2025年3月10日月曜日

群馬県来訪――みなかみ町(道の駅 みなかみ水紀行館 → 県立ぐんま天文台 → ロックハート城)

 
休日を利用して群馬県のみなかみ町を訪れた。日記代わりに書く。

 
『道の駅 みなかみ水紀行館』

 
「群馬県唯一の水族館」で有名な「みなかみ水紀行館」は、道の駅みなかみに併設されている。
 
車を駐車場に停めて降り立つと、除雪されてうずたかく積まれた雪の壁の上から、パンタグラフが見えている。

 
 

雪の壁を登って確認すると、古い電気機関車があった。
 
国鉄EF16形電気機関車、という名前で、1955年~1980年まで、上越線(水上駅がある)で使用されたとのこと。こういうのを残してくれるのは、いいと思う。

さて、さっそく「みなかみ水紀行館」の中に入る。入館料は350円(大人1枚あたり)で、非常に安い。
 
ただ、中は充実している。
 




琉金。ゆったり泳いでいた。
 



▲ニゴイ

「みなかみ水紀行館」は淡水魚の水族館で、とくにすぐ近くを流れる利根川水系に生息する魚の展示に力を入れている。
 

▲あくびをした瞬間を激写できた


でもまあ、(たぶん)利根川にはいないには「レッドテールキャットフィッシュ」とかも展示しているのだが。でかい口で自分とほぼ同じ大きさの獲物を飲み込む。
 



「みなかみ水紀行館」がすごいところが、水中トンネルがあるところだ。
 

 
 

普段は池の上から見る錦鯉が、横から見れる。淡水魚の水中トンネルは、極めて珍しいのではないだろうか?
 







ウーパールーパーのような鉄板の生き物も、ちゃんと展示している。

「道の駅」の性質上、展示スペースに限りはあるが、水族館好きにも満足できる展示だ。3時間半かけて訪れて、良かった。


『県立ぐんま天文台』


「道の駅 みなかみ」から車で40分ほど行くと、「県立ぐんま天文台」がある。市民が利用できる範囲では、最大級の望遠鏡があることで有名だ。
 
 
駐車場にたどり着くと、木でできた橋みたいな道が山の頂上に向かって、づづら折れになりながら、ずっと伸びている。どうやらこれを通って行くらしい。
 



登ること10分して、ようやくそれっぽいドームが見えてきた。道は十分に整備されているとはいえ、それなりの道で、「俺は山城の見学に来たのかな?」と錯覚しそうになった。





天文台の外でまず目につくのは、「ストーンヘンジ」である。
 
ストーンヘンジ」はイングランドにある遺跡で、夏至の日に登る太陽がきっかり祭壇にある石を照らすことから「太陽崇拝の施設」って考えられている。夏至=太陽=天文学つながりで、群馬県に実物大復元品が作られたってわけだな。
 
他にも、インドの天体観測施設「ジャンタルマンタル」の復元品があった。なかなか豪勢だ。
 




ぐんま天文台が誇る「150cm反射望遠鏡」。望遠鏡というより、ガメラに向かって発射するレーザー兵器みたいだ。

目で直接覗くことができるものとしては世界最大クラスで、なんと市民でも星空を除くことが可能だ。帰る時間の都合上、自分は覗けなかったのだが、機会があればぜひ利用してみたい。
 
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「ロックハート城」


昔なにかの記事で「中世のお城みたい!」紹介されていたのを覚えている。規則正しいレンガ造りの様子から、「中世の城では絶対にない」とは思っていたのだが、気にはなっていた建物だ。
 


 
確かに中世の城ではなく、かなり最近(19世紀)の城である。

ただし、本物である。

20世紀の中ごろに、イギリスにあったこの城を、シベリア鉄道経由でわざわざ分解して運んで来たらしい。すごい話である。
 
 


これが、ロックハート城の紋章。けっこうモダンな感じだ。
紋章学は、歴史学の中でも「沼りやすい」分野で、展示している側もちゃんと心得ているのか、詳しい説明がなされていた。
 
城内の一室には、「世界のサンタミュージアム」があって、サンタの人形が所狭しと展示してある。


お気に入りはこいつである。
1920~30年代のスピードレース用の飛行機をデフォルメしたものだと思われるが、ちゃんとエンジンを冷やすラジエータ(三角錐のようなパーツ)や翼を補強するための張り線が再現されていて「勘どころ」は押さえている。雪原での着陸用にちゃんとスキー板があるところもグッド。
 

乗り物つながりで、もう一つ紹介。


1930年代に製造されたプジョーの車で、何と動くらしい! 動く車体は、本国イギリスでも珍しいのではないだろうか?
 


惜しむらくは、保存状態が悪いということだろう。雪国の群馬で、野ざらしはアウトである(実際、錆がところどころに浮いていた)
 
公園の機関車みたいに、雨風よけの屋根が欲しいところだ。


 


他にも、別の建物にはテディベアの展示スペースがあった。
 


有名なシュタイフ社のでっかいテディベアが、出迎えてくれる。身長140センチぐらいある。何百年とたったら付喪神として魂を得て、空き巣ぐらいならパンチで倒してくれそうだ。
 





個人的に面白かったのが、化石が展示してあるスペースだ。
 


「ロックハート城」は、石材屋さんが運営しているんだけど、化石の展示スペースもある。

写真は、恐竜の糞。
クソと侮るなかれ、糞石は、その生き物が何を食っていたか知れる大事なもので、生物学から考古学まで、学者はこぞってうんこを求めているのだ。






まとめ
みなかみ町は東京23区よりでかく、見どころがいっぱいであった。
 
今回日帰りで済ませたが、温泉や銭湯などもそろっており、泊りでいくのがいいと思う。 


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