むかしむかし、ハドソンというゲーム会社があった。
代表作は『ボンバーマン』に『桃太郎電鉄』。今でもシリーズは生き残っているな。
そんなハドソンが送り出したゲームボーイソフトが、
『ゲームボーイウォーズ3』
だった。
ゲームボーイながらも鬼畜な難易度で多くの子どもたちを屠った『ゲームボーイウォーズ』の3作目で、筆者が最も遊んだゲームボーイのソフトの一つでもある。
さて、子ども向けではないことを反省したのか、「3」ではあるお助け要素があった。
「傭兵」だ。
マップにある「ツウシントウ」を占拠し――
ゲームボーイ本体を、「モバイルアダプタGB」をつかって携帯電話に有線接続する。
それでメニューから「通信」を選択すると専用のホームページにつながるから、そこで10円払えば、強力なユニットが助っ人としてやってくるってわけだ。
ところが、俺はこの強力たちを、ついぞ使う機会がなかった。
・「モバイルアダプタGB」をもっていない。
・お金を振り込める銀行口座を持っていない。
・そもそも振り込みのやり方がわからない
時は2001年。携帯電話が、電話とメールさえできれば良かった時代。
そんな時代の小学生に、「傭兵」はあまりにも難易度が高かった・・・
あれから20年。
今の自分は銀行口座を三つも持っているし、もちろん日々振り込んだり振り込まれたり(圧倒的に前者が多いが)している。
モバイルアダプタGBを、買えるぐらいの余裕はある。
失っていたソフトも買い戻した。
「よーし、むかし遊んだゲームで、いっぱい無双するぞぉ」
ハドソンがつぶれてるぅ。
それどころか、モバイルアダプタGBのネットサービスすら、終わっている。
当然、「傭兵」もいない。
「俺はもう、『特殊歩兵』で海を泳いで強襲できないのか? 『傭兵戦車』で敵をバッタとバッタと薙ぎ払えないのか? 『傭兵フリゲート』で都市破壊プレイが不可なのか?」
そんなことを思いながら、さまよっていたネットの海。
とんでもない情報を見つけた。
「傭兵呼べるよ!」
「悪魔に魂を売れば」
「悪魔に魂を売れるか、だと・・・?」
逡巡は、ない。
「できらぁ!」
悪魔に魂を売りたい! 『ゲームボーイウォーズ3』亡き傭兵を使ってみた
傭兵を呼ぶ「裏技」は、とあるサイトを参考にした。
いちおうリンクフリーと明記してはあったんだけど、あまり人(特に初心者)をサイトに誘導してほしくはないそうなので、リンクははらないでおく。
ただ、「ゲームボーイウォーズ 攻略」で検索して上の方にヒットする、一番情報が豊富なホームページが、それであるとは言っておく。
(特に『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』の情報量がすげえ。すごいisすごい)
裏技を掲載してくれたことへの謝辞をこの場で述べておく。
だからここでは、ざっくりとしたやり方しか説明しない。
通信塔を占領する。
↓
セレクトボタンを押し、ユニット解説のページを開く
↓
セレクトボタンを押したままの状態でBボタン。ユニット解説のページを閉じる。
↓
メニュー画面から「通信」コマンドを選択
して、欲しい傭兵部隊を選択。
通信アニメーションが始まったらセレクトボタンから指を離す。
↓
エラーメッセージが表示されるけど、気にせずBボタンを押してマップ画面へと戻る。
↓
何故か配置カーソルが表示されているので、呼んだ傭兵の地形適正のある好きな場所に配置しよう。
▲成功!
・・・・・・
・・・小さいころ俺は、傭兵がハドソンの本社からやってくると思ってた。
このバグで呼べるってことは、すでにソフトの中に傭兵がデータで入っているってことだよな?!
モバイルアダプタGBとはなんだったのか、うごご。
さて。
今回傭兵を投入するのは、キャンペーンモードの「エンディングマップ」である――
「プランB」そして「プランA」だ。
あらかじめものすごい数の敵が配置されており、つまり試し切りにはもってこいってわけだ。
それに何でも、プランAには隠された真エンドがあるとのこと。
昔見れなかった真エンドを見ること。
これが、今回の「過去の未完を果たす」だ。
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