2018年7月31日火曜日
出張先でもプラモ 第5回 ピカピカ~
出張先でも ピカチュウ
さて、出張先が変わって引っ越したことによって、私は正真正銘、模型を作る道具がなくなった。
カッターもニッパーもないし、接着剤も持っていない。なぜならレンタルした旧式のトヨタヴィッツに載せられる量の荷物しか、持ち運びができなかったからだ。
だが、こんなことで、俺のプラモデルへの欲求は抑えることはできない。
接着剤、という点は、とくに問題はない。昔から、接着剤フリーで組める模型はいくつもある。
問題は部品の切り離しだ。
ご存知のように、プラモデルのパーツは「ランナー」と呼ばれる一種の「枠」に連結されている。ここからパーツを切り離すのに、文明人はニッパーを使う。
しかし、今住んでいるのは北上市。COCO壱番屋もサイゼリヤも大阪王将もない非文明地帯だ。
ではどうするか。
答えは「童心に帰る」ことだ。
幼いころにプラモデルを作った人は、思い出してほしい。
果たして「ニッパー」なるマイナー工具に頼っただろうか? そもそも家にニッパーがあっただろうか?
そう。
我々は、ミニ四駆もSDガンダムもビーダマンも、手でもいで作っていたはずだ。
ポケプラNO41 ピカチュウ
そんなわけで今日は、ピカチュウをもいで作ろうと思う。
さっそくパーツの確認だ。
このパーツの色分け、ピンとくる人はピンとくるだろう。・・・ガンプラと同じだ。
このピカチュウはバンダイ製なのだ。
説明書はこんな感じだ。
さっそく組んでいく。
このプラモデル、なんと「手でもいで作る」のだ。
「そんなことできるのか?」と思っているそこのあなた、実際に作ってみなさいよ。
パーツはすべて三点支持でランナーについているのだが、ほんと、おもしろいぐらいパキパキパーツがとれる。
取ったときもバリはほとんど残らず、残っても爪でこそげ落とせる謎の柔らかさだ。
ほぼまちがいなく、ガンプラでつちかった技術が流用されたパーツの組み合わせ具合は完ぺきで、パーツ分割部分がそのまま可動部になっているので、プラモデルにしばしばある不自然な溝がほとんど存在しない。
脚の部分
で、あっという間に完成だ。炊飯器でご飯が炊けるぐらいの時間で組みあがった。色は塗らず、工具もいらず、パーツ処理もしない。
自分史上最もストレスなく組めたプラモデルと言っても過言ではない。
完成した作品の出来は、ちょっと引くぐらいクオリティだ。可動可能な部分は、このキットの5倍の値段はするねんどろいどよりも越えている。
このピカチュウの定価は700円。私はトイザらスのワゴンにて200円で放置されているところを保護してきたが、十二分に楽しませてもらった。
いちおう、「低年齢向け」の商品だが、逆にプラモ歴40年ぐらいのおっさんが作ったら、商品の技術的なすごさゆえかえって楽しめると思う。
強いて上げるところがあるとすれば、手足の造形をもう少し頑張ってもいいかな。
何気に顔の差し分もあるし、バンダイがその気になったらすごいものを作るって見本だな。
横から
後ろから
またから
このシリーズで、スイレンとかマオとかを商品化したら、爆売れすると思う。1500円ぐらいの値段をつけて、やってくれないかな、バンダイさん。
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