2020年4月11日土曜日

《ペンギン・ソルジャー》遊戯王OCG—―古いカードの紹介


時は2000年。区分で言えば、遊戯王2期。


効果モンスターの多くは、「リバースモンスター」だった。

《人喰い虫》、《ニードルワーム》、《メタモルポッド》。

強力で、現代でも名前が知られるモンスターが出る中、強力を通りこして害悪すれすれまでに近づいた鳥があった。




星2/水属性/水族/攻 750/守 500
リバース:フィールド上のモンスターを
2体まで選択して持ち主の手札に戻す事ができる

《ペンギン・ソルジャー》である。

現代でも最良の「処理」方法のひとつであるバウンスは、当時でももちろん強力で、とくに生け贄(アドバンス)召喚をした相手モンスターには効果大だった。

『デュエルリンクス』の初期をやっていた人は、1枚バウンスの《ハネハネ》に歯噛みさせられた人間がいると思う。

《ペンソル》は、それが2枚であった。

生け贄召喚した上級モンスターはもちろん、当時は硬すぎて突破できなかった《岩石の巨兵》や《ハープの精》も手札に戻した。

鉄板は《光の護封剣》と組み合わせた「ロック&バウンス」で、二枚戻せることをいい事に自身も戻して使いまわす戦術が流行っていた。

You Tubeの「昔のカードでデュエルしてみた」の動画で、

護封剣で守りつつペンソルでバウンス、そして《ウォーターワールド》で攻撃力を増した《レインボーフィッシュ》(もしくは《シーザリオン》)で、攻撃を通す。

という戦法を見たことがあるかもしれない。

あれは動画の中だけでなく、実際にあった「水属性デッキ」であり、むしろ小学生の遊戯王環境では、ベターなものだった。


《ペンソル》でのバウンス自体は、昔だけでなく、現代遊戯王でも悪い戦術ではないと思う。

相手が、


《光の護封剣》等をはがす手段が乏しく、更にペンソルをよく知らず、なおかつよくわからない古いマイナーカードの対処を誤る、

というハードルの高い前提が必要なものの、現代デッキ相手にも、《ペンギン・ソルジャー》を入れたデッキで勝つことがある。

小学生のときに使っていたカードが今でも勝てるところが、『遊戯王』の魅力の一つだろう。

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