2021年5月28日金曜日

所沢航空発祥記念館に行ってきた


埼玉の所沢市には、「所沢航空発祥記念館」というものがありまして、日本で初めて航空機用の飛行場が出来た場所として、飛行機がたくさん集められている。

前々から行きたいと思っていたところ、池袋まで出る用があったので、ついでに足を伸ばしてきた(池袋から電車で20分ほど)。



その名もズバリ「航空公園駅」で降りるとすぐ、国産旅客機のYS-11が見える。そこから5分ほど歩くとーー




C-46輸送機が見えてくる。

 


輸送機のすぐ隣の建物が、博物館になっている。




520円払って展示ブースに入ると、T-6テキサンが姿を表す。パイロットになりたいって人が、練習のために乗る飛行機だ。



外皮の一部が透明パーツに差し替えられていて、中の桁材が見える。いい工夫だ。



さて、いくつかあるヘリコプター(シコルスキー S-55とか)を抜け、奥へと進む。ヘリはでかいからいい写真が撮れないぞ…


T-1練習機が現れる。



日本で初めて、まとまった数が量産されたジェット機で、1958年初飛行。2006年まで現役だった。




古い時代のジェット機なので、先端にでっかい空気取り入れ口がついている。ブタの鼻みたいだ。



※目玉展示

さて、ここには、日本で初めて空を飛んだ飛行機が保管されている。




それがこいつだ。この博物館の目玉、アンリ・ファルマン複葉機だ。

飛行機に見えないって? そうだよね。




翼や操縦席のレイアウトは有名なライトフライヤーを参考にしている。つまり、すげえ古い時代の飛行機ってことだ。
 




上から見ても、飛行機に見えない。カンブリアモンスターみたいだ。

ライトフライヤーより進化している部分は、そ方向転換などに使う補助翼をひっつけたこと。(つまりライトフライヤーには、それらがなかったわけだが)





目玉はもう一つあって、それがこの、九一式戦闘機だ。これも飛行機に見えないね。

なんでかって言うと、胴体しか残っていないからだ。ある日、なぜか農家の納屋から発見されたそう。

古い飛行機で、1931年に当時の陸軍に採用された。有名な隼戦闘機の、じいちゃんって言ったところか。




操縦席。保護ガラスに負けず、がんばって腕を伸ばして撮ってきた。


1930年代前半の飛行機って、世界的に見ても数が残っていなくて、貴重だそうだ。




※他の展示物


パイパーL-21。10000機以上作られたから珍しいわけじゃないけど、日の丸つけて黄色の塗装は珍しいかも。




ニューポール81E2の、実物大レプリカ。1920年代の飛行機。日本ではたぶん、ここでしか見れない。




UH-1B「イロコイ」。映画「地獄の黙示録」で、「ワルキューレの騎行」が流れるシーンで飛ぶのがコレ。改良型は陸上自衛隊でも運用中。乗り心地はあんまり良くないぞ。




※感想

飛行機がたくさん見れて楽しかった(こなみ)。

普通に日帰りで行ける場所で、これだけいろいろな機体が見られる場所はあまりない。

千葉県にある成田航空科学博物館との違いは、防衛省が協力しているので、自衛隊で使用された機体が多くあることか。

アンリ・ファルマン複葉機と九一式戦闘機が見れたのは良かった。

不満があるとするなら、建物が小さいため、展示品がぎゅうぎゅうづめになっていて、いろんな角度から見れないことが。もっとも、これは日本の博物館ほぼ全てに言えることだが。

そんなわけで今日は、所沢航空発祥記念館に行ってきた話。

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