その本に出会ったのは、大学生のころだった。
うちの父親は人としては残念だったが、本はいいものを持っていた。彼は書店勤務で、売り上げが足りない時に話題の本を買ってくることがあったのだ。
その父親が家から出て行ったあと、荷物の整理をしていたところ、その本を見つけたのだ。
当時、私は歴史学科の学生だった。歴史学というのは、神学と哲学を除けば最古の学問の一つで、つまり典型的な文系の人間だ。
だから理系、それも宇宙に関する本なんて、手に取ることはそうそうなかっただろう。
この本で一番印象に残っているのは、「ビックバンはなかった」という話だ。
つまり、宇宙には始まりも終わりもない、の結論だ。
私が子供のころ、「ビックバン」は子供でも知っていた。というより、宇宙誕生の説明はこれしか知られていなかった。(ついでに言うと、「恐竜に羽毛があった」が珍説扱いの時代だった)。
だから、「終わりも始まりもない」という話がとても斬新だった。
この読書の後、少し、宇宙に関する本を読んでみるきっかけになった。それは今でも続いている。
この本と同じ段ボールに入っていた『ソロモンの指輪』と並んで、自分の世界を広めてくれたお人であった。
博士は、「天国はない」と断言した人でもあったが、ただ、死後の世界については否定しなかったそうだ。
だから、こう言っても別に大丈夫だろう。
スティーヴン・W・ホーキング博士のご冥福をお祈りします。
マジか、、。
返信削除メガテンのスティーブンのモデルになった人であり、
林修が尊敬するあの人がというが、
実際、何も知らない自分も惜しい人が亡くなったんだと感じるし
この後に、この人の残した物を知ったりしたら、余計にそう感じると思うは。
メガテンww
返信削除アトラスの社員って、博識だよな