担当医「どう、調子は?」
俺「少し落ち着いてますね」
担当医「トイレは?」
俺「二時間半に一回ぐらいですね。昼はあまりなくて、夜から明け方にかけて集中します」
担当医「痛みは?」
俺「明け方にあります」
担当医「出血は?」
俺「少し増えましたね。病院食じゃないから」
担当医「ああ、うん。それでね、前から希望してた手術の話し何だけどね、一応、薬で治らないことはないと思うんだけど…」
俺「いえ、受けます。このまま投薬を続けても、何年かあとに悪化して、手術する羽目になるでしょう」
担当医「うーん、まあ…」
俺「そういえば、前の内視鏡検査の結果を見せてもらってないんですけど…」
担当医「ああ、ごめん」」
パソコン操作。画面に写真を出し、プリントアウトもする
担当医「見ての通り非常に悪化してて、横行結腸、お腹の上からポンポンと叩く検査のとき痛かったでしょう? ここに穿孔が起きていて、重症のときに見られる潰瘍が」
俺「筋肉まで達している感じですか?」
担当医「うん、たぶん。それで、S状結腸から直腸にかけても炎症が見られて。
本当に、なんで退院できるの? ぐらいひどかったんだけど」
そういえば前も、なんで入院しないで過ごせるんだ、的なこと言われたな
担当医「とにかく、手術するとなると3回にわけて…」
あれ、2回のつもりだったのだけど
俺「2回じゃないんですか?」
担当医「まず、大腸を全摘して人工肛門を作って、直腸をとって、最後に人工肛門を閉じる。それで、不測の事態(死亡)に備えて、身元引受人を設定してほしいのだけど、市役所の窓口で…
俺「連絡はしたのですけどね、どうも話がかみあわなくて、取り次いでもらえなかった」
担当医「国保ですよね?」
俺「ですね」
担当医「なら国保の窓口で、大丈夫だと思いますので、手術の日までに準備してほしいですね。それで、次は(消化器)外科の方に行って手術の説明を受けて下さい」
俺「わかりました」
※ ※ ※
外科医「どうも、〇〇ともうします」
俺「どうも、〇〇です」
外科医「今回は、(消化器)内科からこちら(外科)に回ってくれとのことで
俺「ですね」
外科医「今回、潰瘍性大腸炎の悪化ということで、大腸の全摘出を提案させていただきました。説明の紙をプリントアウトしますので、それと合わせて説明したいと思います」
外科医「大腸を全摘して人工肛門を作って、直腸をとって、最後に人工肛門を閉じる。小腸を肛門に繋げて接合します。その時、パウチというものを作って、便をためておけるようにします」
外科医「手術には2種類ありまして、直腸を完全に除去してしまうものと、残すものです」
外科医「これで説明は以上になりますが、なにか質問はありますか?」
俺「小腸が肛門に届かないケースの場合、直腸を残せばつなぐことは可能ですか?」
外科医「直腸は短いので、あんまり…」
俺「ああ、せいぜい数センチですものね」
外科医「詳しい説明はまた、入院した後日、執刀医、私が担当するわけではないのですけど、から、あると思いますので…」
俺「わかりました」
外科医「入院する部屋に希望はございますか?」
俺「手術後どの程度トイレに行くかによりますね。頻繁なら、前(の入院)と同じで、トイレから近いほうがいいですね」
外科医「トイレは、人工肛門に袋を取り付けるので、まあ、大丈夫かと」
俺「じゃあ、前と同じ東棟の5階の4人部屋で」
外科医「わかりました、あとで入退院センターで受け付けて下さい」
0 件のコメント:
コメントを投稿