2022年5月4日水曜日

ベアボーンキットを組み立てる−−完全初心者のPC製作記(Deskmini x300+Windows11インストール)


きっかけは、常識的なゲームのインストールに差しさわりがありまくったことだった。


「遊戯王マスターデュエル」のインストールに67時間近くかかったのだ

これは、スマホのUSBデザリングによるネット回線が貧弱ということもある。

ただ、やはりPCの古さはいかんともしがたい。

ちなみにこいつ👇。





・名前  dynabook B553J
・OS  windows10 Home Edition
・CPU  intel core5(第三世代)2.70GHz デュアルコア
・メモリ 4.00GB×2
・ストレージ HDD320GB

 
👉この、もとWindows8搭載の旧式より、二回り性能が良いパソコンが欲しい。そう思ったのだ。


 

●新しいパソコンの使用用途

・文書作成、簡単な動画編集、2Dのゲームのプレイ


●その他の要望

・USB2.0(3.0)の差込口が2つ以上あること

・冷却ファンの音が静かなこと

・初心者でも簡単に組めること

・予算は5万前後としたい



ところで、前から自作パソコンを組みたいと思っていた。

というのも、ものぐさなせいで情弱すれすれの生活を送っており、どのパソコンを買えばいいかよくわからないのに、人と違う道具は持ちたいという欲求が強かったからだ。


で、今回、選んだのはこいつだ。




Deskmini x300だ。


ベアボーンキットていう、パソコンのケースに電源とマザーボードがセットされたものだ。これと、あとは必要な残りのパーツ(メモリ、ストレージ、CPU。あとOS)を別途用意して組み立てる。

電気屋とかで売ってる完成品のパソコンと自作パソコンの中間に位置するものだな。いきなりの自作パソコンは不安だけど、組み立てる喜びは味わいたい。そんな初心者にぴったりだ(値段も、完成品より安く済みやすいし)。


で、パーツの紹介。


▲左からOS、ストレージ、メモリ、ベアボーンキット、CPU



●システム構成とお値段:

> ベース:Asrock DeskMini X300 AM4 (25556円)

> CPU:AMD Ryzen 5 5600G (25884円)

> OS:windows11 Home (15979円)

> メモリ:Crucial DDR4-3200 SODIMM CT8G4SFS832A 8GBx2枚(8360円)

> ストレージ:KIOXIA 内蔵 SSD 500GB NVMe M.2 Type 2280 PCIe Gen 3.0×4(6980円)


合計:82759円


――予算30000円近くオーバーしちゃった・・・


いちおう、楽天で買った分はポイント還元(4.5倍)とかあるけど、それでも、いやーきついっす。

まあ、変に安物を買うよりはよかったと思ってるけど(自給自足的なぐさめ)



●主なパーツ紹介


・CPU


まずCPU。パソコンの「計算」をつかさどる部分。

AMD Ryzen 5 5600G だ。

結構新しめのパーツで、ぶっちゃけベアボーンキット本体よりも高い。いや、PCの脳みそなので高いのは当たり前だが。

いちおう、5000番台(数字がでかいほど新型)は、このDeskmini x300がつめる最高のCPUだったりする(2022年春現在)ちなみに、このキットはRyzen 7の 5000番台まで詰める。

あ、これからこのキットを組み立てようと思っている方、数字の後に「G」とついているものじゃないとダメだぞ。

これ、「グラフィック」の略で、ようはこのキット、グラフィックボードが搭載できないから、グラフィックボードが内蔵されたCPUを積まないとダメらしい。詳しい理屈は知らん。



・ストレージ


で、次はストレージ、情報とかアプリの保管庫だな。

キオクシアの500GB。この容量が6000円代で買える時代になりました。

いやね、昔は200GBが10000円で、すげーとか言っていたから、隔世の感はある。あ、ちなみにキオクシアって、旧東芝メモリね。経営再建でいろいろあって名前も変わってしまったのだ。

このブランドを選んだのは、わけがある。

実はちょっと前に、このキオクシアの工場を立てる仕事にかかわっていたことがあって、それで、アマゾンの商品ページに明らかに見覚えのある工場の写真があって、即買いでした。

性能は、これから試す。



・メモリ



みんなが選んでるからこれにした。深い意味はない。



・OS



11にするのかい? しないのかい? どっちなんだい? 

状態だったけど、組み立て開始前日の飲み会で「11だろうな」って言われたので11にした。ちなみにDVDから読みこむタイプだ(他の11よりちょっと安い)。

まあ、DVDメディアを改めて買う羽目になったから、値段的には大して変わらないけどな!






