2018年1月19日金曜日

ネオエクスデスを求めて 20年ぶりのFFⅤ その1



 筆者がうんと小さいころ、「スーパーファミコン」が最後の盛り上がりを見せていた。

 ちょうどあと2年ほどで「ニンテンドー64」が発売される時期で、「クロノ・トリガー」や「マザー2(非常に若いキムタクが宣伝していた)」のような、今では古典となったものや、「天地創造」や「サンサーラ・ナーガ2」など、もはや移植もリメイクも望めないであろう名作も、たくさんでてきていた。
 




 さてその当時、学校では「ドラクエ派」か「FF派」かという論争があった。今のティーンエイジャーは知らないかもしれないが、もともと「スクエニ」は別々の会社だった。

「FF」を開発していたとスクウェアと「ドラクエ」を開発していたエニックスはいわばライバル企業で、時にはお互い発売時期をかぶせてソフトを発表していた。今から考えれば、日本経済にとって恐るべき機会損失である。

「ドラクエ派」か「FF派」かという論争は、ようはどちらのゲームが好きかを論じる、今考えればたわいもないものだった。

 私はどちらかと言えば「ドラクエ派」であったが、「FF」だって無視をしていたわけではない。
 
 最初にやったFFは、「Ⅴ」であった。プレイしたその時点で、すでに発売から数年がたっていたが、それでも筆者は幼かった。
 
 敵は強く、ダンジョンは怖く、システムはこれっぽっちも理解していない。
 
 結論を言えば、ラスボスまで行けなかったのである。
 
 最後のセーブポイントを奪った時点で、私の冒険は終わってしまっていたのだ。
 
 
 あれから20年以上たった。
 
気力体力知力その他の充実した私を、妨げうるものはなにもない。本当は一日8時間労働という名の縛りプレイがあるのだが、寝る間もおしんでプレイすることでこの問題を解決する。
 

待ってろネオエクスデス! 今会いに行くからな!!


 ちなみに、使うソフトはPSPヴィータちゃんで配信されているやつだ。スーファミ版を移植したPS版のベタ配信だ。スーファミのソフトそのものは、さすがに手元にない。
 
 
 
 ここで、FFVについて覚えていることを列記しておく。
 

シナリオ、システムはほとんど覚えていない。
ただしボスやトラウマモンスターはよく覚えている。
ボスに関してはガイドブックをよく読んでいたから、弱点や攻撃方法も覚えている。
もちろん、アイテム名や魔法名など、FFシリーズに共通する知識はもっている。




 
 おおお、なつかしい、なつかしすぎる! このあとのゴブリンとの戦闘、勝手がわからず夢中でAボタンを押していたよな。
 


 そうそう、それで、海賊のアジトに向かうんだよな。ここで流れるBGMも、よく覚えている。
 
とは言っても。
 
 もはやFFVのシナリオについては、語りつくされているだろう。このまま各場面の、写りのよくない画像を貼り付けてダイジェストをお送りするだけじゃあ、さみしい。
 
とゆうわけで、20年たったからこそ語れるちょっとした思い出とともに、物語を進めたい。。
 
 
 

 

 ファリスの話を一つ。
 
 私はプレイから十年ほどたって、大学のパソコンでとあるサイトを見つけるまで、ファリスのことをずっと男だと思っていた。そのサイトにはグラマラスなファリスの絵があったのだが、「なんだよ、女体化するなよ気持ち悪い」と本気で思ったものだ。
 
 いま改めてプレイしてみると、かなり序盤に「きれいじゃ・・・ ドキドキするぞい!(ガラフ談)」と出ているし、ファリス自身「女だとナメられる」とカミングアウトしている。どうしてこんな思い違いをしたのだろうか?
 
 あくまで予想だが、初プレイをした小学一年生のとき、私は「女」という漢字が読めなかったのではないだろうか? 「女」は小一で習う漢字だが、習うからと言って読めるとは限らない。
 
 もちろん「姫」なんて漢字はもっと読めない。
 
 あるいは、パーティメンバーのやりとりそのものを、あまり理解していなかったのかもしれない。


 ファリスに関して、もう一つ小噺を一つ。
 
 FFシリーズの天野イラストが、ゲーム内デザインとギャップが激しいのは有名な話である。
 
 とくにチョコボを見たとき、「え・・・ プテラノドン?」と思ったのは筆者だけではないはずだ。


 
 昔、「天野展」に行ったとき、ちょうどお土産コーナーにFFVのポストカードがあった。パーティメンバーが集合した絵だったのだが、筆者はファリスをファリスと認識できず、タイクーン王か何かだと思ったものだ。

 さて、そのタイクーン王である。序盤から結構出ているものの――
 
このタイクーンには問題がある
 
 
 うーん、このあたりはほとんど覚えていないな。
 
 今改めてやってみると、FFVって、セリフが簡潔なのにそれぞれのキャラのイベントが少なくて、いまひとつ「掘り下げ」が足りないかな。
 
 リクイドフレイムとかビブロスとかのボスモンスターは、姿は弱点を表すグラフィックが印象に残りすぎてよく覚えているのだけど、たとえばシドの孫ミドとか、重要人物なのに「ああ、こんなのいたな」レベルだ。

 ところで、今回のプレイの方針を述べておこう。

攻略情報は極力見ない(ありのままの自分でクリアを目指す)
昔を思い出すプレイを心がける(昔やったプレイをあえて踏襲する)
しかし、頭脳は大人な現状をフル活用する


 
で、最初のジョブはこうなりました。小1のときの「初めての就職(ジョブ)」と同じ構成だ。
 

バッツ=ナイト 
レナ=しろまどうし 
ガラフ=モンク 
ファリス=シーフ

 
▼子どもなりのそれぞれの理由

ナイト=主人公だから 
しろまどうし=ヒロイン=回復役だから 
モンク=二回攻撃だから 
シーフ=ファリスが海賊だから
 
 もっと言うと、小学一年のときは「ジョブ」という概念が理解できず設定方法もわからず、しばらくは「すっぴん」で旅していたのだけどな!(つまり道中のATBが全てムダ)

 なお、しばらく(だいたい30分)これで旅したら、「にんじゃ+あおまほう」で旅をする準備のためジョブを変更する予定。そもそもこの記事を読んだから、FFVを始める気になったのだ。
 
 
 ふふふ、これぞまさに大人(他人)の知恵!
 
 

 さて、順調にクリスタルが破壊され、ガラフじーさんを追って異界(天国ではない)に行くところで、今回の記事はここまで。
 

「その2」はココから。


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