2016年8月10日水曜日

過去の未完を果たす 第1回その5 育て方を間違えた?

 思えばこの企画は、ブログを譲り受けたときから「やろう」と決めていた企画だった。

 私は引っ越しをするとき、ほとんどのゲームを売り払ったのだが、この「なりダン」は持ってきていた。

 幼いころに頓挫して、そのままにしておいた気がかりを、そのときより遥かに気力、体力、知力が充実した、青年期になって果たすのだ。

 そして、同じようにソフトを「寝かしてある」人の励みとなり、今一度そのソフトに挑戦し、クリアして、「幼年期の終わり」を迎えるための刺激になることを欲した。

 しかしこの企画は、暗礁に乗り上げつつある。
 彼が強すぎるのだ。

   

       (5周目)


 いやあ、無限ループって怖いよね。

 そんなこと言っている場合ではない。マジでおまえなんなん? バカなの? 死ぬの? いや、殺されてるのは俺だけど。
 攻撃が理不尽なのだ。前回のジェストーナさんもたいがいだったが、このダオスおじさんは輪をかけてひどい。

 前作ファンタジアでも恐怖の攻撃だった「ダオスレーザー」に、ターン制バトルのくせに、きっちり初代を再現して4属性4連撃の「テトラスペル」。
 そして、「石化」という意味不明のオマケがついた「テトラアサルト」。
 このテトラアサルトが「もうダメぽ」の戦犯である。

 石化なんてすぐ直せばいいじゃん、と思ったそこのテイルズ好きのあなた。この「なりダン」が、アイテムがすぐに使えないターン制であることと、パーティメンバーが3人しかいないことをお忘れではないか?
 戦力の3分の1を削られるのが、どれほどの痛手か!
 全滅パターンの一例を紹介しよう。

 ダオス:テトラアサルト→ディオ石化→クルール:バナシーアボトルでディオ回復→ダオス:テトラスペル、クルール一撃死→メル:レイズデッド。クルール復活するもHP少なし→ダオス:ダオスレーザー、全体ダメージでクルール死→ディオ、メルをグミで回復→ダオス:テトラアサルト、ディオ石化→ダオス素早いので二回行動、テトラスペル、メル死亡→オワタ

 そしてもう一つ、極めて遺憾なことがある。
 私は心苦しくも、自分の子どもたちを育て損ねたことを白状しなければならない。

 あんまりにも勝てないから、自分の信条に反して攻略方法をネットでいろいろさがしたのだ。
 そしたらテイルズwiki先生に、こんなことが書いてあった。

「レベルアップの際に着ていたコスチュームに応じて能力の増減に影響がある」

 いわば成長時の能力補正が高いコスチュームを着てレベルアップしないと、のちのちゲームの攻略が厳しくなりますよと言う話だ。

 ・・・うん。そのことはすでに気づいている。十数年前はそんなこと考えもしなかったものの、私だってもう立派な大人なんですから。現に、今もこうして打たれ弱いメルのHPを上げようと「チャンピオン」の服に着替えさせて・・・

 うん? まてよ。
 思い出してほしい。ゲームを始めたときの、私の最初の文章を。

 クルールLV37 メルLV37 ディオLV37 29:05分 25608ガルド

 もうすでに、37までレベルが上がっているだと・・・!?
 つまり、ようは、もちろん、幼い俺は成長補正なんか考えもせず、自由気ままにレベルアップしていたから・・・

「僕は、僕は取り返しのつかないことをしてしまったぁぁぁ」

 あれなのか? 三つ子の魂百までと言うが、もはやコチコチに育った人間はもう成長する余地がないというのか? あるいは育ててもダメだというのか? 若者として就職できるのは27歳までなのか!?
 恵まれない子に愛の手を! 弱者が活躍できるやさしい社会を! 若者に生きる力を!

 しかし、ちゃんと神はいた。グーグル神は私に進むべき道をお示しになられた。
 やや邪道な方法だが、もはや勝つにはこれしかない。

 日本人よ。見るがよい。これが――

   

 ラスボス対ラスボスの戦いだ!!

 どうゆうことかというと、ディオに「ダオス」のコスチュームを着せたのだ。
 そうするとあーら不思議。ダオスの攻撃がほとんど「1」ダメージになるのだ。

 ダオスビームも、ダオスレーザーも、テトラアサルトも、全部「1」。まあ、テトラスペルだけは属性攻撃で、あいかわらずの大ダメージなのだが、ダオスに着替えるとHPもあがるので耐えられる。
 あ、ダオスのコスチュームは「ウィザード」+「まものつかい」で作れる。

 ダオスの倒し方を記そう。

・「なりダン」ダオスの倒し方
 俺が攻略したレベル 64

 前作のファンタジアのラスボス。彼の行動は脅威しかない。
 全体攻撃の「ダオスビーム」に「ダオスレーザー」。石化効果のある「テトラアサルト」。4属性による4連続魔法である「テトラスペル」。全てにおいてプレイヤーを殺しにかかってくる。
 そして、ご丁寧にも彼は「物理攻撃が効かない」。「なぐる」も「ダブルアタック」もダメージが「1」。
 前作で設定でしかなかった「剣では傷つかない」を、後継作で見事に実装した素晴らしい例だ。
 戦闘開始早々のダオスレーザーで壊滅し、そのまま押し切られたプレイヤーは数多いことだろう。

 おススメコスチュームは「ダオス」と「ミント」。クレスで倒したいと思うそこのあなた。気持ちはわかるが「ムリはするな」。人間、ラクができるときはラクをしたほうがいい。
 
 前述のように、ダオスのコスチュームなら、通常攻撃を含めたほとんどの攻撃のダメージが1になるので、回復にも攻撃にもゆとりが生まれる。
 ただ、テトラアサルトには注意。ダメージは1だが、石化のオマケはしっかりついてくる。

 クルールは「ゆうじょう」以外の性格を上げる。友情を懐いたクルールは魔法に弱いうえにHPが低い。つまりダオス全部の特技が命中率100パーセントのザキになる。

 ディオは「テトラアサルト」で攻撃し、メルは回復に徹する。クルールは基本アイテム係。
 ホワイトグミ、ゴールドグミ、バナシーアボトル、ライフボトルを可能な限りたくさん用意しておく。ポケモンと同じだ。長期戦でものを言うのはポケモンへの愛ではなく、「かいふくのくすり」の数だ。

 操作ミスに注意する事。リザレクションするつもりなのにまちがえて杖で殴ったりするコマンド入力ミスを、ダオス先生は見逃さない。きっちり殺しにかかってくる。

 あとは、ディオを殴ってくれるように祈ることぐらいか。

 ※ ※ ※

 さて、次回の「過去の未完を果たす」はちょっと下準備に時間がかかる。

 ディオとメルの二人はなぜ「せいれいのしれん」を受けなければならなかったのか?の そして前世での罪とは? 

 そもそもファンタジアの物語が始まることになったきっかけを、画像つきでアップする予定だ。

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