海上自衛隊の船って、見ようと思えば見る機会がいくつかあって、例えば東京なんかは、一般公開される日があるから、そこを狙って見学することが可能だ。
それである日、護衛艦の「もがみ」と「くまの」を見てきたのだけど、なんとその直後、タミヤから「もがみ」のプラモデルが発売された。
「1/700 海上自衛隊 護衛艦 FFM-1 もがみ」
こりゃを組まなきゃ、と思って、最近になってようやく組めた。
今回は、「もがみ」を組み立てたよって話。
★組み立て開始
さっそく中身を確認。
パーツの第一印象は「のっぺりしてるな」だ。
もがみは現代の船なので、ステルス構造を重視して突起物が少ない。おかげでプラモにしたとき、シンプルさが否めない。
だから、タミヤとかピットロードとかの模型会社は、いかに「模型に落とし込むか」という点で、腕の見せ所となっている。
タミヤが心掛けたのは、「組みやすさ」だ。
自分の知る限り、この艦船模型で、こんな風に左右分割しているのは心当たりはない(飛行機ならベターなのだが)。
あ、飛行甲板のデカールを先に貼っている。その方が組みやすい、と判断したためだ。
このデカールの出来も、またいい。
印刷が細かく、リアルだ。
ヘリコプターとかが着陸・離陸する飛行甲板は、だいたいグレーで塗られている戦闘艦のなかで、アクセントととなる部分だ。
ここに質の良いデカールを用意してくれていると、作る側としては大助かりなのだが、タミヤはいいものを用意してくれた。
船体と、艦橋、ヘリの格納庫などの構造物は、1時間程度で組める。
構造物を船体に取り付けていくのだけど、ここでもタミヤはあまり見ない組み方を指定してくる。
箱状になった船体の下(船底側)から、パーツ挿入して、正しい位置に取り付けてゆくのだ。
格納庫は、情報量が非常に多い。プラモでは、段々になった部分など、要所要所を押さえて再現している。「火気厳禁」もデカールに入っているのだが、さすがだと思う。
▲タラップ
もがみ型の解説を少々。
もがみは2022年4月に就役した。「もがみ型護衛艦」の1隻目となる。同型艦は12隻が建造される予定だ。
ステルス性を高めるため、船体や艦橋などは傾斜した平面で構成されている。
「もがみ型」は、護衛艦として初めて機雷除去能力を獲得したそうだ。(機雷は、掃海艇っていう除去専門の船がある)。ちなみに、ブログ主が見たときは、まだ除去機材の一部が配備されていなかった。
掃海隊群や護衛艦隊に対して配備が進められているので、これからも同型艦が活躍するさまが、各地で見られるだろう。
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