2021年1月11日月曜日

レビュー  1/20 大人の社会科見学シリーズ 立形マシニングセンタV33i(ファインモールド

 


世の中には変なプラモデルがいくつかあって、今回組み立てるのは「マシニングセンタ」ってやつだ。聞いたことない物品だね。


マシニングセンタってのは、金属を加工するためのマシンで、箱形の機械の中に鋼材を入れて固定してプログラミングを読ませたらあら不思議、ドリルがいろいろ働いて目的の形に削ってくれるって寸法だ。工作機械の一種だ。


日本は、この工作機械の製造が盛んな国らしいっすよ?


それで、この変物を模型化したのが、ファインモールドって会社だ。ラピュタのゴリアテとか模型化しているぞ。


それで、さっそく中身を確認。





色分けキット&スナップキットで、つまり塗装や接着剤がいらない。ガンプラと同じだな。






組み立て説明書の他に、イラスト付きの解説書もある。


では、早速組んでいく。






機械の本体。ピアノかエレクトーンみたいだね。動くドリルと直結している場所だから、音も奏でるし。







それで、鋼材を固定する台。白い平らな部分に、バイスっていう万力みたいな機材ではさむ。






次は、ドリルを固定する軸。黒い部分の先端にドリルがついて、これが縦横上下(厳密にはX軸、Y軸、Z軸)に動いてぎゅんぎゅん削る。


替えのドリルを収納するホルダー。ゲジゲジっぽい部分に、「荒削り用」「仕上げ用」「20ミリ穴あけ用」とかのドリルをセットしておいて、工程に応じて変える。もちろんプログラミングによる自動だ。


そのプログラミングの例。( )内が命令の内容


T01(工具番号1番のドリルを使え)

M06(上記の工具をセットしろ)

G90 G54 G17 G00 X135.0 Y-0.8

(指定した原点を座標0.0として扱うよ、その原点から作業を開始するよ、XY平面上で加工を行うよ、ドリルを移動のための素早い速度で動かすよ、X135.0ミリ Y-0.8ミリの位置に工具を移動させろ)

Z100.0(工具をZ100.0の位置に移動させろ)

S640 M03(毎分640回転で、ドリル回転開始)

Z5.0 M08(ドリルをZ5.0の位置に移動しろ、削りやすいよう油を出せ)

G01 Z0.2 F256(ドリルを鋼材を削る速度で動かすよ、ドリルをZ0.2のところに移動するよ、移動速度は毎分256ミリだよ)

X-135.0(ドリルをX-135.0に移動させろ)

M09(もったいないから油切ろうか)

G28 Z0 M05(原点に帰れ、Z0の部分までだ、ドリルの回転もやめろ)

G28 X0 Y0(原点に帰れ、X0,Y0の方向に動かせ)

M01(すべての動作を停止だよ)

M30(プログラムはここまでだよ、おつかれさん)




閑話休題。




もろもろを組み立てたらこんな感じになる。


ドアや外装をつけていく。







あとは、下の油受け(引き出しのようになっている)をとりつけて、シールを貼れば完成だ。


シールは、普通のシール。ただし、カッターでいちいち切り離さないといけない。






完成。


完成までは5時間といったところ。






実物と同じように、ドアや工具の点検窓が開く。






油受けと操作パネル。パネルでプログラミングをうちこんだり、取り付けた工具の長さを記入したりする。



●レビュー


とにかく組みやすい。大きい部品が多いので、レゴブロック感覚で組める。部品のはめあい精度も悪くない。


接着剤不要のキットだけど、一部ポロリするので接着剤で固定したほうがいい。具体的には、ドリルホルダーの部品回り。


難点は、少々値段が高い。アマゾンでも4687円する。


2 件のコメント:

  1. でコレ、
    プラフスキー粒子の力で、
    変形、合体してガンプラと戦える様になるのかな。

    それともステージのギミックとして、
    コレを使って、生産できるのかなと。

    プラモ狂四郎であった、
    ガンプラ vs スケールモデル
    に影響された。

    https://www.google.com/amp/s/w.atwiki.jp/gundam-vs-gnsk/pages/1022.amp

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  2. ミニ四駆と意思を通わせる爆走兄弟レッツ&ゴー!!のように、模型運用者の資質が大事と断っておくが、このマシニングセンタはプラモデル最強といっても過言ではない。

    まず、足や腕といった弱点となるものがないので、その防御力は無類である。また、仮に損傷したとしても、外装がモジュール構造になっているので速やかなパーツ交換が可能だ。

    もちろん、攻撃面も抜かりない。

    ドリルホルダーから22個のドリルがフィンファンネルのように飛び出し、確実に敵を八つ裂きにする。

    万に一つそれらがかわされても、鋼材を交換する用のドアが口のように開いて相手を丸呑みにし、内臓のドリルで粉砕する。また、ドリルをプロペラに換装すれば空中戦も対応可能だ。

    唯一の欠点は海への地形適正がないことだが、内蔵する無尽蔵の油で海を汚染し、敵に精神的な動揺を与えることは可能だ。誰かにマッチをつけてもらえば文字通り辺りを火の海にできるし。

    そんなわけだから、みなもマシニングセンタを讃えよ。同じ会社から出ているNC旋盤と合体させると、グレートマシニング旋盤になってさらにかっこいいぞ!

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