住んで早々新居への不満というのもアレなのだが、あるんだから仕方がない。
・ヘンな臭いがほのかにする
犯人はわかっている。
玄関入ってすぐのところに、使われていない洗濯機置き場があるのだが、そこの排水溝から、においが立ち上っているのだ。
これは毎朝コップ一杯の水を注ぐことで改善しつつあるが、毎日家に帰ってくると臭いでやるせない気分になるのはたまったものではない。
・キッチンが狭い
流し場がまな板も洗えないほど狭いうえ、その横にIHクッキングヒーターがデデドンと鎮座していてものの置き場がない。IHの上に無理に置けないこともないが、いちおう電化製品ゆえ、手荒なマネはできない。
なおIHは埋め込み式で、取り外しには専門の技術を要する。
・コンセントの位置がまずい
しかもキッチンの面の壁にコンセントがなく、廊下を挟んだ斜め向かいにあるのだ。つまり電子レンジとかポットとかを使おうとすると廊下をまたいでコードをとりつけねばならず、その長さも短いから、かつて忍者が張ったといわれる用心縄と同じ原理のものが出来上がる。
我が家では何か温かいものを食おうとするたびに、家主の足を引っ掛けようと熱い心意気が感じられる罠が設置される。
・先住民の遺物がカーペットにつまっている
引っ越して2日目、荷解きの作業で散らばった紙くずをとろうと、そなえつけのカーペットにコロコロをあてたのだが、明らかに自分のものではない細く長い髪の毛がごっそりとれた。気味が悪い。
カーペットは床にしっかりと粘着されており、取り外すには専門の業者を呼ぶ必要がある。
・クローゼットの立て付けが悪い
クローゼットは磁石で扉が固定されるタイプのものなのだが、ちゃんと閉めても家主の許可なく「くぱあ」と開く。どうも扉が長年酷使されたおかげでゆがんでおり、磁石の仕事むなしく半開きになるようだ。
・窓に網戸がない
窓に網戸がないのだ。つまり、夏の夜に窓を開けると虫さんが入り放題ということだ。
不動産屋に取り付けてくれるよう談判したが、「ついてないのがデフォルト(意訳)」だそうで、「お客様で窓の寸法を測って、ホームセンターで買ってもらう必要がある」とのこと。
いや、ついてないのがデフォルトって、窓のところにしっかりと、かつて網戸がはまっていたであろうくぼみがあるんですけど?
・ロフトから天窓が操作できない
ある程度の不便を知りつつも、それでも秘密基地的な空間を求めてロフトつきの家を借りたのだが、天窓の位置がいただけない。
ロフトの対面の壁に取り付けてあって、「今日は暑いな」というときに、床までいちいち下りて、反対側の壁まで歩き、鎖を引っぱって窓をあけねばならない。
この窓にも当然、網戸はない。
・隣の市の放送が聞こえてくる
我が新居の目の前に市の境界線が通っていて、その向こう、窓から目視できる位置にある公園のスピーカーから、「振り込み詐欺に気をつけましょう」「72歳のおばあさんが行方不明」とかいった放送が頻繁に流れる。おばあさんの行方は気にかけないこともないが、なんだよ振り込め詐欺って。こちとら孫や息子のいる年ちゃうわい! って感じである。
※ ※ ※
これから家を借りようと思っている人は、これらの問題点にも気をつけて、吟味されたらいかがだろうか?
