『JUDGEMENT7 俺たちの世界わ終わっている』紹介（イルカ風文体）

読者よ。我輩のテレパシーを受信してここに来たのであろう？

このページを開いたということは、豪胆無比たる七人の勇士たちの活躍を所望であろう？　

斑鳩（いかるが）とその仲間たちが織りなす英雄神話（リリカルサーガ）を、聞きたくてしかたがないのであろう。

聞かせてやろう。

モブでさえ半神の現代神話（ポストモダンレジェンド）、『JUDGEMENT７――俺たちの世界わ終わっている』の物語を・・・

『JUDGEMENT７――俺たちの世界わ終わっている』とは、罪をその身に宿したクリエイターたちによる超スペクタクル＆エキサイテイィィィィィングなSFファンタジータクティクステイルズである。

業（カルマ）背負いしクリエイターは総勢7名。

天然をまといし氷結の女子高生ユーニョ！

残念を体現せし音波兵器アシャーノ！

混沌ノ黑天使ナツミ！

幼稚の権化、ガジガジの童女、タティアナ。

平凡ラノベ男、ナンバーゼロことレイジー！

変態をつかさどりし社長、杉田智和！

そして、現世の果てより存在し、その血に美酒が流れる緋色と紫煙の男、斑鳩・F・スカイライン！

運命が動き出したのは、そう、夏の浅草であった・・・

異世界ノヴァ・アークにまぎれこんだ、さえない大学生を演じるという設定のレイジーは、町へと繰り出していた。

それというのも他でもない。杉田智和の指令により、「新世界ゴーグル」の実証実験に従事していたのだ。

「新世界ゴーグル」とは、人類の認識を拡張し、冥府魔道のアンダーグラウンドへと導くキーアイテム！　伝説の天才たる尾張世界によって生み出されしアーティファクト！

不意に拡張された現実を前に、我を失いそうになるナンバーゼロ！

そのときはユーニョの活殺拳「ディープ・フローズン・メロンアタック」によって復活を遂げるものの、運命は主人公たるラノベ男を捨て置かない。

その後の起動実験において、仲間と共に迷い込んだのは、淫獣が闊歩し、アカシックの理（ことわり）が支配する新世界アサクサ！

脱出不可能なフィールドと化したアサクサ。

無間地獄のごとく繰り返す一週間。

動き出す、人類爆乳化計画！

電子の才媛たる少女Aとの出会い。

少女の祈りが届きし時、悪魔による魂のスペアが発動する・・・

聞け、そして驚くのだ！

この血沸き胸躍る展開でさえ、物語の前座に過ぎない。

選ばれし漆黒七兆星（ダークセブンス・クリミナル）たるJUDGEMENT７の話が、単なる異世界クローズド・サークルもので終わるわけがないなりよ！

刮目せよ！　レッツ、バアァアニング！　

新世界アサクサよりからくも脱出するも、謎が謎を呼び、死者と生者が交差する！

死せる仲間との邂逅が、極秘の計画をアポロンの膝下へとさらけだしたのだ！

せまる黒服の男たちに、謎のワイセツ男！

メイド姿のエージェントとの共闘の中、敵も周到な罠を設置する。

思わぬ裏切りに、仲間たちの死を目の当たりにするレイジー。

乱舞するJKマーク。

父の所業に葛藤する娘。

悲喜こもごもの中、ヒロインたちと着実にラノベ的イベントをこなすレイジーに、怒られないぎりぎりの範囲でギレン・ザビの声まねをする杉田智和！

房総の地でつかの間の休息を得るも、戻った東京は、不気味に明滅していた。

スカイツリーを介し、天才ハッカー集団ジャッジメントナイツたちによる、宣戦布告が下されたのだ。

それは東京を破滅させ、JUDGEMENT７に罪を擦りつける、悪魔の計画！　暗黒大帝デス・ゲウスの陰謀もかくやと言わんばかりの所業！

天才クリエイターたるJUDGEMENT７の秘められし新作『ワールドエンドヘブン』をなぞったテロ計画は、すでに始動し、現実へと侵食していたのだ！！！

果たしてレイジーたちは、大東京を救い、繰り返す日常「エターナルデイズ」を抜け出すことができるのか！？！？

『JUDGEMENT７――俺たちの世界わ終わっている』は、怒涛の佳境へと突入する・・・！！

ふむ、読者よ、ついてきておるか？　我輩の闇のオーラに委縮してはおらぬか？

案ずることはない。

我輩の言葉は、まさに天からの啓示。考えるのではない、感じるのだよ、フィィイリングウゥウウウ！！！

さすれば、この後に待ち受けるジャッジメントデイ、すなわちハーレム聖戦や、七支刀を持つ漆黒の天使との異能バトルを、切り抜けることが可能なり！！

とはいうものの、『JUDGEMENT７――俺たちの世界わ終わっている』は、通常プレイでも50時間を超える大作。

少しばかりの助言を添えて、紹介を終えることにしよう。

半端な選択をした者どもは、それにふさわしい凡庸な終わりを見るであろう。謎が謎として残ったままの、小市民的平穏を迎えることだろう。

しかし案ずることはない。

この物語には、罪の数だけエンディングがある。

何度でも、こそげとるように、彼らの日常を繰り返すがよい。

たわむれに斑鳩（現世では、イルカ2号という仮の名であったな）をからかってみるのもいいだろう。新たな愛を求め疎遠の相手の機嫌を取るのも、悪くはない。

前世とは違う選択を取る自由が、お主らにはある。

太古よりニコニコ帝国に伝わる右から左によぎる1/Nのゆらぎを読み取る能力を、研ぎ澄ますのだ。

さすれば、輪廻に導かれし運命の相手、具体的に言えばメニュー画面右上の好感度ナンバー1のキャラのグラフィックが、喜色を浮かべるであろう。

この現代神話（ポストモダンレジェンド）を諸君らの手元に迎えるには、儀式と必要なアイテムをそろえなければならぬ。

アイテムとはすなわち、古参ゲーム機の4度目の転生体であるプレイステーション4か、ニンテンドーswitch、そして幾ばくかの現金だ（クレジット可）。

くわしくは、公式ホームページを参考にしてくれ。

※　※　※

説明が済んだところで、吾輩は再び新世界へとおもむく。

まだ現代版七つの大罪のうち、三つしか踏破しておらんからな。

我輩の胸にすくう概念上の魔蟲どもが、罪をささげよと蠢いておるのだ！

Judgment7を語り継ぐことができ、我輩のミッションは完遂したことになる。

吾輩の心は、広く満たされているぞ。

礼にはおよばない。この程度の労、ファンとしては当然のことだ。礼を言われるようなことではないのですよ、へっへっへ。

なに？　感謝の供物をささげたい？　殊勝な心掛けである。しかし、心の中で少しばかり食事をふるまってくれればよい。ジャンボチキン南蛮弁当ォ！　をな。

困ったことがあれば、いつでも我輩を呼ぶがいい、テレパシーで。