マイナー言うても世界中に輸出されたし、ミリオタ的にはそこそこ知られている(生半可に新しいおかげでガルパンにも今のところ出てないけど)。
この戦車のコンセプトは、ズバリ「小型化と火力に特化した軽戦車」
開発されたのは戦後間もない1951年。結構古いけど、21世紀の今でも現役の国がある。
タミヤがキット化しても、おかしくない車両ってわけだ。
さっそく中身を確認。
パーツを見てまず思ったのが「意外に小さい」。
この時代の戦車は、軽戦車とは名ばかりでひと世代前の中戦車ぐらいのサイズがあるんだけど、これは本当に小さい。
さっそく組んでいく。
起動輪、転輪、そして誘導輪。ポリキャップを仕込んでちゃんと回るようになっている。
履帯は接着剤で止める。はずれやすいので、こんな風にマスキングテープで固定すると吉。
車体がおおまかに組みあがる。ここに、いろいろ付属品をつけていく。
注意点。説明書では、車体のペリスコープが二つしか描かれてないけど、本当は三つある。パーツナンバーA27のペリスコープカバーは、右と左につける(真ん中にはあとで別パーツA26をつける)。
サイズが小さいわりに、車体の作成に意外に手間取った。5時間もかかってしまった。
ここからは、ヘンな構造をしている砲塔を組んでいく。
AMX-13は、砲塔そのものが上下に動いて砲身の角度を変える独特の構造をしている。
▲こんな感じで稼働する
口では説明しにくいのだが、普通の戦車の砲塔を上下に2分割したような特殊な砲塔をしていて、くるくる回る台座の上に、シーソーのように動く砲塔を乗せた感じ。
なので主砲を横へ向けたいときはターンテーブルで回し、上下に向けたい場合はシーソー上げ下げする。
この、絶対に製造するときややこしいだろうなギミックの利点は、
・砲塔を「小型」にしつつ「大砲の撃てる角度」大きくできる。
・「小型」なわりに「強力な主砲の搭載」をさせやすい
・自動装填装置との相性がよい
砲塔そのものは、取っ手やらアンテナが多く、組むのに時間がかかった。だいたい2時間ぐらい。
色を塗ったらなんとかなる・・・はず。
黒の缶スプレーで下塗りしたあと、単色のスプレー(今回はAS-14オリーブグリーン)を吹きつけるだけで満足するって方法だ。墨入れもウェザリングもなし。
塗装に移る。
塗装は、以前どこかのネット記事(たしかnipper)で読んだ、ラッカースプレーでぱぱっと仕上げる方法を使う。
ぱっと見は自走砲みたいだけど、砲兵ではなく偵察部隊に配備された。
読んで字のごとく、飛行機で運べるよう求められた。
軽く作られたおかげで、装甲は最大25ミリしかない(組み立て説明書にそう書いてある)。チハたんと同じだと言えば、薄さがわかるだろう(wikiだと40ミリって書いてあるけど、これはたぶん改良型の数値だと思う)。
バリエーションがやたら豊富で、普通の戦車型の他に対空型、架橋型、兵員輸送車型、救急車型とかたくさんある。
でもまあ、主力はやっぱり戦車型で、主砲を105ミリに換装しながら、フランス本国では1980年代末まで運用されていたそうだ。
21世紀の現代でも、現役の国がいくつかある。
これは、小型な車体に可能な限り強力な武装を持たせる、って方針をつらぬいたおかげだろう。車体が軽いと、道路があまり整備されていない国でも運用しやすい。
個人的な見解を言うなら、AMX-13は、
「Ⅱ号戦車クラスにパンサー戦車クラスの主砲を装備する戦車」
な方針で作られたのではないか? と思う。
Ⅱ号戦車は有名な「電撃戦」でフランスに攻め込んだ戦車で、パンサー戦車はドイツ製ながら一時フランスでも運用されていた。
事実、AMX-13の主砲はパンサー戦車のそれを参考にして開発されている。
妄想はともかくとして、今日は前々から作りたかったAMX-13を作りましたよって話。
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