2016年7月19日火曜日

私的一人遊びのススメ第一回

 私的一人遊びのススメ第一回

「一人遊び」といっても、いかがわしい意味ではない。一人暮らしの無聊(ぶりょう)をなぐさめてくれる、健全で実は健康にも良い、ぼくらの誰もが片手間でできる快楽だ。

 ではさっそく、今回のお題を紹介しよう!



 

 うん、言いたいことはわかる。この画像はサービスだから、まずは落ち着いて話を聞いて欲しい。

「一人遊びってなんじゃろな?」と読み進めた諸君。やや斜め上なチョイスで戸惑っていると思う。「ストレートか、フォークか?」と身構えていたら、チェンジアップが来た気分だろう。その気持ちはよくわかる。

 だが聞いてくれ。レゴブロックは大人でも充分、いや大人だからこそ楽しめる、おもちゃの最高峰の一つだ。

 知らない人のために説明しておくと、レゴブロックは知育玩具の一つで、パズルのように部品を組み立てて、城や乗り物を作ってゆく。


 醍醐味は、その部品を自由に組み替えて、自分の思いのままの形を作れることだ。

 例えば、帆船に飛行機のプロペラをとりつけて「飛空艇」を作ったり、城と城を組み合わせて「ラピュタ」を再現したりする事も不可能じゃない。


 今回は久しぶりということもあって、この画像のモデルを直球で組みたいと思う。

 No60116 CITYシリーズ 救急飛行機

 いやあ、救急飛行機って、地味にシブい製品だ。戦闘機でも旅客機でもスペースシャトルでもなく、救急飛行機。製品化には紆余曲折があったに違いない。

 箱をあけてみる。


 ほぼ十数年ぶりのレゴブロックだが、まず説明書が分厚い! そして丁寧! 袋に番号が割り振ってあって、まず「1」をあけて組み立てて、その次に「2」を組み立てる。そして二つを合体させて完成させるのだ。
 さっそく「1」を組んでみよう。


 完成した飛行機胴体と人形たち。所要時間は15分ほど。


 次は主翼部分


 完成した左翼の部分と、まだ組み立てていない右翼のパーツ。この細々したレゴの一つ一つが、飛行機を形作る。


 完成。所要時間は45分ほど。


 ちゃんとエンジン部分の、空気取り入れ口や排気管を再現しているところに恐れ入る。


 シチュエーションとしては、

「大変だアニキ、三丁目のモトクロスバイクレース場で転倒事故だ」「なに? そいつほほっとけねぇな。救急飛行機出動だ!」

って感じだろうか?


 バイクも、ちゃんとバイクの形をしていて良い。

 十数年前、私がレゴで遊んでいたころもバイクはあるにはあったが、たとえ白バイでもスーパーカブの一番排気量の少ないタイプにしか見えなかった。

 ただ組み立てる際、説明書に関して気になる点が二つ。

 一つは、説明書の図のパーツの色と実際のパーツの色が弱冠違う感じがするのだ。
 説明書の方は濃い色で表示されていて、何度か「ん?」と目を凝らさねばならなかった。

 もう一つは表示ミスで、飛行機の機首先端裏側のパーツのはめあい部分が、実際は「深い穴 浅い穴 深い穴 浅い穴」の順になっているのに、説明書では「浅い穴 深い穴 浅い穴 深い穴」と表示されているのだ。

 なにをそんな細かいことを、とお思いかもしれないが、ブロックではこうゆうのが結構大事になってくる。特に今回は前輪の取り付け位置に関係してくる部分だ(浅い穴のところだと、ちゃんとはまらない)。

 ※ ※ ※

 この記事を初めて見たとき、君は言いようのないもやもやを感じたと思う。
 なんだよレゴブロックって。エロイ遊びじゃないのかよ。
 でもそんな中で、君は言い知れぬ「わくわく」を感じたと思う。

 この曖昧模糊たる現代社会の中で、ささやかな「ものづくり」の気持ちを忘れないで欲しいがために、このページを作ったんだ。

 それではお手数だが、一番初めのサービスの画像をもう一度目に焼き付けて、おもちゃ売り場に探しに行って欲しい。グッドラック。

※それにしても、
「○○はサービスだから落ち着いて聞いて欲しい→あまり関係のない話をしてはぐらかす→それではお手数だが、もう一度○○をお願いするよ」
ってネタ、原典はどこだろう?

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