2020年8月5日水曜日

■伊豆大島周遊記1日目――島内チャリンコ一周



>●行程
0600時:伊豆大島岡田港上陸
 以後、徒歩(6.1キロ)で元町港へ移動
0740:レンタサイクルらんぶる
 レンタサイクルを借りて島内一周開始。一周およそ43キロ
0810:源朝為館跡
0830:大島空港 
1000:椿園、大島公園動物園
1200:裏砂漠入り口着。裏砂漠見学。
1250:筆島展望台
 以後海岸で1時間ほど休憩。トイレのシャワー利用
1415:波浮港見晴らし台
 10分ほど休憩。近くの売店で飲料補充
1505:千波地層台切断面
1600:元町に到着。「べにや」で飲料補給
1610:レンタサイクル返却
1615:トリトンでアイス食べる
1640:「ゲストハウスオアシス別館」チェックイン。
 荷物置く。衣服洗濯、小休憩
1800:浜の湯で入浴
1930:寿し光でで食事。べっこう丼
2330:就寝


※ ※ ※




朝6時。正確には5時55分。

船は予定通り、伊豆諸島最大の島である大島に着いた。

ただ、俺は面食らっていた。



上陸地点が、予定とまったく違ってしまったのだ。

俺の予定では、船は島西部の元町港につくはずだった。

ところが夜行便は、原則北部の岡田港に接岸することになっているらしく、降り立った人々は誰も文句を言うことなく粛々と各自の目的地に散っていった。

「まずい、元町港のレンタサイクルで自転車を借りる予定だったのに」

実は船の入港にあわせて、島内各地に行くバスも出ているのだが、ビギナー俺氏はそんなことも知らずバスを見送った。

「どうする? レンタサイクル屋は近くでは見当たらない。レンタカーならあるから、いっそ切り替えるか?」



しかし、今日の宿が元町にあるのだ。



ここでレンタカーを借り、返却したとしたら、そのあと改めて元町に行くのはしんどい。

都合よくバスがあるとは限らないし、チェックインの時間に間に合わなくなるかもしれない。





結局、6キロの荷物を背負って6キロの距離を歩きましたよ。



1時間40分後。大島最大の町である元町に着いた。



船着き場近くのレンタサイクルで、マウンテンバイクを借りる。



▲ブリヂストン「クロスファイアー」


よし、まなみ6号と名づけよう!

ぱっと見はマウンテンバイクで、座席がハンドルより高い。

変速機もついているのだが、ただタイヤは虫ゴムで性能よりも整備性を追及している。

とにかく、今日一日彼女のお世話になるわけだ。


「乗りこなして見せるさ、どんな機体だって」



ちなみに、ブログ主のスペック

身長:173.5センチ(最近ちょっと伸びた)
体重:63.3キロ
100メートル走:18.3秒(10年前)
肺活量:(超がんばって息を吹いて)4000
握力:左右とも40(男性平均以下)

マウンテンバイク:さわるのも初めて ←ココ重要!



つまり俺は、新しいおもちゃを与えられて喜ぶ子どものごとき高揚感に包まれてるってってわけだ。

俺「初心者でも一日で島を一周できますか?」
おばちゃん「大丈夫だよ」


よし、言質も取った。

さっそうと自転車にまたがる。

海の方向へと目指す。まずは島内一周道路に出なければならない。

吹けよ風。うなれよ波。この俺を止めることはできぬぅ!



なんか、ガキ、ガキってペダルが動かなくなるんですけど・・・

前輪のギアと後輪のギアがあっていないと、うまくペダルがこげない。

そのことは知識としては知っていた。

しかし自力で調整が不可能だったので、結局サイクル屋に戻って交換してもらったぜ・・・





よし、まなみ6号Mk2と名づけよう!