2016年6月10日金曜日
新居への不満
2016年6月9日木曜日
引っ越し雑記3
引き続き、引っ越しを考えている人のため、自分の経験をまじえて書く。
次の日。引っ越し業者さんが明らかに狭い住宅街の道路を4トントラックで進入しようとして果たせず、約束の時間に30分ほど遅れた以外は、つつがなく引っ越しは進行した。
ここでやるべきことは、荷物がちゃんと全部届いているか確認することだ。
めったにない事故だが、引っ越しトラックが混載便の場合、人様の荷物と自分の荷物が混じることがある。
これを防ぐには、ちゃんと荷物のリストを作るか、せめて運んでもらったダンボールの数を記憶しておき、チェックすることだ。
「家電2つにダンボールが27個。本棚と机と椅子、ロッカー、布団。数はそろっている」
といった具合だ。
業者さんに差し入れの栄養ドリンクを渡し(任意)、ついでにその業者製のいらないダンボールを回収してもらったら、いよいよ本格的に荷解きの開始だ。
まずいるものから。人によるだろうが、食器や衣服は、その日のうちに出しておくべきものだろう。
電子レンジ、ポットなどの家電製品も、もちろん必要だ。
あなたが引っ越したその日に料理を作ろうとする味っ子なら調理器具も出す。
他の荷物は、ひとまずそなえつけの収納か部屋の隅に追いやればいいだろう。でないと自分の居場所が狭い。
もしカーペットかじゅうたんを持っているのなら、さっさと敷いてしまおう。
うっかり家具を配置してからカーペットを敷こうとすると、ゼロ戦のプラモデルを組み立ててからコクピットの色を塗るような苦痛を味わうことになる。
昼はコンビニのパスタで済ませた。これは電子レンジが引っ越しで壊れていないか、確認するためでもあった。
引っ越したら、ちゃんと電化製品が動くか、一通り確認したほうがよい。例え壊れていても引っ越し屋さんから保障が出るとは限らないが、とにかく早めに言ったほうが良い。
仮に一ヵ月後に申し立てたとしても「それ本当に、うちの作業員が壊したんですか?」という話になってくる。
電子レンジは無事に動いてパスタを温め、ポットもつつがなく沸きコーヒーをいれることもできた。
昼食が終わったら、いよいよ家具やインテリアの配置を決める。自分のこだわりを、つらつら記す。
・部屋を広く見せたい
新居は単身者向けのアパートで、玄関を入ったらすぐキッチンがあり、その向こうに6畳一間が広がっている、オーソドックスな間取りだ。
決して広い空間ではない。相撲ぐらいならがんばればとれるだろうが、サバゲは無理だし、「ひとりかくれんぼ」なんかした日には、あっという間に人形に見つかって八つ裂きにされるだろう。
部屋でも人でも、ようは第一印象だ。
つまり、玄関を開けたとき、「わあ、結構広い」と思ってくれたらいいのだ。
解決方法は簡単。玄関から反対側の壁まで、家具を何も置かなければいい。
こうすると、狭い部屋の圧迫感を防ぎ、一種の開放感さえあり、たまたま反対側が窓だったりすると採光さえとれる。「この家は広いんだ」と、その部屋を借りて家具の配置まで設定した家主の心に、暗示をかけられるかもしれない。
・キッチンはやっぱり便利に
「男子厨房に入らず」を図らずも実践してきた私だし、厨房と言うほどの空間をもったためしもないが、やはり「動線(どうせん)」には気を使いたい。でないとカップ麺が作りにくい。
レンジ、炊飯器、ポットなどの調理機器は、やはり水周りのそばに置いておくのがベターだろう。流しで米を研いだり水を入れたりして、すぐに隣の家電にセットできるのは、単純に便利だ。
あと、食器類も流しのそばがいいだろう。洗う→乾かす→しまう、の流れがやりやすい。しまうほどの食器を持っていない人でも、やはり食器を保管するスペースは設けておくべきだ。
ひょんなことからローソンで、たった一つ売れ残った艦むすのグラスを「保護」する事もありうるからだ。
・ロフトの活用法
ロフトとは、購買意欲をそそる雑貨がたくさん置いてある店のことではない。簡単に言えばちょっとした屋根裏のことで、はしごで登ることができ、部屋の三分の一ほどの空間が広がっている。
部屋を借りるとき、このロフトというものは使いにくいだろうなと重々承知して借りたのだが、やっぱり使いにくかった。
はしごなので、箱詰めした本などの重いものはあげにくい。大きな物品ももちろんそうだ。ところが、片付けておきたいものというのは、だいたい重くごついものだと相場が決まっている。
