本当にたまたま、休みが取れたので、「じゃあ万博でも行ってみるか」と、入場券を予約したのが一週間前。
夜行バス、宿、新幹線をちゃっちゃと予約して(GW前の平日だったので、簡単に取れた)、去る4月の17日に、見てきた。
★入場
新今宮駅から地下鉄に乗って弁天町に行く。
関西版コミケで有名な「こみトレ」会場の最寄り駅であるコスモスクエアより先に、万博のために新しい駅が作られた。
夢洲(ゆめしま)駅。である。
夢洲と言えば地元ではなにもなかったところで有名で、駅の第一印象は「夢洲には分不相応なでかい駅だな!」だった。まあ、来場客をさばくにはこのぐらいの階段は必要だろうし、並ぶ人々は期待を膨らませてはくれる。
事前予約のおかげで、さしてまつことなく入場できた。空港のような保安検査があったものの、人海戦術(ちなみに、スタッフは派遣会社のフルキャストだった)で対応しており、ここの部分の人件費をケチらなかったのは良いと思う。
会場も広く作られており、人がたくさんいる割には窮屈に感じない。
★大屋根リング
ゲートを入ってまず圧巻されるのが、木の舞台みたいな歩道だろう。
これが話題の「大屋根リング」で、写真や動画で見るよりはるかに迫力がある。
下にもぐって上を見上げると圧巻で、よく(工期も乏しい中で)作ったものだと感心する。
水平の木材を柱に通す「貫工法(ぬきこうほう)」が多用されていて、丈夫さと粘り強さが両立している。この会場は海沿いで風が常に強いのだが、この工法のおかげで瓦解を防いでいる。
接合部は、鉄の釘を使わず木釘(もくぎ)を使っている(金属の釘を使っている部分もある)。強度が保証できるなら、木釘のほうが軽いため良い場合が多い。
たびたび紹介されているように、「大屋根リング」は上を歩くことができる。ぐるりと会場を回って、気になるパビリオンに入るといったことができる。
リングの上には花が植えてあって、春先のせいかあまり開花は見られなかったのだが、たぶん、初夏→夏にかけて見頃を迎えると思われる。4月中旬だと、ネモフィラが見ごろだったな。
★パビリオン
人気のあるパビリオンは、2時間待ちとかなので、あまり見学することはできなかった。
ただ、大屋根リングから、建物を見るだけでも楽しめる。
特徴的な建物を、写真に収めた。
▲インドネシア館
展示に気合が入っている、あるいは予算が多めにある国のパビリオンは、意匠を凝らしている。
万博は最新技術を展示する場所でもあるので、そういったものの展示ももちろんある。

これは、平たく言うなら「水の底を走る無人ブルドーザー」。ダムや河川の工事、浚渫(しゅんせつ:海や湖の底の土をさらう事)作業で使うとのこと。
★他、気になったもの
会場に入って、まず目に入った。なんか、戦国時代に使われた対火縄銃用の盾みたいだと思った。裏に回ってみると竹で組んだ座席があったので、どうも日よけつきベンチらしい。すき間だらけなのですが・・・
ガンダム館の前に会った等身大ガンダム。こういう片膝ついた姿勢なのは、直立だと風で倒れる危険性があるからだろう。
上半身がよく見えるので、シンプルな立ち姿より、この方がいいと思う。なお、お目当てのガンダム館は要予約で、予約は開いていなかった。
万博記念のペプシ。ピーチ味。
味は、ピーチフレーバーがついたペプシコーラ。はっきり言っておいしくなかった。なお、万博会場の外の自販機にも普通に売っている。
吉本興業の会場。ちょうど、新喜劇の川畑泰史とかが「なんでやねん」しかセリフがない寸劇をやっていた。「なんでやねん」の各国語の翻訳がモニターに表示されていて、外国の人でも劇を楽しめるって試みだ。ただ、客は見た感じ日本人しかいなかったが。
ポケモンのカビゴン。なんか、アルジェリア館とかチュニジア館がある広場に、脈絡なく置かれていた。
唯一、不満だったのが、みやげ物屋。人がめっちゃいっぱいで、買い物に差しさわりがあった。もう少しだけ、通路を広くしてもよかったかもしれない。なお、キャッシュレス決済のみだったので、レジの回転は良かった。
★まとめ
期待していた以上に楽しめた。
会場は広く、見るべきものがたくさんあり、なにかしらの趣味や関心ごとがある人間には、気になるものが見つかるだろう。
大屋根リングに登って、ぐるりと一周し、趣向を凝らされたパビリオンをながめるだけでも、入場料分の元は取れると思う。
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