2018年8月2日木曜日

出張先でもプラモ 第6回 アッザム(1:550SCALE  ベストメカコレクションNO38)



 
 
みなさんは覚えているだろうか。
 
初めて作ったガンプラのことを。
 



 
ガンプラは、世間がまだ「昭和」と呼ばれていたころから、日本の模型業界の「フラッグシップ」の一端をにない続けた。おもちゃ屋だけでなく、近所のスーパーのおもちゃコーナーにも、その姿がふつうにみられたのだ。
 
プラモデルを全く作らない子でも、おそらくガンプラの一つや二つ、作ったことがあるに違いない。
 
かくいう私も、『ガンダム』のアニメを全く見たことない時期から、「ガンプラ」を作ろうと思いたった。
 
家から少し離れたところにある、ジャスコ(現イオン)の3階、おもちゃ売り場のコーナーで、少ない小遣いをにぎりしめ、どれを買おうかと迷ったものだ。
 
ガンダム、シャア専用ザク、ジオング、魅力的なMSが並ぶ中、幼い私が一番初めに選んだのはこれだった。
 

 
 
 
本当の話である。
 

まさかのアッザムである。
 
幼い私がなぜ、この移動式玉ねぎを選んだのかは覚えていない。ただ、その次に買い求めたのが、
 
ムサイ→マゼラ・アタック→サラミス→ララァ・スン専用モビルアーマー

 
だったから、たぶん、人型兵器が嫌いな子だったのだろう。
 



 
 
で、今日はアッザムを組み立てる。
 
ところで、私の手元にはあいかわらずニッパーがない。
 
前回のピカチュウみたいに、「てでもいで作る」の手段もないではないが、それだと、ガンダムのビームライフルをへし折るという幼き私が犯した過ちを繰り返すかもしれない。
 
何かないかと考えること三日。ふと目にした救急箱の中から、おあつらえ向きのものを見つけた。
 

 
こいつ、ニッパーに似ているぞ! いや、これもニッパーなのか!?
 
そして接着剤もないのだが、接着にはこれを使う。
 
 
 

 
 
 
今回は爪切りとスティックのりで、アッザムを作る話。
 
 


説明書を確認。

パーツともども、シンプルな構成だ。古いキットだからな。

HGもMGもないころに商品化されたキットで、ウィキペディアによると1982年6月販売と書かれている。俺なんか影も形もなかった時代だ。

古いが名キットで、再販を繰り返され、今でも流通している。町の小さな、気の利いた模型屋には置いてあるな。

早速、昔を思い出しつつ組んでいく。
 

 脚の付け根のパーツ


 
四つの脚は、ひねって固定したりしなかったりすることによって、高さ調節ができる。脚の付け根のパーツに刻まれた溝が、そのためのものだな。



 高角砲防盾(ぼうじゅん)




上部主砲のデザインは、日本帝国海軍の大型艦に搭載された高角砲に似ている。
タマネギの下の部分には、しっかりと四角い「アッザム・リーダー」の排出口がある。
 


 
それにしても、爪切りって使いにくいなぁ。誰だよ、爪切りでプラモ作ろうって思い立ったの・・・ ニッパーぐらい100均で買えよ・・・
 




とはいっても、それほど複雑なキットではないので、あっという間にできてしまうのだが。


 マゼラ・アタックパーツ


 ガンダムパーツ
 
 


このキット、太っ腹なことに、ガンダムとアッザム・リーダーとマゼラ・アタックと電子粒子弾がついている。
 
しっかり原作を再現して遊べるぞ。

思えば小さいころは、色なんか塗らなくても、パーツの切り離し跡がひどくても、気にせず満足してがしがし遊んでいたものだ。

なまじ知識が増えてしまうと、どんどんやらないと気になる作業が増えていく。

やれパテ埋めだ、ペーパー掛けだ、トップコートだ、と、作業が増えるとともに気軽に組み立てる楽しみが減っていく。



みんなも、たまには出張して、何もない環境でガンプラを作ろうぜ!

ところで、このキットを今のオトナになった目線で見てみると――

ちゃんと完成させるのめんどくさそうw

とにかく古いので、手を加える必要があるパーツが多いのだ。

特にガンダムの腕のパーツが断層みたいにずれている部分なんて、どう直していいかわからない。

ただ言っておくと、部品同士のはめあいは悪くない。数十年前のキットだが、現代のわけのわからん外国製のプラモよりはずっといい。

何気にパーツの色分けがなされているし、バンダイはこのころからすごかったのね、って話だ。


 


ここで、小さい頃は気にもしなかったことを少々語りたい。

軍事的な視点でだ。

とゆうわけで、アッザムの兵器としての考察フェイズに移行します。

アッザムは生き延びることができるか
 

―――

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