仙台に滞在していたとき、近くのイオンで見慣れない缶コーヒーが安売りしていた。
缶コーヒーというのは、当たり外れの激しい商品だ。特に、わけのわからないメーカーの安売り品は、ほぼ例外なく「見えている地雷」と言える。
関西を中心に展開している「ラ・ムー」という店で、外国製の一本19円のコーヒーを買って飲んだことがある。それは、控えめに言って、「どろみず」であった。ポケモンの技に例えるなら威力60+どく、ぐらいありそうだった。
それで今回のコーヒーも、あまり期待せず飲んだのだった。
使っている水がめちゃくちゃうまかった。
調べてみると、「龍泉洞」という所の水を使っているそうだった。
そして幸運なことに、今滞在している宮古市から、龍泉洞までは日帰りで行ける距離だ。
なので、行ってきた。
龍泉洞は、日本三大鍾乳洞の一つで、地底湖が広がっている。観光地化されており、ロマンチックな光景で恋人たちにも人気のコースだそうだよ。
内部の気温は一〇度前後。涼しく、鉄製の手すりにいたっては冷たい。上から落ちる水音が響く暗い道を下る。人工的な案内板があってもなお、暗闇への原初的な恐怖があおられる。
間もなく、青く照らされた地底湖が見えてくる。
いつもなら、ここで、内部の写真を連続して貼り付けていくところだけど、ここで残念なお知らせだ。
いい写真が撮れなかった・・・
この「龍泉洞」、5種類もコウモリが棲む自然の秘境だ。つまり内部は真っ黒くろすけなわけだ。
いちおう、申し訳程度に明かりはあるものの、その明かりは写真撮影のためでなく、うっとりとした雰囲気で石灰岩を照らし出すために置いてあるため、あんまりあてにならない。
ここで、鍾乳洞の成り立ちでも書いておくか。
雨水には大気中の二酸化炭素が含まれているんだけど、その雨水が地中に染みこむとき、生物の遺骸に含まれる二酸化炭素も取り込む。
缶コーヒーというのは、当たり外れの激しい商品だ。特に、わけのわからないメーカーの安売り品は、ほぼ例外なく「見えている地雷」と言える。
関西を中心に展開している「ラ・ムー」という店で、外国製の一本19円のコーヒーを買って飲んだことがある。それは、控えめに言って、「どろみず」であった。ポケモンの技に例えるなら威力60+どく、ぐらいありそうだった。
それで今回のコーヒーも、あまり期待せず飲んだのだった。
使っている水がめちゃくちゃうまかった。
調べてみると、「龍泉洞」という所の水を使っているそうだった。
そして幸運なことに、今滞在している宮古市から、龍泉洞までは日帰りで行ける距離だ。
なので、行ってきた。
龍泉洞は、日本三大鍾乳洞の一つで、地底湖が広がっている。観光地化されており、ロマンチックな光景で恋人たちにも人気のコースだそうだよ。
内部の気温は一〇度前後。涼しく、鉄製の手すりにいたっては冷たい。上から落ちる水音が響く暗い道を下る。人工的な案内板があってもなお、暗闇への原初的な恐怖があおられる。
間もなく、青く照らされた地底湖が見えてくる。
いつもなら、ここで、内部の写真を連続して貼り付けていくところだけど、ここで残念なお知らせだ。
いい写真が撮れなかった・・・
この「龍泉洞」、5種類もコウモリが棲む自然の秘境だ。つまり内部は真っ黒くろすけなわけだ。
いちおう、申し訳程度に明かりはあるものの、その明かりは写真撮影のためでなく、うっとりとした雰囲気で石灰岩を照らし出すために置いてあるため、あんまりあてにならない。
ここで、鍾乳洞の成り立ちでも書いておくか。
雨水には大気中の二酸化炭素が含まれているんだけど、その雨水が地中に染みこむとき、生物の遺骸に含まれる二酸化炭素も取り込む。
こうして酸性になった雨水は、地中に埋もれる石灰岩に到達すると、化学反応が起こる。
石灰岩の主成分は炭酸カルシウムで、酸性に弱い。石灰岩を少しずつ少しずつ溶かす。
この浸食作用が、数千万年かけて、空洞――すなわち鍾乳洞を形作るのだ。
うーん、写真がダメとなると、俺のなけなしの文章力で伝えるしかないが――
