絶対に航空審査が降りないだろうが、当時としてはこれが普通だった。
 
ちなみに、ほぼ同じ時代の飛行機が『紅の豚』に出てくる飛行機たちだ。そういえばライバルのカーチスの機体も、複葉機だったな。
 
エンジンはこうなっている。ピストンエンジンだ。
 
カウリング(エンジン覆い)を取り付けると色が塗りにくいので、あらかじめ塗っておく。
 
マッキーは、プラモデルの色を塗るために作られたわけではないので、微妙に塗りにくいが、ここは我慢だ。
 
ここで注意点を一つ。
 
エンジンのプロペラ軸にプロペラを取り付けるとき、プロペラの穴が小さくてうまく挿入できないので、軸の先端を削るか穴を広げるかしなければならない。
 
筆者はニッパーをぐりぐりと突っ込んで穴のほうを広げた。
 
ほら、人間でも、棒を小さくするのは無理な相談だから、穴の方を棒の大きさに馴染ませるでしょ?(ド下ネタ)。
 
 仰向けにしてみる
 
この飛行機には「赤とんぼ」というあだ名があったのだけど、なるほど、そんな感じがしないでもない。
 
 
なお、主翼がのっぺりしていたから、流し込み接着剤を主翼に塗る技法を思いついて実施してみた。
 
プラモ用接着剤は、ほんの少しだけどプラモデルを溶かす効果があるので、これを本来凹んでいる部分に塗ればさらに凹んで、いい感じでメリハリがつく作戦だ。
 
うーん、微妙。変わったと言われれば変わったし、メリハリもついたんだけど、・・・弱冠小汚くなった気が・・・
 
これがお高いキットなら、少なからぬ精神的打撃を受けるんだけど、これはワンコインで手に入れた、いわば久しぶりのプラモ復帰に向けたリハビリのようなものだ。どんどん進めていく。
 
 素組が完了した状態
 
続いて、日の丸を貼りましょう。
 
 
プラモデルのシールはデカールと呼ばれ、水で塗らしてずらすように貼り付けるタイプがほとんどだ(ガンプラは除く)。
 
子どもの頃、ガチャガチャから出てくるタトゥーっぽいシールを腕とかに貼り付けたことがあるかもしれないが、あれと同じ原理だ。
 
貼れたら、めん棒で水気を取りつつ、しっかりと押える。
 
このキットは古い製品だから、デカールも貼りやすいとは言えない。やぶらないように慎重にやろう。
 
 
 

 
カウリングとタイヤに色を塗れば、晴れて完成だ。
 

 
完成までは、だいたい6時間。プラモ制作では普通、この十倍かかるので、とってもスピーディなお仕事をしたことになる。
 
 
実は、もの足りなかったので、張り線を自作して取り付けた。これは翼の強度を保つためのものだ。建築物で言う「筋交い」だな。
 
 後ろから見てみたの巻き
 
 
垂直尾翼と水平尾翼のところにも忘れず。もとはダイソーの針金で、φ0.28ミリ。本当は、もっと細いのを使ったほうがいい。
 
実は、おもちゃっぽい「照かり」が気に入らなくて、「つや消しスプレー」だけは完成後に吹きつけている。これは、光沢を消す作用があって、これを使うだけでさも「実物のように見える」魔法のスプレーだ。

 
 
では、キットの総評を。
 
部品の組みあわせやすさとか、パーツの再現度とかは、さすがに時代を感じさせる。
 
価格が安く、子どもが手にしやすくはあるのだが、主翼や着陸用の脚を取り付けるとき微妙に部品の「すりあわせ」が必要で(でないと斜めになる)、少ないパーツ数のわりに作りやすいキットとは言えない。
 
ただ、「組む楽しみ」は十分感じさせてくれるし、何よりあまり日の当たらない「練習機」という機種の製品化は貴重だ。
 
パーツの色が実機と同じ橙色なので、ガンプラのようにほとんど色を塗らずとも完成品が楽しめる。今回の趣旨にぴったりだ。
 
塗装が苦手な人、塗料がない人にも勧められる。
 
何より昔作ったキットを久しぶりに手にとらせてもらって、いい休日を過ごさせてもらった。
 
アリイはマイクロエースと名を変え、現代では鉄道模型に力を入れているようだけど、こういうキットも残して欲しいものだ。
 
 
 


