絶望的な状況で、ネットでも「無理」の声が噴出しているアーマーレイクにおいて、果たして勝算はあるのだろうか?
結論を言えば、不可能ではない。
大事なのは「コンピュータの気持ちになって考えること」だ。
ゲームボーイウォーズ2の敵AIには、いくつかの決まったパターンがある。今回大事になるのは、特に味方ユニットを攻撃してくる順番だ。
設定がIQ100の場合、攻撃する順番は原則以下のようになる。
首都にいるユニット≧残りHPの少ないユニット≧価格の高いユニット≧自分が攻撃するとき高い地形効果を得られる位置にいるユニット
また、次の思考パターンも肝に命じなければいけない。
Zミサイルは、最大の効果が得られる位置に来ないと爆発しない
●マップ概略
まずは簡単にマップを説明する。
拠点となる味方首都とその周辺は、こんな感じになっている。
腸についた盲腸のような位置にあって、向かって右上にある敵の首都とは腸の上と下でぐるりとつながっている。
敵の首都との間には海が広がっていて、島が二つある。島にはそれぞれ空港、港、都市が二つずつあり、すでに敵軍の占領下にある。
敵の首都はこんな感じだ。
爆撃機が、生産されたターンも含めて4ターンで相手の首都近辺に到達する距離だ。
●攻略序盤
1.必勝人間の盾
まずは肉の壁を作る。

歩兵を製造し外周にぐるりと配置する。これで、Zミサイルの自軍中心地に到達するのを防ぐ。Zミサイルはさっき書いたように、爆発してもっとも効果のある地点に移動しないと爆発しないので、これで歩兵の外周に沿ってぐるぐる回る羽目になる。

回っている最中に、撃墜する。
しかし、歩兵のマシンガンに迎撃される巡航ミサイルって・・・
ここで注意しなければならないのは、やってくる敵戦艦の砲撃で人間の盾に穴が空いて、そこからミサイルが飛び込むことだ。
戦艦の砲撃を、おびきよせる必要が出てくる。
2.首都におとりを配置する
敵AIは、首都にいる部隊を優先的に攻撃するよう設定されている。

首都は防御力が高い地形なので、こちらにしては願ったりかなったりの展開になる。
配置するのにおススメのユニットは歩兵か戦闘工兵だ。歩兵は生産コストが安いので全滅させられてもあまり痛くない。
戦闘工兵は歩兵より防御力があり、歩兵ならHP10の戦艦の砲撃で3ダメージ受けるところ、戦闘工兵は2のダメージですむ(首都にいる場合)。
3.核ミサイルで反撃だ!!
敵の攻撃を耐え忍び、お金をためたら(具体的に言うとG77,000)、いよいよ反撃開始だ。
Zミサイルを製造し、敵ユニットの中心地に打ち込んでやるのだ。
え、さっき核ミサイルダメって言ってたって?
ワタッシー ガイコクジン ニホンゴ ワカリマセーン。ドゥーユーアンダースタンド?
ミサイルを製造し、敵が密集しているところへ・・・

わはは、
青き清浄なる世界だー!!
●攻略中盤
4.特攻隊を編成する
さて、悪は去ったものの、新たな悪は続々と発生する。

これはマップ攻略開始直後のデータだけど、敵の収入が73,000あるところは変わりない。
戦艦のコストは30,000、爆撃機は22,000で、つまり毎ターンこれらのユニットが生産されることになる。
敵の収入を減らす必要があるわけだ。

核ミサイルで敵を一掃した隙をついて、自軍首都の右側にある二つの島の攻略にかかる。
輸送ヘリで歩兵もしくは戦闘工兵を送り込み、一気に拠点の占領にかかる。
これらの部隊は、相手の戦艦や爆撃機の反撃でほぼ全滅するものの(実際画像の部隊も全滅している)、気にせず部隊を送り込む。いわば特攻隊だ。
敵の拠点の耐久度を減らし続け、自軍の拠点に組み入れれば、相手の収入を減らしつつ自分の収入を上げることができるのだ。
5.核ミサイルで報復だ!!
収入に余裕が出てきたら、いよいよZミサイルが作りやすくなってくる。
狙う敵ユニットは、戦況にもよるが価格の高いものを狙おう。
戦艦、爆撃機、Z戦車、そしてもちろん、Zミサイルも対象になる。
核で核を迎撃するって、昔のアメリカの防衛計画みたいだね!

マ・クベ「
我々も・・・ 負けたくないのでな!」
6.拠点の占領を続ける

残った方の島も占拠する。

相手も、拠点がある程度減ってくると輸送ヘリや輸送艦を作って奪還を試みてくるようになる。だがここまで来ると峠は越えたと言える。
この輸送ヘリがよく、こちらの首都にまっすぐ飛んで
ダイレクトアタックを仕掛けてくることがあるので、注意が必要だ。
●終盤
7.核ミサイルでとどめだ!!!
敵首都近辺に味方を進められるほどになれば、あと一息だ。
敵の防衛部隊をZミサイルで一掃し、無人の地に輸送ヘリや輸送艦で部隊を送り込もう。
檜山「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない(中略)高い金かけて作ったのは使うためでしょ?」
ワンポイントアドバイスとして、首都にいる部隊を優先的に攻撃するというAIの思考パターンは、敵(AI軍)の首都にいる場合も適応される。
あえて首都を占領できる歩兵ではなく、戦車Zを配置しておくのも良い。
敵の歩兵や装甲車が、次々と攻撃をかけては返り討ちにされるという展開が見られる。
8.残りの敵を掃討する

だいたいのマップでそうだが、敵の首都を占領して勝利するより部隊を全滅させて勝利する方がやりやすい。
いよいよ まちにまった しょうりのしゅんかんだ!!
最後の部隊を撃破したとき、エンディングが始まる。
ゲームボーイらしい、素朴なアニメーションだ。
装甲車にのり、逃げていく敵。味方の砲弾が、それを狙う。
砲弾が命中し、黒こげになりながらも逃げる敵。装甲車→自転車→徒歩になりながらも止まることはなく、最後は犬に追われて逃げていく。
ここまで終えた感想は――
いや、長かった・・・
はっきり言って、二度とやりたくないとは言わないまでも、年に一度しかやりたくないステージではある。
敵の攻撃は容赦ないし、収入は少ないし、自分の方針に反して味方は死にまくるし・・・
せめて自軍首都の周りに、もう一つずつ工場と空港があれば、だいぶラクになるんだけどな・・・
ちなみに、このステージが終わったら、ゲームをクリアしたことによる評価が出る。
自軍生存率が6割だが、これはゼッタイにこのステージで数字を落としたためだ。それまでは、確実に7割以上あった。
この50面では歩兵だけでも120ユニット以上生産し、実に100ユニット近くが全滅している。気にかける余裕がないのだ。
しかし、終わってしまえば良き思い出だ。
ゲームボーイを置く。とりあえずしばらくは、この長年連れ去ったハードを使うこともないだろう。
そう思ったとき・・・
画面が変わったんだ。

!?!?!?!?