結局、予定より1時間以上遅れて、自転車屋を出発したのだった・・・





第1観光ポイント。源為朝の館跡。自転車屋から徒歩数分。

源為朝は、平安時代の武将。摂津国生まれ、身長2メートル。

気性が荒すぎて父親に九州に追放されるものの、のちに似たり寄ったりの仲間を連れて上洛(京都に攻めあがること)、「平家でなければ人ではない」な時代の礎を築いた平清盛と交戦した。

なんで伊豆大島に館跡があるかと言うと、「九州とかだと徒党を組んでヤバイ」ってことで、田舎ですらない孤島に流されたわけ。最終的には、ここで生涯を終えている。

で、肝心の館跡だが、建物が残っていないので当時の面影はない。





一応ポケストップになっているから、ポケGOのトレーナーは寄ってみたもいいかも。



さて、自転車交換でまごついたものの、戻った時に店のおやっさんから有益な話を聞けた。

島内を自転車で巡るのなら、

「岡田港から回る」ほうがしんどくないということだ。

つまり、時計回りに一周するのだ。

当初は、ネットの記事を完コピした反時計回りのルートで巡る予定だったから、この情報は有益だ。

警察署を左に見つつ、二時間前に到着した岡田港へと取って返す。方角としては西進だ。





途中、大島空港を見物して――

歩いた時間の半分で、岡田港を通過した。自転車の力ってすげー。





その後は島の東海岸を南下する。海沿いの道で、平坦なためスピードが出る。




出発二時間で、大島公園の椿園にたどり着く。





見ごろと見事に正反対な時期であり、花は皆無であった。

ただ、園内に一本一本、ガンダムのモビルアーマーみたいな名前の品種が植えられており、花期にはさぞや椿マニアを喜ばせるであろうことは見て取れた。

ここで小休止をとって、カロリーメイト、井村屋のスポーツようかんなどで体力を回復させる。水分は天然ミネラル麦茶。アウトドアにはほぼ必ず持っていく飲料だ。





それで、隣接する大島公園動物園を見学。





ゾウガメがたくさんおり、野菜を貪り食っていた。







あとは、レッサーパンダやロバなど、人気の動物を手堅くそろえている感じだ。



さて、椿園に隣接する売店で、再び有益な情報がもたらされた。

おばちゃん「ここから波浮(はぶ)港まで2時間近くかかる。自販機もなく、島で一番きついルート」

オロナミンCを買い、きついルートとやらを向かう。





「・・・なんだこの、真綿で首を絞めるようなコースは」





こんなふうに曲がっており、7~10度ぐらいのゆるやかな上り坂が続く。

車に、原付に、観光用のバギーに、次々と抜かれていく。

単なる上り坂ではなく、微妙な下り坂があるのもまたきついところで、シワのいったランチョンマットのようにうねうねと曲がっている。

数個目の上り坂の頂上で、ついに自転車で漕ぐより押して歩く方が楽だと判断し、下車をした。

照りつける正午の太陽。

山と森に囲まれて風通しも悪い。気晴らしに開いた携帯は圏外。

「くっそ、これなら、原付を借りるべきだった」

ちゃんとしたロードバイクを操るセミプロらしき人にも、抜かれていく。



「このチャリじゃあなぁ」

ついに愛車にごちた。

車体が重い(おそらくママチャリと同じくスピードを出させないよう重く作ってある)ため、漕いでも漕いでも速度が出ない。

変速機は7段あるため、ギアを軽くすれば坂を登れなくはないのだが、車体重量があるためバテテしまう。

タイヤが物理的に太く、下り坂では安定性があるものの、おかげで摩擦が増えて加速がしにくい。

こんな分析をしつつ、100メートルはある、ゆるやかな下り坂にさしかかる。

その直後に上り坂だったのだが、加速をつけて一気に登ってしまおうと、ペダル踏む足に力をこめる。



両足に鈍い痛みが走ったのは、上りきる直前のことだった。

自転車を倒し、死にかけのダンゴムシのようにひっくりかえった。――太ももの裏側が攣ったのだった。

「あー、両足はめずらしいなぁ」

結構警戒していたため、のたうちまわる「振り切る痛み」はないものの、漕ぎ続けるのはむずかしい。

登山のときに「攣った」場合、その場で痛みが治まるまで待っているのだが、残念なことに夏でしかもアスファルトの上であった。

誇張抜きで数分で「上手に焼けましたー」状態になるため、やむなく上りきったところにあった日陰に避難した。

そこでアミノバイタルの錠剤を噛み砕き、ひたすらストレッチをした。



そこからは進めはするものの、上り坂を漕ぐのは不能になった。

ただ、しばらくしたら文字通り峠を越え、下るばかりの道となる。