ーーー

2017年6月16日金曜日

30秒カレー

みなさんこんにちわ。
 
今日は、「一人暮らしの味方! 赤子でも作れる簡単カレー!!!」のご紹介です。
 
もちろんインスタントじゃございません。味も保証いたします。たった30秒で、専門店の一品が食卓に上がるでしょう。
 
 
 
まず、吉野家の牛丼を用意します。
 
別に吉野家じゃなくても構いません。すき家、松屋、東京チカラめし、なか卯の親子丼、いずれでも可能です。
 
 
 
そして、CoCo壱番屋のカレールーを用意します。ポークでもビーフでも、お好きなのをお選びください。
 
 
 
 
盛り付ければ完成です。ね、簡単でしょ?
 







2017年6月13日火曜日

『一万二千年後のレフュージア』の制作の裏話

『一万二千年後のレフュージア』の制作の裏話

 前ページが湿っぽかったので、ちょっとテンションを上げていく。
 
 

●舞台を一万二千年後にした理由

 さてさて、舞台設定として「氷河期」と「文明崩壊後の廃墟な世界」がやりたかった私。ほら、寒くて社会も崩壊していると、人々はいい感じで野蛮になるでしょ? 旧ソ連みたいに。

 ところが残念なことに、この二つには時間的な差があった。

・次の本格的な氷河期→早くとも数万年後
・崩壊した文明がなんとか原形を保つ年代→せいぜい数百年。

 現代文明を形作りコンクリートは、せいぜい百年ちょっとしか持たない。風雨による侵食もあるし、アルカリ性に保たれた性質がどんどん中性になって崩壊していくというのもある。今(2017年現在)、必死に各地の高速道路を修復しているけど、これもコンクリートの経年劣化の賜物だ。

 ちなみに鉄筋とコンクリートが建築物におけるマブダチなのは、コンクリのアルカリ性が鉄筋を外気から保護するためでもある。

 つまり話を戻すと、新宿のオサレな街並みや霞ヶ関の官公庁が氷河に沈んでいるといった描写は、現実には起こりえないわけだ。

 ところがそこはフィクション。「数万年」と「数百年」の間をとることにした。

(数万年+数百年)÷2=数万年

と平均値を割り出しても数万年と変わらないからそうじゃなくて、使うのは俺的平均値割り出し法だ。一万二千年にしたわけだ。

 この年月なら、なんとかニューカムの人たちが丁寧に建物を補修して使い続けたという理由づけがしやすいし、氷河期くんが「急速」にやってきたってことにすれば、建物も雪に埋もれて一石二鳥というわけだ、やったね!

 もっとも一番の理由は、昔に流行った「いちまんねんと、にせんねんまえから、あ・い・し・て・るぅ~♪」っていう歌だったりするんだけど。

 ちなみにこの数字、この歌を流行らせた「あなたと合体したい」アクエリオンが最初ではなくて、「トップをねらえ!」というロボアニメが元々だと思われる。主人公たちがなんやかんやで時空転移して、ようやく地球に帰ってくるシーンがあるのだが、その経過した年月が一万二千年なのだ。

●レフュージアってなに?
 
 レフュージアは生物学の用語で、「氷河期における生物の避難場所」という意味だ。断じて「クロマニヨンズ」の歌ではない。

 つまりどういうことかと言うと、地球は氷河に覆われて、多くの生物が絶滅するけれど、そんな中、氷河に覆われなかった地域では生物が生き残りますよって話だ。

 前回の氷河期(マンモスが闊歩していた時代)においては、日本列島もこの「レフュージア」になった。日本は北アメリカと、植物学的に共通する植物がたくさんあるんだけど、これは北極圏を中心として氷河がせまってきたとき、その外縁地帯に植物が逃れて生き残ったからだ。ちなみにヨーロッパは氷河に覆われて、多くの動植物が絶滅した。