なお、OSといっしょに、わけのわからないキットが送られてきた。

「TP‐LINK」ってやつだ。なんでもwi-fi電波をつかまえてくれるらしい組み込みキットらしい。今回は使わなかった。



●組み立て


パーツがそろったところで、組み立てを開始する。

といっても、組み立てに関しては、ネット上で有用な記事がほかにいっぱいあるので、割愛する。


本当は、わざわざ動画撮影をしたのだけど、角度がいまいちでミスった。


なので、3分クッキング風に、出来上がりはこちらになります。




▲正面

▲裏面

▲ガチのミニ四駆みたいに穴だらけ。空気の通り良さそう


注意点を2点ほど。


1.本体からマザーボート(もろもろのパーツをはめる基盤)を引き出しみたいに引き抜くにあたって、ねじを外すんだけど、そのネジが小さくて浅い固いと3拍子揃っている。

つまりネジが小さいうえ、ネジ頭にドライバーが深く入らず、そして固いのでなかなか取れない。いろんな種類のプラスドライバーを用意して、どんぴしゃに力がこめられるのを探り当てる必要がある。持ち手も長いほうがいいぞ。


2.メモリを差し込むとき、あなたが漠然と想像する以上に力を込めないと入らない。いや、本当に、頑強な砂糖入れのふたを開けるぐらいに、力を入れたぞ(安いパーツではないのでひやひやだ)。



まあ、こんな問題はあるけど、組むの自体は1時間ちょいで終わる(そのうちの4分の1は、お道具箱からドライバーを探す時間だった)。


モニター(このPCのため購入した9780円)につないだら、準備OKだ。




●Windows11をインストール


▲インストールには、ネット接続が必要になる。ブログ主は携帯のUSBデザリング機能を使った


さて、いよいよOSのインストールだ。今まで、ずっとインスト済みのPCばかり使ってきたから、初めての作業だ。


とそのまえに、BIOSっていう、PCの基本の基本の設定が必要だ。

聞きなれないメリケン語だが、なにもむずかしいことはない、とネットのだれもが口をそろえている。

ようは、OSの入っていないPCの電源を入れたら立ち上がるから、あとはそのまま、ゲームの設定画面のごとくお好きなようにしろってことだ。


さっそく電源を押す。――大丈夫だ、無事起動した。青いほのかなランプが点灯し、空冷用のファンもちゃんと回っている。




なんか、俺の想定していない画面が出てきたんだけど・・・

全文英語で、こんなことが書いてある。


> Copyright (C) American Megatrends, Inc.

> BIOS Date: 07/01/2021 15:32:04

> X300M-STX UEFI P1.70

> New CPU installed, fTPM/PSP NV corrupted or fTPM/PSP NV structure changed.

> Press Y to reset fTPM, if you have BitLocker or encryption enabled, the system will not boot without a recovery key

> Press N to keep previous fTPM record and continue system boot, fTPM will NOT enable in new CPU, you can swap back to the old CPU to recover TPM related Keys and data.



※私的翻訳

> Copyright (C) American Megatrends, Inc.

 コピーライト、アメリカンメガトレンド、インコーポレティッド


> BIOS Date: 07/01/2021 15:32:04

 BIOSデータ 2021年7月1日15時32分04秒


> X300M-STX UEFI P1.70

 X300M-STX UEFI(UEFIは、ファームウェアとオペレーティングシステム(OS)の間の通信仕様を定めた標準規格)。バージョンP1.70


> New CPU installed, fTPM/PSP NV corrupted or fTPM/PSP NV structure changed.

 新しいCPUがインストールされている。fTPM(fTPMは、CPUでセキュリティモジュールをサポートする機能)/PSP NVを破棄して、新しいfTPM/PSP NV構造にしてくれ。


> Press Y to reset fTPM, if you have BitLocker or encryption enabled, the system will not boot without a recovery key

 Yキーを押してリセットするんだ。ただしおまえさんがBitLocker(Windowsの暗号化機能)かその他暗号化を有効にしている場合、システムのリカバリーキーが反応しなくなる。


> Press N to keep previous fTPM record and continue system boot, fTPM will NOT enable in new CPU, you can swap back to the old CPU to recover TPM related Keys and data.