原付と遜色ないスピードがでて、「ああ、ロードバイクをやる人間はこのために自転車漕いでるんだな」と思った。

すっごい余談だけど、「弱虫ペダル」は、ブログ主が住んでいる千葉県では現役のコンテンツだぞ。

ついでに言うと、「からかい上手の高木さん」も、舞台が千葉なので現役だぞ。

辛さの峠も越え、寄り道を楽しむ余裕も出てくる。




▲裏砂漠。国土地理院で唯一「砂漠」を認められた大地。厳密に言えば、溶岩が流れた後。





▲道中に見える筆島と海岸。


▲島には見えないし、筆というより(下ネタのため自主検閲)





結局、島の南側にある波浮港を見下ろす位置に着いたのは、15時ちょうど頃だった。

見晴らし台の向かいの売店で、ポカリスエットを買い、その場で飲み切った。

カロリーメイトにオロナミンC、そしてポカリスエット。

もう体じゅう大塚製薬まみれや!(他人のネタパクリ)。



さて。



波浮港は、火口湖を利用して作られた天然の港で、船が小さく性能もあまりよくなかった時代には「風よけの港」として活用された。

海岸には、大正時代の建物が残っている。

本当はこの港を散策し、昼食も取る予定だったが、レンタサイクル屋が17時で閉まるため、先を急ぐことにした。



といっても、あとは平淡な道が中心であった。





▲千波地層台切断面。噴火によって降り積もった灰、おおよそ数万年分


上り坂は、あっても問題にならないほど短いものが中心で、直線が中心のためスピードも出た。



16時過ぎには、無事自転車を返却し――




▲ややシャーベットに近い。のどがかわいているとありがたい。

近くのアイス屋を「トリトン」で遅い昼食をとり――





▲「洗濯機を使わせてくれ」「明日の朝、コンロと鍋を貸してくれ」など、合宿に来た学生みたいな要求にも応じてくれる。



宿にも早めにチェックインできた。



さて。無事行程を終えた。

旅の醍醐味、温泉の時間である。





宿から徒歩数分。海を臨む「浜の湯」。



露天風呂であり、混浴である。



混浴である(大事なことなので2回ry)


このために、わざわざ水着を持ってきていた。

水着を持って海を越え、43キロの島を一周している間も肌身離さず持っていた。

もちろん、若い子とうれしはずかしラッキーあれこれが起こるとは、考えていない。

だが、それっぽいイベントが起こるのなら、紳士的に甘んじて受ける所存である。どんとこい、どんとぉ。



まあ、子どもとおっちゃんばかりだったのだけど。




天気が良ければ沈む夕日を楽しめるのだが、あいにく雲がかかっていた。だが、雰囲気はよかった。




▲白身魚を唐辛子醤油で漬けた一品。

夜は港近くのすし屋で名物のべっこう丼を食べ、明日に備えることにする。



明日は、登山である。



体内の大塚製薬は消化によって消えつつあり、新たなエネルギー源が必要であった。

ほどよい酢飯と上品な白身魚は、明日への活力となる。



ところで、活力と言えばアルコールだ。異論は認めるし、俺自身もこだわりがある。

俺は、登山の前日は酒は呑まないことにしている。

断酒すると体力の減りが遅くなるからだ。質の良いアウトドアには、それなりに心掛けなければならないことがある。

そう、明日は山。アルコールは呑まない。

大切な日はリンゴかミカンのジュースで我慢する。それが俺ルールだ。









ルールは破るものだよね!


とゆうわけで、大切なものと引き換えに英気をやしなって、就寝となった。



(二日目に続く)

3 件のコメント:

  1. 旅行は良いよな。

    色々、新鮮な気持ちになるしな。

    で、お盆の時に、
    今週8日から来週土くらいに、
    オンライン飲み会というのを
    やろうと思うけど参加しないかい。

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    1. オンライン飲み会いいよ。8日は夕方から、15日は終日あいてる。

      それようのページ作ったから指示して。

      ついでに電話番号ものせておく(ヒント、逆から読む)

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  2. 後、みんなスイッチ持っているし、
    スイッチのオンラインでゲームしてみようかと提案もしてる最中なんだが、どうだい。

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