2018年9月27日木曜日

安いデッキを作るヴァイスシュバルツ――その3 初心者向け「けものフレンズ」


●デッキレシピ


☆はトライアルデッキに収録されているカード。それ以外はストレージ。
 
LV0
カフェでゆっくりフェネック 3 リバース時レベル0以下回収
謎がいっぱいツチノコ 3 クライマックス回収
☆お手伝いサーバル 2 《フレンズ》キャラ回収
☆“ハジメマシテ”ラッキービースト 2 集中持ち
☆手を差し伸べるサーバル 4 バニラのかばんちゃん回収
 


 
LV1
☆はじめてのさばんなちほーかばんちゃん 4 効果なしの「普通のかばんちゃん」
さばくツアー中かばんちゃん 1 集中持ち
“ガイド”ハ マカセテ ラッキービースト 1 控え室カードを山札に戻す
☆さばんなのサーバル 4 けもフレ版「島風」
じゃぱり図書館へ かばんちゃん 4 デメリットありの二枚回収
うー!がおー!フェネック 4 パワー7000のバニラアタッカー
 
LV2
ヒジョウジタイ ラッキービースト 3 相手の早出しをストックに送る
活躍? サーバル 1 実質パワー+3500の助太刀
 
LV3
☆狩りごっこ大好き サーバル 4 フィニッシャー
紙ヒコーキ 2 相手のキャラをレスト
 
クライマックス
☆出会いの日に 4 さばんなのサーバルとシナジー
まだ見ぬ先へ 4 じゃぱり図書館へ かばんちゃんとシナジー
 
 

先生「みなさんこんにちわ。今日は、〈ヴァイスシュバルツ 初心者向け けものフレンズ〉デッキを、作っていきたいと思います」
 
助手「とち狂ったんですか先生? あなたも初心者みたいなもんじゃありませんか」
 
先生「まあそうなんですけど、作ったので紹介したいなって感じでして――」
 
助手「だいたい先生、『けものフレンズ』見たことないですよね」
 
先生「でも動物は好きですよ。少なくとも人間よりは」
 
助手「兵庫県の某ぴょんタッチができるアミューズメントパークで働いていたことありますもんね」
 
先生「身バレするからやめて」
 
 

 
 

 
先生「それで、今回は、トライアルデッキ×2に、ストレージのカードを足して作った、お財布にも優しいデッキです」
 
助手「一つ500円ですか。安売りされすぎでしょう」
 
先生「おそらく、ヴァイス民にケモナーが少ないからでしょう。しかし、デッキパワーは十分ですよ」
 

 

 
自動効果:このカードのバトル相手がリバースした時、あなたのクライマックス置場に「出会いの日に」があるなら、あなたは自分の山札を見て《フレンズ》キャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。
 
 
 
  
先生「このサーバルのクライマックスシナジーを軸にして、手札を補充しつつ――」
 
 
 

 
「このロボットで、相手の早出しをつぶして――」
 
 
 

 
「このカードで、フィニッシュを決める方針です」
 
助手「〈さばんなのサーバル〉は、トライアルデッキ収録のカードでしたね」
 
先生「はい。クライマックスと合わせて2枚ずつの収録なので、トライアルを二つ買えば必要枚数がそろうわけです」
 
助手「同名カードはデッキに4枚までですものね。他にクライマックスシナジーがあるカードはあるのですか?」
 
 

 
永続効果:このカードの正面のキャラのレベルがこのカードより高いなら、このカードはフロントアタックできない。
自動効果:このカードのバトル相手がリバースした時、あなたのクライマックス置場に「まだ見ぬ先へ」があるなら、あなたは自分の山札を上から2枚まで選んで相手に見せ。手札に加え、残りのカードを控え室に置く(クライマックスのレベルは0として扱う)。
 
 
先生「ええ。このかばんちゃんが、クライマックスシナジー持ちです」
 

 
助手「うまくいけば二枚の手札補充ができるじゃないですか! これが、ストレージに・・・?」
 
先生「はい。秋葉原にはストレージにありましたね。地方でも、それほど高い値段じゃあないと思います」
 
助手「いつもは安上がりで済ませようとして一敗地にまみれてるのに、今日は勝てそうですね!」
 
先生「他にも――」
 

 


 
永続効果:他のあなたの「はじめてのさばんなちほー かばんちゃん」すべてに、パワーを+1000
自動効果:絆/「はじめてのさばんなちほー かばんちゃん」「①」このカードがプレイされて舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「はじめてのさばんなちほー かばんちゃん」を1枚選び、手札に戻す)
 
 
先生「この二つにシナジーがありますので、これも活用していきます」
 
助手「二人は仲良しですよね」
 
先生「ゲームでもいいコンビでした」
 
助手「先生、『けものフレンズ』を『個人が制作した二次創作ゲーム』で知った人ですもんね」
 
先生「『不思議なダンジョン』まんまのゲームで、楽しめましたよ。でもかばんちゃんが打たれ弱すぎて、よくひん死に――」
 
助手「カードの話に戻りましょう。デッキの色は黄色単色ですか?」
 
先生「初心者にも扱いやすいようにとの配慮です」
 
 
※このデッキを作成するにあたって、以下の点を軸にすえました。
 

1.安く組む(ショーケースのカードは使わない)
2.中盤以降も扱いやすいよう、色は一色でそろえる
3.扱いが簡単なよう、むずかしいギミックは採用しない



先生「それではショップでの対戦結果を見つつ、デッキの解説をしましょうか」
 

●対戦結果 2勝3敗


一戦目:フェイトアポクリファ(アストルフォ軸) 〇
二戦目:まどマギマギアレコード  ×
三戦目:エアーポケット ×
四戦目:ノーゲイムノーライフ(いづな軸) ×
五戦目:このすば(水着軸) 〇
 
