日本のトレーディングカードゲームの二大巨頭は、遊戯王とデュエマである。
その下にポケカ、MTG、ヴァンガードが続き、さらにその下に、バトスピ、ヴァイスシュバルツが続く。←※これらの勢力範囲は、月や年によって変わる。
ただ、更にこの下に、シェア率では小規模の有形無形が存在する。
ゼクス(Z/X)は、小規模だが根強い人気があるカードゲームの一つだ。
売り上げで言ったら、10位あたりをうろうろしていて、ライバルはウィクロスとかになってくる。売上額では、MTGの3分の1、遊戯王の20分の1ぐらいだ。
そんなゼクスの、初心者講習会的なものに参加してきた。場所は仙台の「ホビーステーション」。
そもそも、なぜ今の住処から131キロ離れた仙台に行くことになったのか?
実は長期で借りてるレンタカーの会社が仙台で、タイヤをスタッドレスに替えるのに、そこじゃないと都合が悪いのだ。
あああ、せっかくの土曜日がタイヤでつぶれるぅ! なにか仙台でイベントはないか?
っと探していた時に見つけたのが、このイベントなわけだ。
ルール的にはMTG、ポケカ、遊戯王、ヴァイスシュバルツをどことなく感じさせる。
例えば「コスト」と呼ばれるのものは、MTGの「マナ」まんまだし、先にゼクス(モンスター)をお互い一体ずつ裏向きでセットするところなどは、ポケカのバトル開始を思い出す。
▲名はニーナ。緑の髪の子は嫌いじゃない
プレイヤーはそれぞれ、上のような「プレイヤーカード」を、3×3マスの、自分側の列の中央に置く。
文字通り、これはPCの分身で、このキャラクターに合計4点のダメージを与えられると敗北する。
この分身そのものはステータスはないものの、カードの効果によっては、この子がフィールドに登場してバトルに参加する。MTGにおける「プレインズウォーカー」を連想させるな。
ふふふ。これら他社のカードのことを、いちいち思い出せるのは、ようは多様なカードゲームをプレイしてきたからだ。
たとえ初見のカードゲームだとしても、これらの知識を援用して、確実に相手を粉砕することができる。
聞くところによると、相手も初心者。
さあ、スタッドレスタイヤの腹いせを受けてもらおう!!
・・・2時間もかかったうえに負けたよ・・・
お互い、いちいちルールを先生役に聞いたうえ、カードのテキストの確認に大忙しだったため、一つのバトルにこれほど時間がかかったのだ。
なお、俺のレンタルしたデッキは「白のケットシー」だったのだが、「初心者に渡すべきデッキじゃないな」と、さんざん苦労してまわしている最中に先生役に言われる始末だ。
体感的には、MTGのライフゲインがある白色デッキに、遊戯王のシンクロジャンクドッペルが合わさったものを回している感じで、帰りの131キロの運転に支障があるぐらい疲れた。
▲1ターンでできる、ケットシーの盤面(黄色いカード)。なお、一番奥のカードの束が、MTGでいうところのマナである「リソース」。20枚あるが、実は一ターンでみんな使い来る(タップ状態になる)。ゲームバランスが、なんとなく想像できるだろうか?
▲ちなみに、相手は緑色の「ヴェスパローゼ」というデッキを使っていた。ヴェスパもローゼもドイツ語で、直訳すると「スズメバチバラ」といったところか。ものほんのドイツ人なら苦笑いしそう。
もう一つ付け加えておこうと、相手さんはカードの動かし方、シャカパチ具合、そしてときおり出る「アンタップ」という言葉から、あきらかにそれなりのMTGプレイヤーであることがわかった(ゼクスではアンタップではなく「リブート」という。「リソース」を「リブート」するわけだ)。
ゼクスの独自なところは、この、「IGOBシステム」だろう。
特殊な「イベントカード」で、先ほどの「プレイヤーカード」の裏側と、デュナミスデッキ(遊戯王で言うエクストラデッキ)、二枚のカードを「合体」させて、強力なゼクスをフィールドに登場させる。
これをいかに登場させるかが、最近のゼクスの重要なところだそうだ。
なお、今回のルールの説明には、先ほどの「マナ」「アンタップ」のほか、「エクストラデッキ」「融合召喚」「シンクロ召喚」「バトルフェイズの優先権」など、MTGと遊戯王の単語が乱立して使用された。――とてもわかりやすかった。
MTGと遊戯王は偉大だね!
参加賞のカードをもらって、その日は終了となる。
他にもカードを数枚もらったのだが、どれひとつとしてどうゆうデッキを組んだらいいかわからないというのは、めずらしい。いろいろなTCGで遊んでいると、多少こうゆうのは推測できるのだが。
こうゆうところが、ゼクスの魅力と言えるかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