昔、《神鳥シムルグ》って鳥さんがOCG化された。2006年発売のストラクチャーデッキの目玉で、特殊召喚できず、アドバンス召喚にも風属性しばりがある使えない子だった。
それで、10年以上たった2019年に、お仲間をたくさんもらって《シムルグ》シリーズとしてカテゴリ化した。この時期の遊戯王は、かつては子ども今でも子どもな社会人に販路を集中しており、過去のカードを思い起こすカードを刷りまくっていた。
で、この「シムルグ」。3000円でデッキが組めるって話題になった。
3000円は、ストラクチャーデッキ3箱分の値段とだいたい同じで、初心者や出戻り組がデッキを組む際に目安となるラインでもある。
しかし、ちょっと待てアストラル。
本当に、3000円で組めるのだろうか?
とゆうわけで、シムルグデッキを組んでみた。
お値段:2990円+送料
【メインデッキ】(40枚)
◆ モンスター(28枚)
《雛神鳥シムルグ》3 ×20=60円
《招神鳥シムルグ》3 ×20=60円
《護神鳥シムルグ》2 ×20=40円
《ダークネス・シムルグ》2 ×60=120円
《ダーク・シムルグ》2 ×50=100円
《烈風の覇者シムルグ》2 ×30=60円
《霊魂鳥神‐彦孔雀》3 ×30=90円
《霊魂鳥神‐姫孔雀》3 ×30=90円
《魔神儀‐タリスマンドラ》3 ×80=240円
《魔神儀‐キャンドール》3 ×100=300円
《魔神儀‐カリスライム》1 ×20=20円
《天岩戸》1 ×20=20円
◆ 魔法(12枚)
《神鳥の霊峰エルブルズ》3 ×20=60円
《神鳥の来寇》3 ×50=150円
《霊魂の降神》3 ×30=90円
《テラ・フォーミング》1 ×20=20円
《ハーピィの羽根箒》1 ×280=280円
《強欲で貪欲な壺》1 ×450=450円
◆ 罠(0枚)
【エクストラデッキ】(5枚)
《蒼翠の風霊使いウィン》2 ×180=360円
《グレードフライ》1 ×20=20円
《リンクリボー》1 ×200=200円
《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》1 ×70=70円
◆その他2枚
《霊魂鳥トークン》2 ×80=160円
この3000円以内に収める値段調整、クッソめんどうくさかったぞ・・・
※2019年11月追記
エクストラデッキに《王神鳥シムルグ》を、追加してください。一枚30円ぐらいっす。
それで、さっきシムルグデッキと言ったな。
あれは嘘だ(嘘とは言っていない)
厳密に言えば、「魔神儀霊魂鳥シムルグ」デッキだ。読み方は、デビリチャルエスプリットバードシムルグ。わけわかんねえな、おい。
簡潔に言うと、魔神儀モンスターで生け贄要員を確保しつつ、シムルグ+霊魂(エスプリット)で殴るデッキとなる。
「霊魂」は、呪われたテキストを持つスピリットモンスターの血族で、その「エンドフェイズに手札に戻る」強制効果は、どう言いつくろっても利点より欠点の方が大きい(禁止カードの八咫烏はのぞく)。
「霊魂の降神」により降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのモンスターを3体まで選んで持ち主の手札に戻す。
その後、手札からレベル4以下のスピリットモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。
(2):このカードが特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを持ち主の手札に戻し、自分フィールドに「霊魂鳥トークン」(鳥獣族・風・星4・攻/守1500)2体を特殊召喚する。
「霊魂の降神」により降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの魔法・罠カードを3枚まで選んで持ち主のデッキに戻す。
その後、デッキからレベル4以下のスピリットモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。
(2):このカードが特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを持ち主の手札に戻し、自分フィールドに「霊魂鳥トークン」(鳥獣族・風・星4・攻/守1500)2体を特殊召喚する。
ただ、この2枚の「霊魂鳥」モンスターの効果はクッソ強烈で、さらに最後っ屁で残していくトークンは、次のターンで上級シムルグの生贄にできる可能性を提供する。
▲本体より値段の高いトークン
なにより価格が安く、同じ鳥獣族仲間なので採用となった。
では、対戦結果
・魔弾 ○×○
・ウィッチクラフト ××
・破械 ○○
・斬機 ×○×
回してみた感想としては、
手札が事故ると何もできない・・・
鳥さんの上級モンスターばかり来ると、ほんと、フィールドに何一つ出せないまま負ける。
あと、相手の場に伏せカードが一枚でもあると、シムルグの墓地から特殊召喚の効果が使えず、差しさわりが大いに出る。
●このデッキで「わたしたち、強くなりたい」するには
《強欲で金満な壺》を3枚買ってください(デュエリストの義務)
あと、手札誘発がないため、先攻ワンキルに対してどうしようもない。おとなしく《灰流うらら》+《増殖するG》+《エフェクト・ヴェーラー》の、三種の人権セットを導入しよう。
その際に抜くカードは、スピリット関連全部。つまり純シムルグで戦うってことだな。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「招神鳥シムルグ」以外の「シムルグ」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在し、相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。
「シムルグ」カードで、真っ先に欲しいのはこの子。サーチ役。
もっと言えば、この子がいないと始まらない。
あと、言いたいことを一つ。
このカード名はルール上「憑依装着」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の墓地の風属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
(2):リンク召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから守備力1500以下の風属性モンスター1体を手札に加える
この子の鳥獣族版ください(切実)
シムルグ下級に共通する「ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない」は本当に邪魔で、せっかくリンク召喚しようにも、何もできずにターンが終わってしまう。
●余談
「シムルグ(Simorgh)」は、イランの神話に登場する巨大な神鳥のことだ。世界史で「ササン朝ペルシャ」ってのを習ったと思うけど、それの国章になっていたな。
卵からかえるのに250年かかり、寿命1700年。植物のキソウテンガイかな?
ユダヤ教の伝承では、陸のベヒーモス、海のリバイアサンに対し、空のシムルグと言える位置づけにある。ただ日本での知名度はいまいちである。
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