たまたま小田急沿線に用があり、じゃあ帰りにちょっくら寄るか、と足を伸ばしてきたわけだ。
あ、土地勘のない人のために言っておくと、小田急線は新宿と小田原(各駅は箱根まで行く)を結ぶ鉄道だ。
それで、北条氏の居城である小田原城なんだけど、なんと駅チカである。大阪城公園駅から大阪城に行くぐらいの手間で行ける。
今回は、馬出門をくぐる正規登城ルートを通って来た。仮に俺が城攻めの兵士だとしたら、二の丸と本丸から丁寧な集中砲火を受ける道だ。
今は二の丸は残ってなくて、代わりの建物が建っている。
この正面の広場は「馬屋曲輪(くるわ)」と呼ばれている。小田原城以外では、あまり聞かない単語だ。
なお、二の丸には、馬屋や曲輪(くるわは、兵士の駐屯場所として機能する開けたスペース)を隣接して設置することが多い。
隣接する馬出門をくぐりーー
そして銅門(あかがねもん)を抜けると…
建物が見えてくる。
一瞬、「本丸の一部かな?」と思うところだけど、実際は本丸の正門に当たる「常盤木門」。
近づくとこんな感じ。
常盤木門を抜けてようやく、本丸が姿を表す。
本丸って言ってるけど、北条氏が小田原評定を繰り返した本来の本丸は天災でなくなっていて、これは徳川将軍家の宿泊施設として整備されたもの。
それでもまあ、日本で十指の中に入る高さなんだけど。
トライフォース! トライフォースじゃないか! なぜこんなところに?! 自力で脱出を!?
本当は、北条氏の家紋がこういう形をしてるってだけ。3片のヘビの鱗だそう、
なお、城の中も見学できる(入城料510円)。
北条氏と城の歴史についての展示室になっている。
つまり、北条早雲の小田原進出から豊臣秀吉の小田原攻め、徳川幕府の直轄地時代に、明治の廃城令と昭和の天守閣の復興などだ。
甲冑や刀剣、発掘された陶磁器なんかも置いてあるから、楽しめる人は楽しめると思う。
天守の最上層からの光景。深海魚で有名な駿河湾が見える。条件が良ければ伊豆大島もわかるそう。
●まとめ
日本の城跡って、天守が残っているケースがあまりないのだけど、小田原城は上まで登れるタイプだ。
駅から歩いて15分ほどなので、関西方面から東京に行くとき、ふらりと寄ってみてもいいかもしれない。
帰り道に見つけた、城近くのローソン。京都の条例が適応されているのかな?
中身は普通のコンビニ。
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