2019年5月8日水曜日

〈落とし穴〉遊戯王OCG—―古いカードの紹介


〈落とし穴〉はかつて、強力な除去手段だった。


収録は1999年2月発売の「Vol.1」。このパックはOCG最初の商品であり、すなわち〈落とし穴〉は罠カードの最古参でもあるわけだ。





当時はこれらのバニラモンスターを、一ターンに一枚ずつ通常召喚して殴っていくのが基本だったから、この〈落とし穴〉でつぶしてしまえば、次の自分のターンでダイレクトアタックを決められる公算が高かった。

〈落とし穴〉が強かったのは、そのシンプルな効果だけではない。

他の罠カードがしょぼすぎたというのもある。


弱すぎて話にならなかった〈粘着テープの家〉、使いどころが限定されすぎた〈ドラゴン族封印の壺〉、3:1交換という、途方もないディスアドを誇る〈挟み撃ち〉など。

〈落とし穴〉の弱点は特殊召喚に対応していないことだが、そもそも最も活躍した当時は特殊召喚という概念事態が知られていなかった。特殊召喚できるカードは〈死者蘇生〉一択で、その肝心のカードも「墓場にあるモンスターを出せる」という、ルールもへったくれもない書き方をされていた。

なお、この特殊召喚に対応していない性質は、現代遊戯王では致命的で、もはや使われることはないカードである。

ただ、自分は、落とし穴カードをサポートできる『蠱惑魔』デッキのサイドに、一枚だけ入っている。

小さいころに使いまくったカードだ。


まあ、お守りみたいなものだな。

※ ※ ※




余談だが、数ある遊戯王カードのコラージュのなかで、かなり好きな部類に入るのがこのカード。

まごうことなく雑コラなんだけど、なんでこんなに違和感がないんだ・・・


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