 この「レフュージア」というのをぜひ取り入れたかったから、タイトルはこうなりました、って話だ。

 話は脱線するけど、音楽フェスのスタッフのアルバイトをしたとき、矢沢栄吉と並んで「クロマニヨンズ」唯一、心惹かれた歌い手だ。
 J-POPがさほど好きじゃないし、そもそも「自称音楽家」を騙った母親の害悪のせいで音楽が嫌いですらあるのだが、この二グループは確かにオーラのようなものはあった。機会があれば聞いてみることをお勧めする。

●実は『一万二千年後のレフュージア』って・・・

 実は『一万二千年後のレフュージア』は、元々はS社のライトノベル新人賞に応募するために書き上げたものだった。S社っていうのは、元祖トラックに轢かれて死ぬ主人公とか泳げない海賊とかブロリーとかを生み出したマンガの超大手なんだけど、ラノベでは息は長いものの「大当たり」は出していない出版社だ。

 で、『レフュージア』の原型となった作品は、無事に一次選考は通過したけど二次で落っこちた。その時は『詰んだ世界の概念鎧』なんていうラノベじゃないみたいなタイトルがついていた。これが、2015年のことだ。

 ところが俺氏、この作品が書き足りないと感じていた。
 当時S社には、20万文字という文字制限が設けられていた。一部の、読書感想文とかで文字数を稼ごうと四苦八苦している人たちには信じられない情報かもしれないのだが、世の中には「30万文字でもまだ書き足りないぜ!」っていう変態がいるのだ。

 この増補改訂版が『一万二千年後のレフュージア』なわけだ。

 じゃあ、次は設定の説明をしようかな。
 
 

→「設定の説明」はここから
→「キャラ解説」はここをクリック

2017年6月8日木曜日

『一万二千年後のレフュージア』設定の説明

●簡単な年表

・西暦2020年頃
 宗教問題やテロ、領土争いが世界各地で激化し、一種の「世界大戦状態」になる。
 ↓
・西暦2022年 
 環境に負荷をかける人類を「減らす」目的などのため、2発のアトミック(MK1及びMK3)が使用される。人類の50~60パーセントが「人炭化」する。のちに「シャイン・ライン」と呼ばれる現象。
 ↓
・西暦2022~2023年
 アトミックによって舞い上がった海水と粉塵によって、地球規模で9ヶ月間ぶっつづけの雨が降る。生き残った人類(蛮族含む)の50~60パーセントが死亡。

 これにより「石油機文明時代」が終焉し、「アフター・サンセット」の時代に突入する。

 その後400年ほどは、食料や「石油機文明の遺産」を奪い合う「人減(にんげん)戦争」が続く。概念鎧が実用化。ニューカムの誕生。
 ↓
・シャイン・ラインより1000年後
 地球上の生物種の70パーセント以上が絶滅。哺乳類は90パーセントが絶滅。
 ↓
・シャイン・ラインより5000年後
 西暦2020年ごろからすでに起こっていた「小氷河期」から、そのまま「氷河期」に突入。人類が経験するもっとも厳しい氷河期。海岸線が後退し、地中海、黒海、東京湾などが干上がり砂漠となる。富士山の噴火。
「テンタクル・クラウド」による被害が深刻化する。
 ↓
・シャイン・ラインより一万二千年後
 主人公が「第3学校遺跡」より発掘され、概念鎧として復活する。「神聖ナチズム合衆国」と「トウ共和国」の間で最後の戦闘が行なわれる。
 ↓
・シャイン・ラインより二万四千年後
 再び人炭となった主人公が復活する。
 
 

●シャイン・ラインについて

 終わりのない戦争と、増えすぎた人口、そして来るべき氷河期への対策として実行された、「アトミックの投下」。この2発の核兵器によってもたらされたカタストロフィは、そのときの可視化された光線の印象から「シャイン・ライン」と呼ばれるようになった。
 
