男の一人暮らし、平日昼間は家にいない。つまり、乗り換えてもさして恩恵を受けなかったからだ。
ところが昨日。夜。うちにやってきた電力会社の下請けのサービスマンの要請を受けて、ほいほいと契約してしまった。
ちょうどノベルゲームの『JUDGEMENT7』をオートで流していて、イルカさんの雄姿を見ていた時のことだった。不意の来客とイルカさんでは断然イルカさんが優先されるのだが、その日は他にアマゾンから、カワサキのニンジャのプラモが届く予定で、まあ、バイクの名作と訪問販売を誤認したわけだ。
それで、プランは、以下のものだった。
ジニーエナジー合同会社
「みどりプラン」
それまでほぼ唯一の選択肢であった東京電力の同系列のプランより、基本料金が半分近く安く、また、電気を大量に消費した時の割り増しがない。その場のぱっとした試算でも多少安くなりそうだったので、ほいっと契約した。
詳しく調べて気に入らなければ、クーリングオフすればいいのだしな。
それで結局、寝る直前までいろいろ調べて、クーリングオフを決めたのだった。
なにが気に入らなかったのか? 理由はただ一つ。
値下げ幅に比べて、昨今の電力価格高騰によるリスクの方が大きかった
昨年(2020年)末から、電力市場価格が高騰しているのは、俗世のニュースを見ない俺でさえ知っていた。
影響をもろに受けるのは、市場変動型料金プラン、つまり株価みたいに電力量料金が毎月変動するタイプのもので、「みどりプラン」がまさにそうだったのだ。
ジニーエナジーは自社のホームページで、
・1月、2月の料金は高騰前の値段をもとに確定していること
・3月以降も、影響は限定的であること
・高騰している日本卸電力取引所からの調達は1割~2割程度、残り8割は他からの長期契約分
と説明しているけど(注1)、おそらく3月になって急に卸値が急降下、なんておこらないし、となると会社としてはどこかで損失を防がねばならないだろう(料金の倍増までいかなくとも、微増はするはずだ)。
それに、電気調達先の残りの8割だって、高騰とは無関係でいられないだろう。
なにより、俺の大雑把な試算では、乗り換えた場合の一ヶ月の電気代は▲350円ほど。もちろん、高騰の影響を受けていない、2月の料金での計算だ。
「高騰のリスクと、値下げ幅があっていない・・・」
これが率直な意見であり、クーリングオフの理由である。
ちなみに、クーリングオフをするのは人生で二回目だ。一回目は新聞の拡張員で、殺意が沸くほどしつこかったからクーリングオフ前提で契約してお引き取り願ったのだった。
ほんと、ちょっと首を絞めて、自転車で行ける距離にある淀川に捨ててこようと思ったぞ。
急ぎ言っておくと、今回おとずれたW社のセールスマンに特に不快感はなく、カーボン転写式の契約用紙をあやまって破られた以外、ハプニングもなかったぞ。
「みどりプラン」にしても、平時なら十分に検討に値する料金プランで、事実、2020年は全月、東京電力より安い料金でサービスを提供できていた。
そんなわけで今日は、電気料金を契約して、クーリングオフした話。
(注1)
電力市場価格高騰による電気料金の影響についての、ジニーエナジーの説明は、以下のホームページを参照した。
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