2019年5月17日金曜日

〈細菌感染〉遊戯王OCG—―古いカードの紹介

▲2000年1月発売

意味が分からないものの弱いとわかるカードがある。


細菌感染は、装備モンスターの攻撃力を300ずつ下げるカードだ。

発売当時としては、どうしようもなく弱いカードというわけではない。〈光の護封剣〉と組み合わせれば600のダウンが期待でき、〈ジャッジ・マン〉などの撃破が見込めた。

ただ、少なくとも自分とその周りでは、使われなかった。

「スタンバイフェイズ」という概念が、よくわからなかったからだ。

当時の大雑把な感覚では、


俺のターン! ドロー → ○○を召喚 → バトル! → ターンエンド


で、あり、「スタンバイフェイズ」どころか「メインフェイズ2」の概念さえ怪しかった。

わけわかんないカードはデッキに入れない、が子どものルールであり、格好悪い絵柄で、トレード用としての価値もなかった。

そんな、忘れ去られたカードだが、20年たった最近、見る機会があった。




スマホアプリの「デュエルリンクス」でだ。

なぜかLV20のクロノス教諭が使ってくる。自分の知る限り、縁もゆかりもないカードなのだが・・・






余談だが、2000年4月に発売された『ヴァリュアブル・ブック2』に、このカードの活用法が書いてある。

要約すると、攻撃力を下げて〈地割れ〉や〈落とし穴〉の対象にしろっていう記事だ。

〈地割れ〉はともかくとして、〈落とし穴〉は召喚、反転召喚した時に発動できる効果である。装備カードを装備させる余地はなく、ルールとして無理なのだ。

これは予想だが、記事の作成者は、〈落とし穴〉の効果を「攻撃力1000以下を破壊」と読み間違えたうえに、装備魔法カードが使えるタイミングをよく知らなかったのだと思う。

また、アニメでの〈落とし穴〉は攻撃されたら発動するカードだったから、こちらと取り違えたのかもしれない。

どのみち、〈落とし穴〉と〈細菌感染〉、どちらのカードについてもよく知らない、というそしりは、免れないが。


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