 これは人間の「人炭化」の他に、人間の大脳新皮質を破壊し、一種の「ロボトミー」を施術した状態にする効果があった。

 人炭は、のちの人類が生き残るための「貴重な資源」となり、ロボトミーされた人間は「蛮族」として進化して、人類に徒なすようになった。
 
 

●ニューカムについて

 ニューカムのそもそもの目的は、純粋に愛玩用だった。

 2発のアトミックの炸裂以後、荒廃した大地においては、激減した人口の維持と計画的な増加が急務だった。
 
 当時の人類にはまだ余力があって、のちの「sex牧場」の原型にして遥かに効率的な施設が考案された。

 初めは、いわゆる「普通の人間」が製造され、当時の有力者階級や戦士階級に与えられた。この政策は、人間、とくに男の士気を上げるのに極めて効果的だった。
 
 これらの女性たちは残存する「石油機文明時代」の技術の粋を集めて作られたものであったが、行為には原始的な形態がとられた。すなわち性行為である。

 やがて、普通の「人間」に飽きた人々の欲求に答える形で、「エルフ(のちの長耳族)」が製造されるに至った。人間の耳には、かつて耳の長い獣だったころの名残である「ダーウィン結節」があるため、この改良は「ソソ」と「中立遺伝子」を用いて容易に行えた。

 余談だが、当時の選挙の公約に「私が当選したあかつきにはエルフを作ります」というのがある。

 エルフと同じような需要から、「猫人(まおるふ)」が作られた。
「かつて存在した猫のように可愛がることができ」、「お手伝いさんとしても使え」、しかも「生殖能力がある」ということで、ほとんどの人間に歓迎を持って迎えられた。

 ただ、猫人たちに危機感を抱く者がいた。

 エルフたちである。
 
 すでに一定の社会的に一定の居場所を占めていたエルフたちは、この新参者を脅威ととらえた。

 自分たちの立場を守るべく、当時激化していた「人減戦争」や蛮族との戦いに積極的に加わる。

 これら耳の長い少年少女たちは、古参兵から「ニューカマー(New Comer)」と呼ばれた。これが、ニューカムの語源となった。

 やがて、純粋に戦闘用のニューカムが作られる運びになった。竜人の誕生である。

 骨格系および筋力系を強化し、鱗化の機能を持たせる。人間を超越する運動性能と、敵を引き裂く能力のため、戦闘においては手に負えない相手に対する「ピンチヒッター」的な運用をされた。

 この活躍によって、ニューカムはますます生産されるようになり、もともと生殖能力が強いように改良され続けたこともあいまって、やがて「人間」との人口比が逆転した。

 一万二千年後においても、人間よりニューカム全体のほうが、人口が多い。

 余談だが、神ナズの「アトミック教原理主義」は、この人口比に対して危機感を抱いた人間側の、強力な拒否反応、と考えることもできる。
 
 

●人炭について
 
 人体の形成には、科学的な要素と非科学的な要素、二つの作用が存在する。

 一つは、人体内の炭素を固定化し、物理法則のぎりぎりまで圧縮する作用である。
 もう一つは、ソソによる小規模な現象だけの時空転移となる。
 わかりやすく言うと「億単位の時間がかかる化石化を先取りする事によって達成する」ことだ。

 この尋常でない方法は、当時いた70億以上の人間に実施され、地下やよほどの辺境にいた人類以外、等しく「人炭化」することになった。

 のちの魔教導文明時代に大きく発展したフロート・シェルは、この時間の固定を、本来の時間軸に戻す「一種のタイムマシン」であり、小さな時空転移装置と言える。
 
 

●概念鎧について

 そもそも「人炭」は、人体を物理法則のぎりぎりまで圧縮する形で形成されているものであった。その圧縮を「元に戻す」際、反動の強さから人体をそのまま復元ということができず、人体の周りに人体の「延長された表現型」として「鎧」が形成される事になった。いわば「概念鎧」は、副産物から発展したものだった。

