2016年10月11日火曜日

今日の乗り物第0回――零式艦上戦闘機21型(複座型)

 今までずっと温めてたから、唐突に始まる「今日の乗り物」のコーナーです!
 
 

①名前:零式艦上戦闘機21型(複座型)
②現住所:東京上野国立科学博物館
③出自:中島さんと三菱さんのあいの子
④大きさ:コンビニの駐車場にあったら邪魔
⑤速度:本気を出したリニアモーターカーよりちょっと遅い
⑥乗り心地:パイロットじゃないので知らん
⑦備考:兄弟が10,500人ぐらいいる。

 
 零式艦上戦闘機21型(複座型)は、東京の上野にある国立科学館に住んでいる。飛行機だが、もう飛ぶことはできない。
 長男(試作一号機)が生まれたのは1939年。ゼロ戦一族は子だくさんで、羽の形や肺活量(エンジン馬力)の大きさで11型、21型、32型、52型などにわけられる。
 21型はわりと初めの方に生まれたタイプで、今は女体化している正規空母の上に乗っかっていた。明るい灰色の服(塗装)を着ていることが多くて、ただエンジン周りだけは(パイロットが)眩しくないように黒い襟巻きを巻いていたんだ。
 
 ゼロ戦くんが生まれたとき、時代は「産めよ増やせよ」がブームで、ゼロ戦くんも見事にバスに乗り遅れなかった。とゆうより、彼は日本で一番兄弟がいた飛行機である。
 三菱さんのところだけでは飽き足らず、兄弟10,500人のうち約3分の1が中島さん(今は富士重工と改名)のところで生まれた。幸い、中島零戦は非嫡出子としてあつかわれることもなく、平等に正規空母とかに配属されたようだ。
 
 時速は、21型だと約530キロ。パーマンより5倍も速い。肺活量は1000馬力で、これは馬1000頭分のパワーがあることをあらわす。力持ちっ♪
 かつて兄弟10,500人を誇ったけど、今でも生き残っているのはたぶん20人に満たない。戦争ぉ・・・

 上野科学館で余生を過ごしているのは、「せっかく南半球に来たんだから、もっとオーストラリア(軍)をよく見たい」とニケツに改良されたタイプらしく、後ろの方に偵察員が乗る。
 
 兄弟のうち一人が、近くの神社に住んでいる。何人かの兄弟は、アメリカに行ったまま帰ってきていない。
 
 生まれてから70年近くたって、もう兄弟は生まれないだろうと思っていたのに、最近、また増えた。
 
 しかもロシア人である。
 
 ロシア人は外貨が欲しくて、第二次世界大戦で使われた飛行機を再生産して輸出しているらしいのだが、その中にゼロ戦がいたのだ。
 
 実際は発掘されたオリジナルのパーツと新たに製造されたパーツのあいの子で、言うなればハーフ? な感じである。
 
 この子もアメリカに引き取られたようだ。
 
※このことについて少し調べたのだが、情報量が少なくてくわしいことがわからん。
 
 とにかく10,000人近く生まれているのだから、日本人が本気を出して各地の壊れた機体を回収して、「二個一(にこいち)」の合体修理とかすれば、もっとゼロ戦が身近になるだろう。

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