2018年11月20日火曜日

出張先でもプラモ 第9回 桜 (タミヤ1/700 ウォーターラインシリーズ)

 
駆逐艦「桜」は、太平洋戦争末期にたくさん製造された「丁形駆逐艦」のうちの一隻だ。


戦争末期というものは、負けている側は余裕がないゆえにろくな兵器を作らないものなのだが、この丁形駆逐艦は成功作で、34隻が作られた。
 
今日は、タミヤの桜を作りましたよって話。
 

▲パーツはこれですべて。少ない
 
 
 
この桜は、かなり昔からあるキットで、いわゆる「定番キット」ってやつだ。
 
プラモのインフレがはげしい昨今をもってなお、値段が1000円を切っている。

十数年前は600円で売っていて、小遣いがなく戦艦や重巡洋艦が買えない子どもには、強い味方だった。
 
さっそく組んでいく。



▲左から、主砲、艦橋、機銃と機銃座、副砲
 

小さな駆逐艦なので、シンプルなパーツ構成だ。これは、実際の丁型駆逐艦が、量産性を考慮して、余計なでっぱりや段差を設けない設計にしたことによることも大きい。
 
 
ちなみに説明書はこれ一枚。これ以上でもこれ以下でもなし。
 
もしも同じ桜を作ろうとしてなくした人は、この画像をダウンロードすればとりあえずなんとかなるぞ。画質は保証しないがね。
 

ぶっちゃけ説明書はほぼいらない、といえる。パーツ点数が少ないから、箱の裏の絵一枚あれば、どこになにをつければいいか直感的にわかる。

組む順番としては、艦橋や主砲、副砲、対空機銃座、などの大きな部分をまず組んで、それらを船体に取り付けていく感じだ。
 
▲通風孔の取り付け。ピンセットがあればラク
 
 
 
コツとしては、まず小さい部品をとりつけていく。通風孔、探照灯、銃身が一本しかない対空機銃とかだな。
 
 
 
 
それで、煙突、カッター(ボート)、三連装の対空機銃をつけていく。あらかじめ組んでおいた主砲や副砲とかもだな。
 
 
 

メインマスト(一番背の高いパーツ)はいったん「のせるだけ」の仮組みをして、「塩梅」を確かめる。あとで艦橋の穴に通して固定するから、まちがって接着しないよう注意。
 
 


説明書に逆らって、艦橋は最後に取りつけている。これを説明書通り先につけてしまうと、その周りの機銃が取り付けにくいからだ。
 
 
ただ、このあたりは好みでいい。ぶっちゃけ簡単な模型だからな。
 
 
 
なお、煙突や魚雷発射管の取り付けは、船体の裏から接着剤を流し込むと、接着跡が残らなくてきれいだぞ(ただし流し込みしすぎない場合に限る)
 
 
▲職場である事務所から借りてきたペイントマーカー
 
色は、パーツ組み立て前に塗ってしまっている。対空機銃とか、接着してから塗るのは困難だぞ、と経験者は語っております。
 

 
 
説明書に書いてあるのをみんな組んだら船底に名前を入れよう。
 
説明書にはマジックとかで書き込めって書いてあるけど、自分は「テプラ」というシール製造機でシールを作って、それを貼っている。ちなみにこれも職場の機材。
 
このように、仕事中も趣味に使えそうなものの探索を怠らないのが、人生を楽しく生きる秘訣だ←単に安月給で機材をケチりたい人
 


 
キットに付属の日章旗は、ものすごく貼りにくいので注意。
 


 
それで、とくにこれといった苦労もなく、完成だ。


▲主砲。他の日本の駆逐艦と違って高角砲で、飛行機に向かっても撃てる。
 
 
▲艦橋


▲魚雷発射管と三連装対空機銃
 
 
▲副砲と爆雷投射機
 
 

見てのとおり、マジックでしか色は塗っていない。出張先で、塗料がないんだよ・・・
 
まあ、素材の色を楽しむってことで
 
 
 
うむ。なつかしいプロポーションだ。昔作ったときと、ほとんど変わらない(金型が変わっていないので当たり前)。
 

 
小さいので、飾っても場所を取らない。狭い家には良きかな。
 
 
 
ところで、この桜、まだ「艦これ」に実装されていないはずなのだが、実装されたらそれとのコラボで、このキットに紙のイラストがついたにすぎない商品が、2000円ぐらいで売られるのかね?
 
このキットは、はっきり言ってボリュームが足りないから、それ以上の付加価値をつけてほしいと思う。



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