石油ヒーターや冬用の毛布などの季節物に、遊ばないが売るにはもったいないゲームや本。引っ越し先まで持ってきたはいいが部屋にデフォルトでついていたため必要なくなった蛍光灯など、身の回りには不用ではないがいらないものがあふれている。
ネットでロフト活用法について調べてみると、結局、軽くてすぐには使わないアイテム(またの名をゴミ候補)専用の行き場となりがちのようだ。
私は荷物をほとんど置かずに枕とゴザを敷いて、お昼寝専用のスペースにしてしまった。本を2、3冊持ち込んで、うとうとし始めたらすぐ寝るというのは、なかなか気持ちがいい。
※ ※ ※
いかがだったろうか。参考までに書いた引っ越し雑記は、これでひとまず打ち止めしたい。
次回からは一人暮らしのすごし方みたいなことを、アップできたらと思う。
2016年6月8日水曜日
引っ越し雑記2ー2
さて、引っ越し当日には、次の二つのイベントがある。
・引っ越し
・家の引渡し(立会い)
引っ越しは言うまでもなく、見積もりを出して、正式に契約を結んだ業者さんに荷物を引き渡す作業だ。
業者さんは来るとまず、自分が運ぶべき荷物の確認をする。ここで極端に荷物が多いと、トラックに積みきれず、別のトラックを用意するための追加料金が発生する可能性がある。
作業は、あなたがもし単身者なら、すぐに終わる。もし三階建てで犬が飼える庭付きの家に住んでいるのなら、時間はそれなりにかかる。
さて、だいたいの人間は、誰かが自分に関して作業しているのを見ていると手伝いたくなるものだ(そうじゃない人もいるが)。ここでの問いは、我々依頼主は業者を手伝うべきか否か、ということである。
結論から言えば、手伝わなくてよい。
見積もりの時点で、引っ越し屋さんはその日必要な人数を計算して配置しているはずだし、実は単純な肉体労働に見えて、荷物の持ち方、体の向き、トラックへの積み方など、結構細々したルールがあって、不慣れな素人は部屋の隅で掃除でもしておくのが無難だ。あとで「立会い」というイベントもある。
ただし、もし見積書の記入欄に「あなたも手伝いますか→はい」とか書いていたのなら、話は別だ。
引越し屋さんはあなたという戦力をあてにして人員を減らしている可能性があり、そうゆう約束の不履行を引越し屋さん(少なくとも現場の人)は、大変憎む。
無事荷物の引渡しが終わったら、今まで住んでいた家を管理する不動産屋(もしくは大家)に連絡する。
「立会い」と呼ばれる、恐怖のイベントが待っているからだ。
説明しよう! 立会いとは、不動産屋(あるいは大家)さんが、今まであなたが住んでいた部屋をすみずみまで検分して、生活レベルや人間性を推測しつつ、部屋の傷や汚れをさぐりあて、あわよくば補償金をむしりとろうとする作業である!!
ウソです。
ウソというか、かなりの誇張が混じっている。
ここで本当なのは、部屋の状態をチェックして異常がないかを確認することと、退去時にかかる費用を計算することだ。
みなさんは部屋を借りるとき、敷金もしくは保証金を払っていると思う。その敷金及び保証金は、その部屋を去るときだいたい半額が返ってくる。
立会いは、部屋の傷や汚れを確認して修繕にかかる費用を計算し、その返ってくる敷金及び保証金から天引きする額を見積もる作業だと思ってくれればいい。
私の例を上げておく。
私はその家を借りるとき、保証金8万円を払い、その家の退去時に4万円を返してもらうという契約を結んだ(そう書かれた契約書にサインした)。
この8万円のうち返ってこない4万円は、私が退去した後の部屋のクリーニング代で、例えふっかつのじゅもんを唱えてもカムバックしない。
さて、引っ越し当日。家を引き渡す私には、昔払った4万円が返ってくるはず・・・
しかし、そうは問屋が卸さない! 立会い作業にて、不動産屋から派遣されてきた選りすぐりの刺客が、きびしく使用済みの部屋のチェックをするからだ!
夕方の5時半、スクーターにのった刺客が登場する。私が不動産屋に家賃を払い込みに行くとき、いつも奥の席にいて、なにやら怪しげな作業をしていた男だ。
男は我が物顔で我が家に入ってくる。飲みかけのカフェオレと充電中のスマホに一べつを加える。すでに他の荷物はトラックの中だ。
おもむろにペンと紙をはさんだバインダーを取り出して、何やら書き物を始める・・・
玄関から入ってすぐの四畳半を見て、奥の流しをのぞきこみ、私がうっかりあけた壁の穴をしげしげと眺める。
日の長い季節に入っているといっても、すでに太陽は西の地平線に落ちつつある。この部屋は東向きにしか窓がないので、必然的にうす暗い。近くにねぐらを持つキジバトが、「ポーポポーポポ」と鳴いている。
