町にもー 村にもー 北上を連れて♬
東北には北上川という長い川が流れている。どのぐらい長いかというと、無駄にでかい(面積全国二位)岩手県とやたらでかい仙台県を横断して海にそそぐほどだ。
前々から、せっかく東北に来たわけだから、北上川に行こうと思ったわけですよ。主にブログーの記事のために。
しかし、さっそく問題が起こっていた。
どこにいけばいいんだ・・・?
北上川は延長249キロ。ヘリでも河口から源泉まで一時間はかかる。当然、車だともっとだ。
自宅から北上川の一番近い部分(盛岡の中心部)でも、車で一時間半はかかる。そして曲がりなりにも都会の真ん中だから、風光明媚な場所とはいえない。
そこでふと思った。
「今は、春だよな・・・」
春、と言えば桜である。本当はいろいろあるのだけど、日本人はそうすりこまれている。
「いっちょ、桜でも見に行くか!」
とゆうわけで、ガラにもなく季節感にのって、桜を見に来たわけだ。場所は「北上展勝地(てんしょうち)」。桜で有名な場所だ。
さあて、桜の花はどこかな〜
どこかな〜
ここかな~
こいのぼりかな~
・・・
まだ、咲いて、いないだと・・・
そういえばここは東北。気温はまだ8℃(昼間)。春の訪れはまだ先。
うっかり関西に住んでいた頃と同じ感覚で、花見に来ちまったぜ てへぺろ。
だが、興味深いものを発見した。
時は第二次世界大戦末期。
新型爆撃機B29に苦戦を強いられた帝国海軍は、これまでにない画期的な兵器を開発した。
対空ミサイル、である。
奮龍(ふんりゅう)と名付けられたそれは、ゼロ戦がせいざい530キロの速度で飛んでいた時代に1000キロで飛び、レーダー誘導と無線による自爆システムを備えた画期的な兵器であった。
この列車はそのミサイルのプラットホームとなったもので、他にレーダー車、レーダー用発電車、自衛用の対空砲車を連結。B29飛来時には頑丈なトンネルから出撃し、ミサイルを発射、逆襲を受ける前に再びトンネルに隠れるという地上からヒット・アンド・アウェイを狙っていた。
ここに展示されているのは、その試作一号車で、実は「天空の城ラピュタ」の序盤に出てくる装甲列車のモデルになったとも言われている。
ウソです。
本当は鉄道用のラッセル車、つまり雪かき用の車両である。
名前は「キ100」。圧縮空気で先端部分が2メートルほど広がって、雪を押しのける仕組みだな。
対空ミサイルのプラットフォームうんぬんはウソだけど、これはこれでめずらしい車両だ。
それで、キ100の後ろにはC58が展示してある。昭和20年製造。国鉄時代、盛岡や仙台の路線を走りまわった。
あ、あと、近くにはお馬さんもいた。馬車馬で、観光客を乗せて引っ張る。その日はヒマそうだったぞ。
汽車にも馬にも会えて、余は満足じゃ。
それにしても・・・
桜咲いてねえなぁ。
今日は咲いた桜を見に来たのである。実はさほど桜が好きというわけではないし、みんなが「いい」というからむしろ嫌いになったのだが、それでもこの日のために、北上さまを買い求めたのだ。
秋葉原の駿河屋の、初売りセールにて保護してきた彼女。少々乱暴に千葉の自宅まで待ち帰っても文句一つ言わず、東北へのゆうパックでのネズミ輸送にも耐えた。
彼女のためにも、たった一輪でいいから、桜を見せてやりたい。
桜よ~。
桜よ~。
桜よ~。
花がないので、ここでちょっと、艦これの北上についての思い出を語りたい。まあ、艦これはやったことないのだが、話の種の一つや二つはあるものだ。
ミリオタと艦これの提督の間に、認識のズレがあるのは有名な話である。
提督「最近俺の中で北上の時代が来てるんですよ」
俺「ああ、ああゆう旧式の軽巡洋艦が好みなのか」
提督「それで、北上改になりましてね・・・」
俺「は、そんな船ねえし」
提督「重雷装巡洋艦になるんすよ」
俺「申し訳ないが、そんな艦種は聞いたことがない」
提督「敵一撃っすよ」
俺「わかった! 回天(人間魚雷)を積むんだな!」
提督「(# ゚Д゚)」
うむ、あやうく片手で間に合う数しかいない貴重な友人を失うところだったぜ。
このように、艦娘を巡って男の友情が破綻しかける可能性があるので、娘と軍事の取扱には重々注意しよう。
ほら、よく言うでしょ? コンマイ語と特殊裁定を理解して楽しく一人ソリティアって(それ違うゲームや!)
はあ、書くの飽きたからそろそろオチ出すわ。
ほら、咲いた花が一輪。探せばあるものだ。木の根に近いところに芽吹いていたから、たぶん、早く栄養が来たのだろう。
はーるよー とおきはるーよー♪
まぶたー 閉じれば そこにー♫
ちなみに、冒頭で歌っていたのは、「ガラスの水車」という曲だ。もとは小学校の音楽の教科書にのっていたものだが、最近ではボカロが歌っていたりする。
気が向いたら聞いてみるといいかもしれない。
※ ※ ※
追伸
まじめに展勝地について紹介すると、この桜並木が満開ならきれいだと思う。
この北上川ぞいに、ずっと桜並木が続いていて、ウォーキングにはなかなかいいだろう。
シーズン中は舟遊びもできて、川の上から桜を見ることも可。ちなみに船の名前は「きたかみ丸」だ。
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