社長のジュラルミンにさえ収まらないようなどうしようもないカードがたくさん販売され、そのまま忘れ去られたのだが、ザコにもかかわらず現在まで話題になるカードがある。
《水の踊り子》もそんなカードの一つだ。
なんで話題になったかって? いや、一目瞭然でしょう。
現在のゼクスやウィクロスでもやらないような肌の露出。おおらかな時代だなあ。
当時、子どもの間ではまず使えないカードだった。使おうものなら速やかに「変態」の烙印を押され、その汚名が小学校卒業まで続くのだ。
とはいっても、幸い、そこまで使いたいステータスではなかった。
登場した1999年7月の段階で、攻1400守1200は「弱くはない」にすぎないレベルだった。
かっこいい闇遊戯のイカしたモンスターである《砦を守る翼竜》を持っていれば、そちらが優先された。ちなみに同じパック出身の《陸戦型 バグロス》には攻撃力で劣る。
この半端なステータスは、現代の豊富なカードプールをもってしても、積極的な活用はむずかしい。
原作アニメでは、「ステップジョニー」が使用している。「ダンスダンスレボリューション」っぽいゲームが得意なゲストキャラで、初代DMを優遇する「デュエルリンクス」であっても登場する見込みは低い。
つまりまあ、このカードはファンデッキでも採用される余地がないってわけだ。
かような不幸なカードだが、裸というただ一点の強みで、現在でもネットで話題になる。最近、ついに紹介動画まで作られて、その再生数は1日で3.7万回に達している。
エロいは正義って、はっきりわかんだね。
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