「特に問題ないようですね。お疲れ様でした」
わかりにくいと思うので、もっと簡単にまとめておく。
・引っ越し予定日一ヶ月前
俺「あ、もしもし、○○不動産ですか? ○○に住んでいるきんぎょ顔です。○月○日に引っ越すんですけど・・・」
不動産「では、その日に立会いをおこないたいと思いますので、引っ越しが完了次第、お電話ください」
・引っ越し当日
俺「今日はどうもよろしくお願いします」
不動産「はい、お願いします」
ペンと紙をはさんだバインダーを取り出し、流しを中心にチェック。
不動産「特に問題ないようですね。お疲れ様でした」
俺「ありがとうございます。雨戸とか閉めておかないで大丈夫ですか」
不動産「あ、こっちで全部やっておくんで大丈夫ですよ」
※ ※ ※
立会いが終わったら、その日の翌日以降に、建物賃貸借契約書(たてものちんたいしゃくけいやくしょ。家借りるとき名前書いて印鑑押した紙)を持って、不動産屋に行く。あなたがすでに関東の人で、関西の不動産屋に行きにくい場合は、書留で郵送する。
不動産屋さんが契約書の確認をしてはじめて、敷金(保証金)の返還がおこなわれる。手渡しかもしれないし、銀行振り込みかもしれない。
もし立会いの時点で問題があれば、天引きされた分の返還となる。
私の場合は、不動産屋がかなり親切だったおかげで、4万円まるまる返ってきた(ただし、未払いだった光熱費はしっかり徴収されていた)。
ただネット上には、立会いと天引きに対する悲憤と断末魔があふれているので、注意が必要だ。
畳や壁紙の日焼けなどのさけようのないものは問われない、と法律で定められているようだが、うっかりタバコを押しつけた焦げ目や床にこぼした塗料の跡とかは、がっつりとられるそうなので、警戒を怠るべきではない。
だいたい、家というのは、自分の身体の延長だ。
きれいに使うにこしたことはない、と思う。
※:次回は引っ越し後の暮らしをアップしたいと思います。
引っ越し雑記2
荷造りの方法を少し書いておこう。最近では引っ越しに関して優れたサイトがたくさんあるので、自分の経験を書き散らしておく。
言うまでもなく、自分の荷物について一番よく知っているのは自分である。
だから、荷物の箱詰めや梱包作業は、引っ越し当日までに自分の手でやっておく。
ダンボールごとに、引っ越し後すぐ使うもの、すぐには使わないものにわけ、さらに必要ならカテゴリごとに分ける。たとえば食器、食糧、服、本、といった感じだ。
これを厳密にやらないと、あとでどこに何を入れたかわからなくなり、並んだツボを調べる勇者のごとくダンボールを一つ一つ確認するはめにおちいる。
ダンボールに荷物を放り込んだなら、ちゃんとダンボールになにが入っているかマジックで大書する。自分のためでもあるし、業者さんのためでもある。
食器や精密機器、と書かれていたら、さすがに日雇いの派遣労働者の作業員でもちゃんと丁寧に扱ってくれるからだ。
なお、実際に引っ越しの現場に日雇いの派遣労働者として入った経験から言わせてもらうと、引っ越し業者はさほど荷物を大事にしない。
これは仕事がいいかげんというより、引越し屋さんは一日に4、5軒の家をまわっていちいち荷運びをするから、集中力が続かないのだ。
あ、いい忘れたが、梱包に必要なダンボールやガムテープは、前日に業者から宅急便で送られてくる。
ダンボールに入らない大きな荷物は基本的に、当日に来る業者さんに任せる。
洗濯機や冷蔵庫、机や大型の棚などは、彼らが好きに梱包して持っていく。仮にこちらに梱包の心得があったとしても、ヘタにしないほうがよい。業者には業者ごとの包み方やトラックへの積み方があり、かえって迷惑だからだ。
ただし、机や棚の中身を抜いておくことは忘れないこと。冷蔵庫なら中の水も抜く必要がある。エアコンや冷蔵庫の液漏れを、引っ越し屋さんは大変嫌う。
もし必要だと思うなら、棚や引き出しに養生テープ(ガムテープに似ているが、すぐにはがせる)を貼って、開かないように固定しておいてもよい。
(以後次の記事に続く)
2016年6月4日土曜日
引っ越し
さて、これから関西から関東、あるいはそれに限らず長距離を引っ越そうと思っている者にとって、私の経験が少しは役に立つと思うので、それを列記しようと思う。
●不動産屋の選び方
ネット上に悪口が書かれていない不動産屋を私は見たことがない。が、ただ一つ言えることは、ほとんどの不動産屋さんは普通の人だということだ。
人生といっしょで、悪い人に当たったらその人は避ければよいのだ。
