今ではブルドーザー販売の世界シェア2位を占めている小松製作所は、日本で一番初めにブルドーザーを作った会社であった。
今回はその最初に量産されたブルドーザーで、みなさんのお時間をうかがいたい。
パーツはこんな感じ。比較のために置いた10円玉を見てもらえればわかるように、それほど大きくはない。
小さめのスケールキットの、小さい乗り物なので、パーツ点数もひかえめだ。
これは、出張先という、塗料はもちろんニッパーさえない環境で組みやすいことを意味する。
そう、前回と同じく、あいかわらずニッパーがないのだ。ではどうするか?
たまたま筆箱にカッターナイフがはいっていたのを見つけたので、これを使って切り離す。
実はカッターマットもないのだが、そこは平成の孔明を自称する俺のこと、ちゃんと考えてある。
カッターの下に敷かれた薄汚れたベニヤ板、何を隠そうまな板なのだ。これでカッターがそのまますべって、借家の机にダイレクトアタックをせずに済むって寸法だ。
え? まな板に傷がつくんじゃないかって? 俺料理しないからヘーキヘーキ。
ではさっそく、オープン・ザ・ビニール袋。
こんなふうに、カッターの刃を立ててパーツを切り離していく。
切り離したときに残るランナー跡は、こうやって処理をする。右利きなら右手でカッターを持って、左手の親指で刃が横に滑らないように固定する感じだな。滑ったらもちろん「ナオキです」だ。
この方法は、ニッパーを使って切り離してからカッターでランナー処理をするより、ラクときている。持ち替える手間がないならな。
接着剤はこうやって、パーツの内から外へと塗っていくといい。組んだ後に接着剤のあとが目立たないで済む。
なお、説明書はこんな感じ。
ここからは、説明所の番号通りに、切り離したパーツ(上)と、それを組みこんだ後の状態(下)をうPしていく。
まずは① エンジン部分
続いて② ラジエーターグリル、座席、起動輪の車軸受け、手回し式のエンジンスターター
▲右エンジン部分 左座席
③ 操縦桿
④では、組みあがった胴体に、②で組んだ座席と、燃料タンク、燃料輸送管をとりつける
⑤ キャタピラと、ドーザーにつながるチューブっぽい部品を組んで、胴体に合体する
↓胴体に合体
だいぶブルドーザーらしくなってきた。
⑥ 排土板(ドーザーブレード)と操縦士を組む
写真撮り忘れた(´;ω;`)
もちろん組んだら、胴体に取り付ける。
はい、完成。塗料がないので色は塗らない。
所要時間は3時間くらい。カッターという使いにくい道具を使って、さらに写真に残すという手間をかけなければ、もうちょっと早く組めるな。
横から見ると、でかいエンジンがよくわかる。人よりでかいのに50馬力。昔の機械だからな。
おっと忘れるところだった。
色を塗らないとさっき言ったな。あれは嘘だ。
付属の海軍のマークだけは、百式色のガンダムマーカーで塗る。やっぱりここは金色じゃなきゃな!
今度こそ完成だ。
せっかくなので、外の謎に土が盛ってある場所で雰囲気を出してみた。
滑走路設営中ってことで。
日本最初のブルドーザーは、海軍に納入された。時は太平洋戦争の真っただ中のことだ。
製造台数は150台ほどに過ぎなかったけど、その後の日本の建築機械の発展に寄与した。戦争は発明の母ってやつだな。
G40は伊豆のコマツの博物館にあるから、興味があるなら見てみてもいいかも。
◉数ヶ月後追記
やっぱりさみしいので、簡単にだが色を塗った。
▲で、こちらは現代のほぼ同じ大きさのブルドーザー。コマツのD31
ブルドーザーって、現代と比べて変わり映えしねえなあ。技術的にもう完成されちゃってるんだな。
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