2020年2月2日日曜日

悪くはないのだが… 「Reバース」初プレイ感想


新作TCG「Reバース」の「全国講習会」に参加してきたので、感想を少々。

17時。

有名な秋葉原のラジオ会館内にあるショップで、講習会がスタートする。

客入りは上々で、十数席のスペースが満杯になり、立ち見も3人ほどいた。

ルミネtheよしもとの前座にいそうな司会進行役(兼、講師)の説明が少しあり、続いてイベントのメインである声優の小山百代さんが登場する。

新作TCGの発売とそのアニメの放送を同時に行なうのは、開発元のブシロードが「ラクエンロジック」でも行なった手法である。





アニメの説明もそこそこに、講習会が始まる。

渡されたのは正規ルールの半分のデッキ枚数であるハーフデッキ。参加者すべてが同じデッキである。

まず講師の説明通りカードを操り、ある程度ルール説明を終わったら、あとは自分で動かす。



●ざっくりしたルール


乱暴に言えば、同じ販売元のヴァイスシュヴァルツをうんと簡単にして、ポケカとMTGを足したようなルールである。

スタンバイフェイズでカードをスタンド(アンタップ)させて、ドローして、エネルギー置き場にカード(MTGでいう土地の役割)を置いて――

あ、ゲーム開始時には、たねポケに相当するキャラをセットするぞ。バトルの直前に、ヴァイスシュヴァルツの「クライマックス」ほぼそのままの「Reバースカード」を置くと、いろいろいいことがあるぞ。



●プレイした感想

それで、プレイした感想だけど――


悪くはないのだが…


の一言に尽きる。つまらないわけではないのだが、よくあるおもしろさなのだ。

もっと言うなら、このシステムでシェアを取るのは無理だ、と言い切れる。


それは、今後カードの種類が増えて、

山札からアンタップ状態で土地を戦場に出す、とか、有ちゃん(ヒロイン)と圭ちゃん(ヒロイン大好き)でオーバーレイネットワークを構築してエクシーズ召喚

とかができるようになっても、普及はおぼつかない、と断言できる。



ようは、飽和状態にあるカードゲーム業界でニッチを占める要因を見いだせないのだ。



ルールは簡単で、一時間もあればプレイに支障はないほどに覚えられる。

一回当たりのゲームも短く、カップ麺を作って食べて容器をゴミ箱にポイして、ぐらいの体感時間で勝敗がつく。



ただ、それらは本当に、カードゲームプレイヤーに、求められていることだろうか? 



複雑で腑に落ちないルールと、ワンキルする(される)以外は30分近く一試合が続くこともある遊戯王が、なぜ業界王者なのか?


人気アニメ(主にカドカワ)とタイアップしているが、それってもうヴァイスシュバルツでやっているよね? 


カードイラストは今のところSDキャラ(ちびキャラ)で描かれることが多く、他のTCGと差別化できている点ではある。

でも、ちびキャラとしての可愛さって、TCGプレイヤー(ほとんどは男)が求めている可愛さとは違うよね? ウィクロスやゼクスの少女たちが、あんな半裸に近い恰好をしているのには、ちゃんと理由があるのだ。


・ルールが簡単
・人気アニメとタイアップして、自身もアニメ化
・講習会で、なんと声優と握手できちゃう



とゆうのは、総会で株主に説明するにはいいかもしれないが、消費者が求めているものとは微妙にずれている。なぜなら、上の三つどれも、ゲームとしてのおもしろさとは直接関係ないからだ。


●ゆくゆくはスマホゲーム化か


いろいろ言ったものの、ルールが簡単なのは美点の一つではあるし、アニメ&声優も、あったほうがいいのはまちがいない。

Reバースで一つ、思ったのは、

「これ、スマホゲーム向けのシステムだよな」

とゆうことだ。

簡易でわかりやすく、一回当たりのプレイ時間も短い。

スキマ時間でやるのに、ちょうどいいのだ。



「Reバース」は紙のカードゲームとしてはほぼふるわないだろうけど、イラストのカットインと声をつけて、ランキング戦の要素を加えたら、いい塩梅になると思う。ちょうど、「デュエルリンクス」がやっているみたいに。

その環境整備ができる予算が用意できるかは知らんが。

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