勤め先から住んでいる寮まで、車で十数分の距離なんだけど、その道で事故が3件も起こっていた。
原因は雨混じりの雪で、半端に溶けたものだから夜の寒さで急速に凍って、道がスケートリンクみたいになったのだ。
3件のうち1件はすでに大破してトラックに運ばれている最中で、もう1件は休墾田に突っ込んで擱座、最後の1件はフロントが殴られたみたいにひしゃげていた。
俺はと言えば、渋滞に巻き込まれて坂の真ん中で停車して、案の定そこも凍っているものだからつるつる滑って進まなくなった。
アクセルをベタ踏みし、デジタルの速度計は時速120キロを表示しているのに全然進まん。
周りの車が「これはやばい」と遠巻きにし始め、いよいよ第4の犠牲者かと観念したが、試しに運転席のドアを開けて足で地面をかいたら無事に登れた。すげーな俺の右足。
家に帰っても、遠くから救急車のサイレンがしばらく聞こえていた。
不意打ちの雪は危険だ。
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