一口に鍾乳石と言っても、いろいろ表情がある。
テンプレートなつらら状のものだけでなく、無数の小さな滝が鱗のように重なったものや、塊のようになったものもある。
石灰岩の主成分は炭酸カルシウムで、酸性に弱い。石灰岩を少しずつ少しずつ溶かす。
この浸食作用が、数千万年かけて、空洞――すなわち鍾乳洞を形作るのだ。
うーん、写真がダメとなると、俺のなけなしの文章力で伝えるしかないが――
一口に鍾乳石と言っても、いろいろ表情がある。
テンプレートなつらら状のものだけでなく、無数の小さな滝が鱗のように重なったものや、塊のようになったものもある。
地蔵の形に見立てられた石筍(せきじゅん)
見所は、鍾乳石だけでなく、それが形作る割れ目や、深遠の空間も、趣がある。
一番奥の地底湖を真上から
アップダウンの激しい洞内
あと、こうゆうのにも注目してみてもいいかもしれない。
日の光りが当たらなくても、明かりさえあれば、たくましく育つ。「照明植生」というそうだ。なお、こういうのは、石見銀山の間(ま)歩(ぶ)(坑道)でも見れる。
ちなみに、筆者はずっと脳内で、『ペルソナ2罪』の岩戸山のBGMを流していた。伝わるかな?
※ ※ ※
さて、岩手県のこのあたり一帯は、古い地層である。近くの海岸からは、恐竜の化石が見つかっているほどだ。
そういえば世界史の授業で「アッカド帝国」って習ったな・・・
実はもう一つ、車で30分ほど走ったところに鍾乳洞があるのだ。
「安家洞(あっかどう)」と言って、聞くところによると、「日本一長い鍾乳洞」だという。いざ、出陣!
ここで残念なお知らせパート2。
・・・写真、まったくありません。
画質が悪いとかそういうのじゃないです。皆無なのです。
上から降ってくる水滴に携帯があたったとき、データが飛びました・・・
一応、生活撥水(はっすい)仕様なのに・・・
だから他には、入り口のこの写真しかありません。
二〇周年映画連動 期間限定光宙
なお、洞内は、恋人受けこそしないものの、いろいろな形の鍾乳石があってそれなりに楽しめた。「おっぱい岩」とか「火星ロケット岩」とか「校長先生の泣き所」とか、狙っているのか天然なのか判然とつかないネーミングセンスを発揮した鍾乳石がいくつもある。
明らかに観光地化されている龍泉洞と違って、まさに「ザ・洞窟」って感じだ。地質学者的にはこっちのほうがうれしいらしい。事実、すれ違った大学院生らしき集団がペンライト片手にうれしそうに壁とにらめっこしていた。
映画「硫黄島からの手紙」で、日本兵が立て篭もる洞窟陣地があったでしょ? まさにあんな感じだ。
ちなみに、脳内BGMは「テイルズオブファンタジア」の「モーリア坑道」を流していた。というか、口笛で吹いていた。休日にもかかわらずほとんど人がおらず、貸しきり状態だった。
もう一つ付け加えておくと、総延長23.7キロのうち、500メートル先までしか踏破できなかった。その先は要予約なのだ。
※ ※ ※
龍泉洞も安家洞も、入場料はともに1000円。ただし安家洞の要予約の区域は、別途料金がかかる(団体割引が利くが、それでも結構いい値段する)。
JR宮古駅から車で、龍泉洞は一時間半、安家洞は二時間ちょいで行ける。俺は借り物の軽自動車をきゅいきゅい走らせておとずれた。
道中は車が少なく、景色もきれいで走りやすいが、一部地震と台風で痛めつけられて路面の悪いところがある。
あと、真ん中の車線が赤いにも関わらず、時速80キロぐらいで追い越しをかけてくる地元民の車にも注意(このあたりで道交法を遵守するのは、路線バスと地元のクレームを恐れる工事車両だけだ)。
龍泉洞のミネラルウォーターはマジでお勧めする。
龍泉洞は午前11時ごろから観光客が増えてくるので、見学ならその前の時間帯がいいかも。
あと、すぐ横では川釣りをさせてくれるところがある。
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