2016年8月17日水曜日

ポケGO in ハチ公バス

 前回、2体目のフシギダネを捕まえた私。
 無事ひたちなか市より帰還し、ヨヨギの森へと降り立った。
 再びピカチュウを探すためだ。
 風の噂によると、横浜のレンガ街にピカチュウが大量発生しているそうだが、そこまで行く余裕はない。ネットの情報を信じるなら、代々木公園にも出現するはずだ。

 ポケモンGOを起動する。

 相変わらずのトレーナーレベル7で、モンスターボールも不足している。

 この公園にはポケストップがたくさんある。例えねんがんの電気ネズミが手に入らなくとも、ボールだけは獲得できるはずだ。

 ふと、顔を上げると、愉快な顔をしたバスが近づいてきた。


 ハチ公バス、というらしい。地元の人に愛される、小型バスだ。
「料金は100円か・・・」
 見たところ私にとって、未知の駅へ行くようだ。
 実は乗り物は嫌いではない。将来はヘリの免許を取ることを夢見ている。
 私は乗り込んだ。料金は先払いだった。

 ※ ※ ※

 ありのままに起こったことを語ろう。

 1時間後、きさらぎ駅に降りたとき、私は劇的に変わっていた。

 まず、モンスターボールが33個→135個に増えていた。
 そして、トレーナーレベルが7→9になっていた。
 なおかつ、それまで未捕獲だったカイロス、マダツボミ、ニョロモをゲットしていた。

 一体何が起こったのか? それはこれからお話ししよう。

 私が乗り込んだあと、バスはゆっくりと出発する。
 で、だ、いいポケモンはいねがぁー、とスマホを凝視していたわけだ。
 すると数えきれないぐらいたくさんあったんだ。

 ポケモンじゃなくて、ポケストップが。

 ポケストップ。前も書いたと思うが、モンスターボールをくれる場所だ。
 こいつはマップ上に水色の箱のグラフィックで表示されてるのだが、その箱が点字ブロックのぶつぶつぐらいたくさんあった。
 しかもうれしいことに、バスはそちらに向かっていく。アイテムを手に入れるにはそこの近くに行く必要があるのだが、実質向こうから来てくれるのと変わらない。

「これがあれか! 座って戦場へ行く兵士の優越か!」

 しかもこのバス素晴らしいことに、非常に遅いのだ。

 乗り物で遅いことが美徳になるのって、敵の艦隊と同じ速度で飛ばなくちゃいけない観測機ぐらいだと思っていたが、なるほどこうゆう個性もありなのか!

 遅いと何がいいって、ポケストップやポケモンがなかなか通りすぎない。
 マップ上でタッチしてゲットするゆとりができるのだ。
 以前市バスに乗っていたとき、カモネギ(フシギダネよりはるかにレア)を見つけながらもあれよあれよという間に見送ったことがあり、そうゆう忸怩(じくじく)たる思いをせずに済む。

 またポケモンGO、移動速度が早いと、

   

 こんな表示が出て、いろいろプレイに制約が出る。ハチ公バスではそれがあまりない。

 ハチ公バスが遅いのは、東京の狭い下町を抜けるからだ。別に職務怠慢とかバスの性能に難があるとかそうゆうのではないので誤解なきよう。

 最終的に、1メートルも歩かないのに30ヵ所近いポケストップを巡り、悠々とポケモンをゲットし、リアルで5キロ歩かないと孵らない卵も孵る(ナゾノクサだった)。
 どの行動でも経験値が入るから、レベルも上がるって寸法だ。

 もう一度言っておこう。ハチ公バスはいいぞ、と。

 自分は代々木公園からきさらぎ駅へと向かうルートのバスに乗ったが、ハチ公バスは他の路線でも就航している。

 興味を覚えた方、モンスターボールの不足に悩んでいる方、試してみてはいかが?

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