〈メガ・サンダーボール〉は、パックをむいたとき、チラ見一つですぐ忘れ去られるカードだ。
登場は1999年の7月。攻撃力は750の守備力650。
〈電撃鞭〉を装備させてもかろうじて攻1000を超えるステータスで、ありあわせのカードで作る2軍デッキの行きつく先である3軍デッキにさえ入らない。
いちおう、攻撃力1900のおじいちゃんの融合素材だが、そもそも当時は〈融合〉の供給量が不足していて召喚は困難。仮に持っていても、このカードをわざわざ出す選択肢はない。
では、カードプールが豊富な現代では、このかわいそうな〈メガ・サンダーボール〉は使えるだろうか?
【サンダー・ドラゴン】の超強化で、しれっとエクストラデッキに入るようになった(使うとは言っていない)おじいちゃんと違って、活用はつらいと言わざるを得ない。
攻撃力750は半端に高く、低攻撃力モンスターの救済策〈デブリ・ドラゴン〉に墓地から引っ張ってもらえない。
Wikiには〈バッテリーリサイクル〉に対応していると書かれているが、この効果で墓地から手札に戻したとしても、大した利点があるとは思えない。
だが、個人的に、このボールには思い出がある。
小学生のころ、人並みに戦争ごっこを好きな子だった。
遊戯王とかガンダムウォーとかレゴとかをわちゃわちゃと並べて、布団の上で戦わせるのだが、〈メガ・サンダーボール〉には特別な役割があった。
爆弾としての役割だ。
このザコカードを「強力な爆弾」ってことにして、ここぞというところでぶつけて、自分の布団戦争を盛り上げたのだ。
例えば〈ザクⅡ〉は、HP2000ってことにしてたから、サンダーボールの爆発力750+650の1400のダメージを与えられ、半壊に追い込むことができた。
同じくガンダムウォーの〈ジム寒冷地仕様〉は、カードでの防御力が「1」だったからHP1000で、つまり〈メガ・サンダーボール〉は〈ジム寒冷地仕様〉は破壊できるわけだ。強いぞ、〈メガ・サンダーボール〉!!!
もっとも、〈スフィア・ボム 球体時限爆弾〉を当てるまでの話だったけど。
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