 
 
先生「一戦目は顔見知りとの対戦でした」
 
助手「先生が効果のないバニラアタッカーばかり使っているのをあわれんで、カードを恵んでくれた人ですね」
 
先生「自分のデッキが使い慣れていない場合、顔見知りとのほうが気兼ねなくのびのびとプレイできます。どうしてもカードの効果の処理でまごつきますからね」
 
助手「おかげで勝ってますね」
 
先生「相手が『けもフレ』を初めて見るらしく、動き方がわからなかったのも勝因でした」
 
助手「動き方も何も、このデッキ、ひたすらクライマックスとそのシナジーがあるカードを手札に集めて、殴るだけじゃないですか」
 
 
※基本的な動きは、先に紹介した「〈さばんなのサーバル〉+〈出会いの日に〉」と「じゃぱり図書館へ かばんちゃん+〈まだ見ぬ先へ〉」で手札を補充して、攻撃していきます。
 
助手「でも2戦目は負けてますね」
 
先生「事故が起きやすい4色のデッキ使うのは、初心者かかなりうまい人です。今回は後者でした」
 
 
※今回は1色のデッキを使っていますが、普通は2色です。赤青黄緑のカードにはそれぞれ〈傾向〉があり(赤は攻撃が得意、青は回復が得意など)、その傾向をうまく組み合わせたデッキが強いです。
 
 
助手「3戦目、4戦目は?」
 
先生「手札事故(連続3回クライマックスドロー)、カードの効果処理を忘れて手札補充ができなかった、などが敗因ですね」
 
助手「手札事故の多くが『事故』ではなく、デッキ構築や山札をよくカットしなかったことによる人災なのは、先生もご存じですよね?」
 
 
※デッキは常々、よくカットしたほうがいいです。とくにクライマックスは、ヴァイスシュバルツのプレイング上、山札の中で固まりやすいのです。私なりに考える原理はこうなります。
 
試合をする→クライマックスが残るようデッキを圧縮するプレイング→試合後ストックとかのカードを山札に合体→その分、デッキ内のクライマックスに偏りが出る

また、
 

 
のようなクライマックスを出した盤面で、すぐにアタックフェイズにうつらず、「お手伝いサーバル効果処理を、忘れないようにしましょう。二回ほど忘れて、そのまま負けました。
 
 
助手「5戦目なんですか? 水着軸って?」
 
先生「いや、ダクネスとアクア様の水着のカードが印象的だったから・・・ どちらかというとファンデッキよりの構築でした」
 
助手「まあ、こうゆうアニメの場面を切り取ったキャラで戦えるのも、ヴァイスの魅力の一つではありますよね。とゆうわけで先生も『けものフレンズ』のアニメを見ましょう」
 
先生「でも、かばんちゃんが打たれ弱すぎて、ソロプレーを強いられる『さばんなちほー』が突破できない・・・ ゲームをクリアしないと、気になってアニメが見れない・・・」
 
助手「先生、一つのことに集中しすぎるタイプですものね」
 
先生「サーバルさえ使えれば・・・」
 
助手「サーバルのレベルだけは99まで上げましたものねぇ。プレイング偏りすぎでしょ」
 
 
 

●プレイングのコツ


・ケース1
序盤の攻撃でクライマックスがストックに落ちてしまった場合



 
ストックは終盤に備えて、基本的にためるものですが、序盤でクライマックスがストックに送られた場合は積極的に使っていきます。特にストックの1枚目に落ちたカードは回収が容易でありません。
 

 
今回は“ハジメマシテ”ラッキービーストの集中のコストにすることによって、控え室に送りました。これで次のリフレッシュで、貴重なクライマックスが山札に戻ります。
 
 
 

・ケース2
相手の場に早出しで登場したキャラがいる場合



 
ショップでの大会で使われるデッキには、ほぼ必ず「早出し(プレイヤーのレベルよりレベルが高くても場に登場できるキャラ)」できるカードが投入されています。今回紹介したデッキにそのギミックはありませんが、早出しに対する「メタ」は実装しています。
 

 
ヒジョウジタイ ラッキービーストを投入して、あえてフロントアタックをかけましょう。返り討ちにあいますが(俗称自爆特攻)、このラッキービーストはリバース時に、相手のレベルより高い相手のキャラをストックに送ります。特に今、相手の場に出ていた「大鳳改」は、登場時クロックを控え室に送る回復効果を持っているため、相手としてはデッキと手札を往復させて何回でも使いたいカードのはずです。
 
 
 

・ケース3
かばんちゃんの見分け方



▲かばんちゃんの作画をしている人は、たぶん左利き。左利きはこの角度の顔が描きやすい。 

「けものフレンズ」のデッキを組むにあたって、かばんちゃんはほぼ欠かせない存在ですが、残念なことに感情の起伏が乏しいうえに同じ角度のカードが多くて見分けがつきにくいです。
 
私もクライマックスシナジーを持つかばんちゃんをにぎっていると思ったら、実は効果のないかばんちゃんで、思わず「普通のかばんちゃんやん!」と関西弁に戻ったものです。
 
これの対策は、ズバリ「アニメを見る」ことだと思います。
 
アニメを見ればそれぞれの情景が思い浮かんで、これが「さばんなちほーのかばんちゃん」なのか「じゃぱり図書館に向かう」かばんちゃんなのかすぐにわかると思います。
 
もっとも私は見れていないのですが。


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