2016年6月10日金曜日

新居への不満

 住んで早々新居への不満というのもアレなのだが、あるんだから仕方がない。

・ヘンな臭いがほのかにする
 犯人はわかっている。
 玄関入ってすぐのところに、使われていない洗濯機置き場があるのだが、そこの排水溝から、においが立ち上っているのだ。
 これは毎朝コップ一杯の水を注ぐことで改善しつつあるが、毎日家に帰ってくると臭いでやるせない気分になるのはたまったものではない。

・キッチンが狭い
 流し場がまな板も洗えないほど狭いうえ、その横にIHクッキングヒーターがデデドンと鎮座していてものの置き場がない。IHの上に無理に置けないこともないが、いちおう電化製品ゆえ、手荒なマネはできない。
 なおIHは埋め込み式で、取り外しには専門の技術を要する。

・コンセントの位置がまずい
 しかもキッチンの面の壁にコンセントがなく、廊下を挟んだ斜め向かいにあるのだ。つまり電子レンジとかポットとかを使おうとすると廊下をまたいでコードをとりつけねばならず、その長さも短いから、かつて忍者が張ったといわれる用心縄と同じ原理のものが出来上がる。
 我が家では何か温かいものを食おうとするたびに、家主の足を引っ掛けようと熱い心意気が感じられる罠が設置される。

・先住民の遺物がカーペットにつまっている
 引っ越して2日目、荷解きの作業で散らばった紙くずをとろうと、そなえつけのカーペットにコロコロをあてたのだが、明らかに自分のものではない細く長い髪の毛がごっそりとれた。気味が悪い。
 カーペットは床にしっかりと粘着されており、取り外すには専門の業者を呼ぶ必要がある。

・クローゼットの立て付けが悪い
 クローゼットは磁石で扉が固定されるタイプのものなのだが、ちゃんと閉めても家主の許可なく「くぱあ」と開く。どうも扉が長年酷使されたおかげでゆがんでおり、磁石の仕事むなしく半開きになるようだ。

・窓に網戸がない
 窓に網戸がないのだ。つまり、夏の夜に窓を開けると虫さんが入り放題ということだ。
 不動産屋に取り付けてくれるよう談判したが、「ついてないのがデフォルト(意訳)」だそうで、「お客様で窓の寸法を測って、ホームセンターで買ってもらう必要がある」とのこと。
 いや、ついてないのがデフォルトって、窓のところにしっかりと、かつて網戸がはまっていたであろうくぼみがあるんですけど? 

・ロフトから天窓が操作できない
 ある程度の不便を知りつつも、それでも秘密基地的な空間を求めてロフトつきの家を借りたのだが、天窓の位置がいただけない。
 ロフトの対面の壁に取り付けてあって、「今日は暑いな」というときに、床までいちいち下りて、反対側の壁まで歩き、鎖を引っぱって窓をあけねばならない。
 この窓にも当然、網戸はない。

・隣の市の放送が聞こえてくる
 我が新居の目の前に市の境界線が通っていて、その向こう、窓から目視できる位置にある公園のスピーカーから、「振り込み詐欺に気をつけましょう」「72歳のおばあさんが行方不明」とかいった放送が頻繁に流れる。おばあさんの行方は気にかけないこともないが、なんだよ振り込め詐欺って。こちとら孫や息子のいる年ちゃうわい! って感じである。

 ※ ※ ※

 これから家を借りようと思っている人は、これらの問題点にも気をつけて、吟味されたらいかがだろうか?

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