 この副産物としての鎧は、当時の人減戦争化の情勢から大きく注目されることになる。当初、幾分人道的な意味合いさえ持っていた人炭の復活は、間もなく「強力な兵器を製造する」という方向に驀進していくことになる。「如何にして鎧を強化する形で復活させるか」に心血が注がれ、そのため「フロート・シェル」の改良も進んだ。

「シャイン・ライン」から一万二千年たった時代において残っているフロート・シェルは、いずれもその最終系とも呼べるもので、これによって復活したマモルや彼の兄はその時代においては手のつけられない存在となっていた。

 人減戦争時、概念鎧の主な敵は、人間の兵士や蛮族だけでなく、戦車や装甲車などの車両、そして同種の概念鎧であった。人減戦争の初期に発展した「魔教導文明」は、まだ高い技術力を保有していたため、いわゆる「機動兵器」の運用が十分可能であった。

 概念鎧はその中で、威力、運用のしやすさ、そしてコストパフォーマンスにおいて圧倒的に優れていた。当時の資料によれば、一般の歩兵がもっとも恐れるのは概念鎧であり、もっとも欲しい味方が概念鎧であり、そして事実、戦死者の15パーセントが概念鎧によってもたらされたものだった(一番多いのは戦病死による死者で40パーセントほど)。

 とくに脅威となったのは「再生する装甲」で、「撃たれても、瞬時に強化されて復元する」構造は、交戦相手に絶望を与えた。

 最終的に概念鎧は、当時最強の陸戦兵器であった第5.5世代型戦車の主砲(50キロ先から50センチの鋼鉄を貫通できる威力)の直撃にも耐え、あまつさえ一人乗りの小型飛行機が搭載する戦術核程度なら耐えられる能力さえあった。

 この概念鎧の主要な成分は、「ソソ」によってほぼ限界まで圧縮された「炭素」および「水」である。

「ソソ」の性質の一つに、「普段はゆるやかに結合しているが、衝撃に対しては頑丈に振舞う」というがあり、この特質によって、物理的な干渉はほとんど受け付けなかった。熱や電磁波などのいわゆる「波」に対しても大きな抗尽性を発揮し(鎧を形成する細かい粒子が波を拡散させるため)、鎧内部の人間を的確に保護した。

 概念鎧の駆動方式は、水と日光によるものである。概念鎧内部は一種の「閉鎖生態系」になっており、ツバメはこれを、植物→プランクトン→魚の食物連鎖が安定している、完全独立型アクアリウムの比喩で例えている。

 こうして内部で生み出されたエネルギーは、循環するごとに増幅、貯蔵され、間もなく使用分が未使用分を超える。
 マモルがまもなく、光合成ができない夜であっても動けるようになったのは、余剰エネルギーが出来たためであった。

 ただ、致命的な欠点として、これらの活動に「ウミ」が出ることが上げられる。ウミは鎧の外にも出るが、基本的に内部に発生してたまり、やがて鎧の搭乗者を「水死」という形で死に至らしめる。

 この副作用は、魔教導文明時代にも解決しようと努力がなされたが、ついに果たされず、人類は衰退を向かえることになる。

 徐々にウミが溜まっていくのは、筆舌に尽くしがたい恐怖であり、水死の前に狂死する人間もいるほどであった。

 そういった意味では、主人公は外圧に強い柔軟な精神をもっていたと言える。

 
 
●ソソ

 この物質を解明したあかつきには、タイムトラベルは思いのまま、ひも理論を解明し、指先一つで世界を滅ぼし、どこでもドアを実用化させる。まさになんでもありの物質である。

 ソソは単一の物質の名称ではなく、P・M2.5のように複数の物質があつまったものである。

 ただ、その根幹は、「ヒトの『想い』に敏感かつ、ダイレクトに反応する」というところで一貫している。

 なお、空気中でのソソの媒介には「エーテル」という物質が関わっている。これは酸素に似た性質を持つものである。酸素が「燃焼」や「降雨」の媒介になるように、エーテルもソソと結びついて、あらゆる現象を起こす。

 これは魔教導文明時代に散布され、一万二千年後の現代でも大気中に10パーセントほどの割合でただよっている。

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