 それならば、Nキーを押し続けて、前のfTPM記録とコンティニューシステムを起動しろ。

 新しいCPUが、fTPMに有効じゃない場合、おまえさんは古いCPUに交換し、有効なTPMに関連しているキー及びデータをリカバリーしろ。



うん、なんのこっちゃわからないね。


2時間ほど調べて、結論を言うと、Yキーを押していいってことみたいだ。だって、OSさえ入ってないのに、OSの暗号化うんぬんなんて運用してないからな。




それで、Yキーを押して無事、BIOS画面に移行した。

BIOSの設定に関しては、他のサイトで詳しく出てるので必要ならそっち見て。まあ、いじるところなんてほとんどないけど。




ただ、一点、CPUの空冷ファンの回転数は調整してもいい。

サイレントモード~最大速度までいろいろあって、ようは、


冷えないけど静か~冷えるけどうるさい


までお好みで選べってこと。なおCPUの温度はBIOS画面開いたばかりでは63度で、最大速度で回すといっきに59度まで下がった。


なお、ファンの音の違いをわざわざ撮ってのせた。感謝したい人は感謝して。



▲サイレントモード



▲最大速度



ブログ主は、サイレントモードの上の「標準モード」を選択した。我慢できる音で、なおかつサイレントよりは冷える。



回り道をしたが、いよいよOSのインストールだ。さあ、やるぞ・・・


OS購入時についてきたDVDがうまく読み込まない・・・

おそらく、買ったDVDドライブをPCが認識してくれないのだろう。やーね、新型は、ちょっと古いとすぐはねつけるから。


こんなこともあろうかと、あらかじめ手持ちのUSBメモリに、ネットからデータをダウンロードして、インストールUSBをこさえていた。

USBを差し、再起動する。




よしよし、インストールの方法を聞いてきたぞ。

上の、もろもろの設定を引き継ぐインストールだと、なぜかインストール作業が止まってしまう。たぶん、パソコンをWindows10からアップデートする人向けなのだろう。


ので、下のカスタムインストールを選ぶ。カスタムっつても、まっさら(強制インストールされるもろもろのアプリは除く)なWindows11をインストールする設定だ。




ほいきたぞ、言語選択だ。当然日本語。





▲今のところ不評な、スタートボタンが真ん中の仕様。慣れるとは思うが


はあ~、ようやく、広告とかで見た青いバラっぽいのがあらわれた。


組み立て開始から、ここまで12時間。気づけば日付が変わっていた。色々調べて、慎重に慎重を重ねたら、存外時間がかかってしまった。

しかしここまでくれば、あとは簡単な初期設定だ。




どうもWindows11は、タッチで操作するのを売りにしているらしい。たぶん、スマホとかタブレットにも搭載できるOSってことを目指したのだな。


画面をさわったけど、なんにもなかったぞ。普通の中古のモニターなんで当然だがな、ハハ!



●性能


で、肝心の性能はこんな感じ。




デバイス名    DESKTOP-6VSI 112

プロセッサ    AMD Ryzen 5 5600G with Radeon Graphics 3.90GHz

実装 RAM    16.0 GB (13.9 GB 使用可能)

デバイス ID 

プロダクトID

システムの種類    64 ビットオペレーティングシステム、x64 ベースプロセッサ

ペンとタッチ    このディスプレイでは、ペン入力とタッチ入力は利用できません



自分史上、もっとも強力なPCだ。これ以上のCPUは、仕事でも扱ったことがない(まあ、単なる事務職ですが)。




CINEBENCHの結果。

いや、数値の見方とかよくわからんのだが、とりあえずランキングは上位らしいことは分かった。


このいきおいで、重いためベンチマークテストに使われる「FFⅩⅤ」のベンチマークもしようとしたけど、そもそもそのためのインストーラーがダウンロードできなかった。

これはパソコンのせいではなく、スマホのUSBデザリングによるネット接続がくそ雑魚なため。




それで、CrystalDiskMarkの結果。今まで使ってたのとケタが違うぜ!




今までのはこんな感じ。テストに使うソフトのバージョンが微妙に違うが、まあ、性能がだんちってことは伝わると思う。



+ + + + +



このPC、なかなか強力なんだけど、一つ困ったことが判明した。


スピーカーが、ない・・・


いままでずっと内蔵されてたの使ってきたから、すっかり失念していた・・・

テストをかねて動画を再生したのだけど、

「おっかしーな、ミュートからぜんぜん操作を受け付けないぞ」

って、2分ほど首をひねっていた。


というわけで、近日中には、スピーカー買いに行きます。

それまでは音が不要のコンテンツでいろいろ遊びます。



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