2024年1月8日月曜日

10年遅かったリメイク「スーパーマリオRPGリメイク」 レビュー

スーパーマリオRPGについては、ネットに説明している記事がたくさんあるので、詳細は省く。


ただ、もともとスーパーファミコンで発売されたこの作品が、ファンがリメイクを待望していた作品だった、ということは、書いておく。

なお、投稿主は、スーファミ版の原作を隠しボスまでクリアしている。


★目次

1.システム

2.グラフィック

3.演出・BGM

4.総評

5.個人的な話

6.次のリメイクの話(願望)


 

1.システム


システムは、一言でいえば「手堅い」。1996年に発売された当時のものを、正確に踏襲している。


アクション要素のあるRPGで、戦闘ではボタンをタイミングよく押す必要があり、また、道中では、マリオの特技

である「ジャンプ」が、必要になってくる。


ただ、戦闘も道中も、アクション要素はやさしめで、クリアするだけなら不得手でも問題ない。


システムでの追加された要素、


オートセーブ、ムービー、ダンジョン内からマップへ移動、

戦闘での三人技、戦闘での仲間キャラの入れ替え


は、歓迎できるものだ。個人的には特に、戦闘での仲間キャラの入れ替えは、戦術の幅が広がってとても良いと思った。


システム面においては、手堅くも必要なものを実装してくれた、いいリメイクだと言える。



2.グラフィック


グラフィックは、さすがに進化している。ソフト、ハード共に性能が段違いなので、当然と言えば当然だが。



とくに、キャラクタームービーが追加されたことは大きい。キャラがどんな立ち姿をしているかわかりやすく、また、ゲームの雰囲気にもあっている。

個人的にお気に入りなのはクッパの表情の変化で、「確かにクッパならこういう表情をしそうだな」と思わせてくれるのは良い。




▲人気キャラ? ブッキーのご先祖様も、グラの進化でずっとわかりやすくなった

ムービーに限らず、戦闘中のモンスターや道中のグラフィックも、原作をよく再現している。

リメイクの楽しむの一つが、「当時を懐かしむ」であるので、こういった一目でそれとわかるグラフィックは大切である。

スーパーマリオRPGは、その点でも成功している。



3.演出・BGM


システム、グラフィック共に原作をよく再現しているので、演出もよいものに仕上がっている。

「余計なものをつけたしていない」というのは、かなり重要な面で、演出においても、「勘どころを抑えている」と言える。



この作品をプレイしていない人にもネタとして知られている「なにかんがえてるの」だが、こちらもほぼ元の文のまま、採用されている。

(あまりにも下品なもの、「オマメクリクリ ジョワー」とかは、さすがに改変されているが)
 

BGMは、個人的にもっとも高評価だった。

リメイクの曲には、一つか二つは、

「曲としてはいいけど・・・」

と、素直に喜べないものが混じるが、今回はどれもいい。

個人的にお気に入りは、街の曲全般。明らかに音の種類は増えているのに、すぐに「懐かしの曲」だと脳が認識でき、なおかつゲームの雰囲気を損ねないのは、なかなかむずかしい仕事だと思う。



4.総評


先述のように、リメイクとしては良い出来でまとまっているのだが、一つだけ残念に思う点がある。

それは、「10年前にも出せたリメイクだよね?」

という点だ。

リメイクとしては手堅く、技術的にもそれほど困難ではないように思われるので、この水準なら10年前でも出せたと思うのだ。

もっと言えば、待たされた分、もう少し追加要素も欲しかった、ということだ。

これは、ゲームクリアまで15時間足らずでできるという、ボリュームが物足りない、点だけではない。


例えば、戦闘。

最近のポケモンのように、複数のカメラワークがあって、いろんな角度から敵や味方を見ることができたらいいなと、何度か思った。



あるいは、キャラ同士の会話。

リメイク前の原作の時点でかなり少なく、当時でさえ「もうちょっとあったらいいな」と思ったものだ。

(いちおうリメイクでは、クリア後のオマケ要素であるボスモンスターとの再戦で、多少会話があるが)

テイルズシリーズのスキットのようなものがあっても、よかったのではないか?



それに、10年前に出していれば、もっと話題になり、売り上げも伸びたのでは? という思いもある。

この作品は、元は1996年発売である。

このゲームを発売日に買った人は、確実に40代だろうし、あとから知ってプレイした人も、30代が多いだろう。

この年代の人は働き盛りであり、おそらく、ゲームを買ってプレイするという習慣が、すたれてしまっている。

10年前に発売できていれば、まだプレイヤーの多くは20代であり、感性も若い。ゲームを買ってプレイする習慣も、まだ残っているだろう。

また、10年前ならスマホゲーも今ほど普及していないから、客の取り合いも起きにくい。



ネットの情報によれば、「スーパーマリオRPGリメイク」の初週の売り上げは、ダウンロード版もあわせて9000本だそうである。

当時の話題の大きさと比較して、さみしい数値だと思う。



5.個人的な話



自分がスーファミ版の「スーパーマリオRPG」をプレイしたのは、発売から数年たってからだった。

すでに新作ではなく、スーファミに変わる新しいハードもたくさん出ていた時期だった。

それでも、当時所属していた部活の後輩と話が合い、しゃべるきっかけになったのは、良い思い出だ。

また、このリメイク作品は、

「ひさしぶりにゲーム屋に足を運んで新作ソフトを買う」

という体験する、きっかけともなった。

もはやゲームのほとんどは、ダウンロードでのデータ販売だが、それでもこのソフトは、実物として欲しかった。




▲スーファミをプレイした当時、ブッキータワーがなぜかお気に入りで、用もないのに登っていた。



▲コマンドを禁止する攻撃というのは、当時としては斬新だった。今でもあまり見かけないな



▲仲間の入れ替えが可能になったことで、マロを戦闘に出しやすくなった(スーファミ版ではHPと防御に難があり、運用しにくかった)。

おかげで「なにかんがえてるの」が圧倒的にやりやすくなり、今回のプレイで初めて見た敵の思考も、たくさんある。



▲昔はてこずった記憶があったのだが、今回は楽に倒せた。
 たぶん、大人になって、効率のいいプレイングができるようになったためだろう



懐かしさを思い出させ、子どもの頃の体験を追体験させる。

この二つを十分にこなした以上、

「スーパーマリオRPGリメイク」

は、10年遅かったとはいえ、良い作品と、言えると思う。



※ ※ ※


6.次のリメイクの話(願望)

かなり気が早いし、実現可能か微妙なところでもあるが、次のリメイクの要望を書き散らす。

次のリメイクではぜひ、

プレイヤーキャラのアバターを、パーティメンバーに加えられるようにしてほしい

ミートピアみたいに、好きなアバターを作って、それを物語に加入できるようするのだ。

マリオたちと一緒に冒険する、というのは、それだけでワクワクする体験だと思うのだが、いかがだろうか?

もちろん「マリオRPG」であるから、主役はマリオでいいし、話の筋も変える必要はない。パーティメンバーの6人目として、しれっといる感じでいいと思う。

キャラの性能は、全キャラの武器防具が装備できる代わりに、ステータスは貧弱。特技は、敵からラーニングすることで増やしてゆく(FFで言えばキマリっぽいポジション)

これで、味方キャラだけど「さくらふぶき」だの「すいじょうきばくはつ」だの「メテオ」だのが使えるキャラが、爆誕するってわけだ!



0 件のコメント:

コメントを投稿