かつてのザコカードが、環境の変化によって恐るべき凶悪さを発揮することがある。
《零式魔導粉砕機》は、2000年12月に発売された。
永続罠手札の魔法カード1枚を捨てる事で、相手ライフに500ポイントダメージを与える。
初期の永続罠で、効果は魔法一枚手札から切って500ダメージだ。
当時すでにあった《昼夜の大火事》が800ダメージであることを考えると、かなり物足らない。
いちおう、《セイント・マジシャン》で適当な魔法を回収してもう一度500ダメージ与えるコンボとかあったが、それでも1000ダメージに過ぎない。
私はこのカードを4枚持っていたが、3軍デッキにさえ入れていなかった。明確なはずれカードであった。
これがその恐るべき能力を開花させたのは、20年後。スマホゲームの「デュエルリンクス」でだ。
ワンキルバーンのメインエンジンに使われまくっているのだ。
だいたいのワンキルのお供に使用されていると《フォーチュンレディ・ライティー》と《フォーチュンレディ・ウォーテリー》のコンボを使う。
何度もシンクロ召喚 → 《シンクロキャンセル》を使い、《フォーチュンレディ・ウォーテリー》の効果を発動して2枚ドローする。
それで手札を整えて、魔法カードで焼き切るのだ。
《零式魔導粉砕機》が発売された当時、1ターンに1度しか効果を発動できない、の重要性が認識されていなかった。
古いカードなゆえ忘れ去られ、20年たったリンクスで再登場した際に、目ざといデュエリストに見つかり、悪用されまくったのだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