結局のところ有名な不動産屋は似たりよったりの方法(オプションといういらない付加価値)で顧客から現金を回収しようとするので、数年単位の長い目で見れば、それほど致命的に費用が高かったり安かったりすることはない。家を借りる(あるいは買う)とき一番気になるのはやはり費用だが、おそらくこのブログの読者は数千万円の家や土地を買うガラではあるまい。数十万、数百万円の差額ならともかく、数千円の出費の多寡は大目に見よう。家を借りるには、普通は10万円以上かかる。こんなところでつまずいていては、引っ越しはできない。
●引っ越し先の選び方
人それぞれ事情が違うのでくわしくは言いにくいが、結局はその場所が「気に入るか否か」である。
気にいった物件があったら、少し予定より費用が高くともそこに決めるのが良い。私自身、引っ越し経験が何回かあるが、結局大事なのはお金より自分と部屋とのフィーリングである。
人間は「ベイズ推定」というのを常に行なっている。いわば無意識で物事の良し悪しを計算してるのだ。
ヘタに頭で考えず、自分の無意識を信頼しよう。田舎でない限り、住めそうな部屋はたくさんある。ヘンな理屈はこねないのが吉だ。
●引っ越し業者の選び方
最近はインターネットが普及してるので、「引っ越し 業者」で検索するとずらずら出てくる。うっかりまとめサイトに登録してしまうと無数の業者からの電話がその日一日中鳴り響き、頼みもしない保険のメールまで頻繁に送りつけられてくるようになる。
業者に頼んで引っ越しをするには、必ず「見積もり」という儀式を受けなければならない。仰々しく書いたが、ようは荷物の量と引っ越し先の住所を照らし合わせ、費用を計算する作業のことだ。
私は三つの会社に見積もりを出した。
A社:11万円。N社:17万円。C社:5万5千円。
当然C社にしたし、ついでに荷物を減らすことを条件に4万9千円までねぎった。
●荷物の処分の仕方
世の中には、食べられるものと食べられないものがあるのと同じく、売れるものと売れないものがある。ここでは物の売却について書く。
・本
私は荷物に本が多いという、引っ越しの現場の人からしたら嫌なタイプの依頼人である。
荷物の量は、あまり極端に多いと、余計に料金がかかる可能性がある。減らすにこしたことはない。
とくに売れるものは、積極的に売っていけばよいだろう。今日び、本の買い取り値段は二束三文だが、それでも現金収入は出費の多い引っ越しという行事では足しになるはずだ。
明らかに値段のつかないものは、宅配買取を利用しよう。インターネットで簡単なプロフィールを入力すれば、家まで運送会社が取りに来てくれるし、ダンボールなどの梱包材も基本無料だ。値段の付かない本を押し付けられる業者からしたらいい迷惑だが、ちゃんとしたところなら紙の資源回収を利用して収入にしているから、気にせず寄付する感覚で送付しよう。どうせ値段が付いても一冊一円の世界だ。
一時期買い取り値段の安さで叩かれたBOOKOFFだが、最近は捨てたものではない。確かに新刊で買った本が30円、50円で買い取られるあいかわらずの苦痛はつきものだが、どうも在庫をコンピュータで効率良く把握するシステムを導入したようで、岩波文庫やハヤカワNFなどの硬派なものもちゃんと100円、200円で買い取ってくれるようになった。
古いマンガやムック本を持っているのなら、まんだらけなどの古いマンガ専門店に問いあわせてみるといい。BOOKOFFで買い取りを拒否されたものが、100円~200円で売れることがある。
町の小さな古本屋は、あまり利用しない方がいい。あなたが絶版、もしくは希少書を持っていて、本屋の主人もその売る本の分野に強かったら売ってもいいが、そうでなければBOOKOFFに行った方がいい。
町の古本屋の経営は厳しく、安い買い取り値段をつけざるを得ないのだ。
・その他売れるもの
ゲームは意外に値段がつく。ゲームキューブやセガサターンなどの、古いハードのソフトで、ダウンロード販売もされていないものは、1000~2000円の値段が付く。
ゲームボーイのソフトも、あなどるなかれ。箱なし説明書なしの初代ポケモン(赤)が、300円で売れた。
CDは、古いゲームのサントラとか、すでに製造されておらずファンにはたまらないアイテムが売れ筋のようだ。
食玩やトレーディングカードは、いらないものはすぐ売ることをおススメする。発売されて日がたつほど、買い取り価格が安くなり、ついには値段がつかなくなる。
まあ一番いいのは、カードや食玩に手を出さないことだけどな!
