2020年11月19日木曜日

積んでたプラモを組み立てる――ギラ・ズール(HGUC)宇宙塗装仕上げ

▲素組みだとこんな感じ

ギラ・ズールは、ザクの子孫である。


と言ったら、多くのガンオタに叩かれそうだ。


設計上はともかくとして、用兵上はたしかにザクのポジションであり、そして「ジオン」と名のつく勢力によって運用された(今のところ最後の)量産型ザク系モビルスーツである。




それでこのプラモ、『ガンダムUC』を見た直後から組みたいって思っていたのだけど、機会がなかった。


UCが完結し、続編のNTが出てようやく、組むことにしたってわけだ。


というか、UCってもう10年も前の作品なのか・・・



中身を確認する。説明書はこんな感じ。


昔、これの原型機にあたるギラ・ドーガを組んだことがあるんだけど、それの面影はほとんど感じない。







とはいってもまあ、見る人が見ればザク系列のそれだ。


腕も足もザクザクしくって、シールドとメットに至ってはザク改あたりと見分けがつかない


組みやすさも上々で、初心者にもおススメできるだろう。


上半身のコクピットハッチが、ちゃんとアニメでハッチがパカって開くのと同じにしているのにちょっと感心。





3時間ほどで素組みが終わる。


ガンプラの常で、塗装しなくても楽しめるのだが、今回は塗装する。


そもそも「緑色」である必要がないな、思ったからだ。


一年戦争の頃のように、地球に転戦する可能性があるとかなら、緑でもいいと思うが、ギラ・ズールの時代にそれは難しいだろう(ガランシェール隊とかは降りてたけど)。






なので、宇宙の黒で塗ってみた。


イメージとしては、剽悍(ひょうかん)な黒人のボクサー。



パンチ



キック


このキットのすごいところは、片足でも立つことだろう。これには恐れ入った。



装備一式。

ビームマシンガンとそれに取り付けるグレネードランチャー。マシンガンの予備マガジン。

シュツルムファウスト、ハンドグレネード、ビームアックス


シュツルムファウストは、使い捨てロケット弾をドイツ語でかっこよく言ったもの。


塗装に関して注意するのは、「袖」の部分だろう。


いちおう、シールが用意されているのだけど、やはり見栄えが良くないので、色を塗ってしまおう。


俺はあまりうまくいかなかったけどな!


アニメで見るだけじゃわからなかったが、予想以上にバツグンのスタイルを誇っている。



▲以前作ったケンプファーとの比較


モデル体型のライト級のプロボクサーみたいな感じ。





装備一式を装着する。





なんだかオリジンのキシリア部隊専用ザクⅠみたいになってしまった。






可動域は良好。


実は、正直言うと、このギラ・ズール、デザインがあんまり好きじゃなかった。


どこをどう見てもWW2のドイツ兵で、あまりにもミリミリしく、SFっぽさが足りないと思っていたのだ。





序盤でしぶい活躍を見せる(活躍できるとは言っていない)ビームマシンガンとか、Stg44っていうドイツ製の突撃銃にしか見えない。


また、可動域も、10年ぐらい前のガンプラと比べたらすごくいいのだけど、まだ不満が残る。





▲ロケット弾をそれっぽく構える。可動部の関係上、これが限界


実際の兵士は、こういう構え方は絶対しない。

もっと右手をひきつけて、ロケット弾の重心を中央に持ってきて、視線と照準器を平行にしなければならない。

それにこのまま発射すると、弾と反対側から出る後方爆風で肩とシールドが焼けるだろう。


ようは、なまじ現実の兵士っぽいデザインのため、武器の構え方に違和感が出てしまうのだ


まあでも、かっこいいことはまちがいないし、リアルロボットを突き詰めるとリアル装備になるって見本だろう。



※キットの総評

さすがのガンプラで、組みやすさはバツグンである。


細かいモールドが多く、少しでも見栄えをよくしようとしたらけっこう手間取る。


量産機だが、いざ複数キットを買って量産しようと思ったら、やりにくいだろうな。


あと、やっぱりひと目で敵のMSとわかることは大事だろう。


このデザインなら、例えば、40年ぶりにガンダムを見た中年、壮年の男にも、一発でジオン側と伝わる。


キットの価格設定が高めのため、おそらく大人の男が購入層になるから、こういうデザインは悪くない選択だ。

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