エアーガンやモデルガンも、ぱっと見では悪い値段はつかない。もっとももともとの買値を思い出すと、なかなか凹まされるが。
お酒も売れる。自分の見た例では、山崎のウィスキー(特に樽に十年以上寝かしておいたもの)が、良い値がついていた。
ちなみに私は山崎の12年ものを持っているが、自分で呑みたいから売らなかった。
・売れないもの
衣類は、捨てるのはもったいないので、途上国に寄付しよう。ユニクロやイオンでは、そうゆうキャンペーンを定期的にやっている。イオンでは引き換えで衣料品の割引券がもらえたりする。
また古いタオルは、雑巾として、あるいは荷物を箱詰めしたときの詰め物として極めて有能なので、絶対に捨てないこと。
あまっている食糧は極力食べて減らそう。21世紀の日本では、よほどの辺境でなければだいたいの食糧は売っている。「明日の食糧を買う金がない」という人は、このブログでは扱いかねるので、速やかにハローワークか役所に相談されたい。
食糧では、つい安くて買いすぎた春タマネギや、お中元でもらったサラダ油、非常用の「六甲のおいしい水(2リットル6本セット)」が強敵として立ちふさがるだろう。
しかしめげてはいけない。引っ越し業者さんに腐ってるのに芽吹いているタマネギや関東でも余裕で買える水、一人暮らしなのになんで食用油の詰め合わせを贈ってくるんだ一人じゃ食いきれねえよバカヤローなオイルたちを、運ばせるのは忍びない。
私は「神戸づくり」というキリンが出した神戸限定のビールをわざわざ6缶パックで持っていったが、これはまったく同じ会社が同じデザインで出している「横浜づくり」と飲み比べるためである。こうゆう確固たる目標がない限り、食糧は引っ越し先で荷物を整理するとき地味に邪魔になる。
個人的に一番困った荷物が、ヒーター用の灯油である。
引っ越し業者は原則として、危険物の運搬は承っていない。しかし事前にWiki先生で調べたところ、引っ越し先の冬は氷点下。暖房は必須だし、買いなおすにしても灯油は高い。冬までに第三次世界大戦が勃発して石油製品が手に入らなくなる心配もある。どうする、俺?
私の打開策はこうだ。ようは分散して、ネズミ輸送式に持って行ってもらえばよいのだ。
ありていに言えば、二リットルの空のペットボトル(幸いたくさんあった)に小分けし、服とか食糧とか食器とかの人畜無害なダンボールに、そっと忍ばせるのだ。
これなら業者さんは、危険物と気づかず運んでくれる。やったぜ、フラン!
もちろん、液漏れが起こらないようにするのは当然の配慮だ。キャップの部分はテープで封印し、さらに全体を包み紙とビニールでくるむ。においがしなくなったらOKだ。
まあ、それでも余ってしまい、結局古新聞に吸わせて捨ててしまったのだが。
自分の、ものを捨てるときの方法を参考までに記しておく。
ふすまやクローゼットの奥には誰しも、使わないもの、何年もつかっていないものをしまいこんでいるはずだ。
そうゆうものがあったとき、問答無用でいったん全部を、ゴミ袋にいれてしまう。情けは無用だ。
そこに入っているのは、使えそうで使えない日用雑貨だったり、もらい物の服だったり、あるいは思い出の品かもしれない。
その袋に入れたものをちらりと見て、どうしても持っていきたいものは2、3点回収する。あとはえいやで捨てる。
あるいは、他の似たようないらないものを入れることで、かわりにその品物を取り出す。このトレードは、きっちり守らなければならない。
でないと自分にとって本当に必要なものが、淘汰されない。
※ ※ ※
さて、とにかく言いたいのは、引っ越しでは荷物をごろごろと持っていかず、気前よく処分してしまおう、ということだ。
必要なのは「モッタイナイ」精神を捨てて、荷物を手放すことである。せっかくの「引っ越し」という機会なのだから、心機一転、新しいものを買うというのも悪くはないだろう。
あらためてのご挨拶
どうも。悪意と善意と操作ミスによって、このブログの新管理人になったらしいきんぎょ顔だ。ついでに自宅を関西から関東へ移した。ゴキブリとナメクジが同居人だった旧宅と違って、ロフト付きの小ぎれいなアパートだ。ただ通学路が目の前で、定時になるとややさわがしいが、小さな女の子は好きなほうなので問題ない。
ブログに関しては、いちおうこれまでの方針――TRPGを中心としたテーブルゲームの雑記――を維持しようと思う。しかしブログの更新がほぼ私の単独作業になるため、いささか個人の日記に近いものになるだろう。
それでよければ、読んでくれてかまわない。